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日本語にはわたし・わたくし・僕・俺など色々な一人称がありますが、英語にはIしかないのは何故ですか?

Iという一人称のみで現代まで至る理由も教えていただけると嬉しいです。

A 回答 (5件)

 I に限らず代名詞は、元の名詞に対して一つずつしかありません。

you, (s)he, they, it …など、どちらでもいいというような曖昧さはありません。つまり英語の代名詞はただの記号とか番号ぐらいの意味しか含まれないのです。日本語が「私」「俺」「拙者」などと状況によって使い分けるのは、ただの記号ではなく、それ自体に意味があるからです。この差が日本語と英語の差であると考えてください。

 何百年も前は i という小文字でしたが、当時は印刷技術が未熟なため、他の文字とくっついてしまい、読み難かったのです。それを解決するために I と大文字で書くようになりました。一文字しかない短い単語で、意味も一つしかないので、この程度しか変化の余地がなかったのです。
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この回答へのお礼

そもそもの代名詞に関する日本語と英語の捉え方の違いなのですね。
Iが大文字の理由も初めてしりました。
回答ありがとうございました。

全ての方の回答がとても参考になったのですが、今回はNo.1のこちらをベストアンサーにさせていただきます。
皆様回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/04 10:18

英語(欧州語)では代名詞は文章を組み立てる上で不可欠な要素で多くの「変化」を示します。

I, my, me, myself。性も区別します (英語の he/she/it という区分の他、ドイツ語では「Madchen(少女)」は中性であるなど実際の性と異なる扱いをします)。もしさらに「俺」「僕」などと種類を増やすとそれぞれに変化させねばなりません。これは容易ではないと思われますし、言語を複雑化させます。また簡易化という趣旨で代名詞はシラブルが短い(発声したとき軽い)必要があり、ほとんど1音節です。その意味でも「そなた」「貴様」など長い音節を用いる日本語とは異なりますし、そういう社会的地位を含めたければ、英語では代名詞ではなくて your honor, your Highness などと言うわけです。

日本語はそもそも代名詞などなくても文章が書けるいい加減?なところのある言語で、敬語法などが付随するなどして社会的関係や場面で使い分けたり、「かれ」が恋人を意味したりします。「俺」「僕」など2音節、「私」「そなた」「貴様」など3音節の単語を広く代名詞と呼びますが、これは英語の意味での代名詞とは必ずしも言えないのだと思います。一般の名詞の一種という位置づけなのだろうと思います。表意文字だとほぼ同じ意味でも異なる漢字を当てるということが趣味的に行われる傾向があり、バリエーションを生む一因になっているかもしれません。
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印欧系には「人称代名詞」というカテゴリーがあり、原則的にそれぞれの人称の単数と複数について一つです。

他の方が指摘していますがこれは人称を表す記号のようなもので、そこに自分の身分や相手との関係性を込めることはしません。これはいわば発想の違いで、人間関係を対等に考えているといったようなたまに見られる買いかぶった意見は当たりません。日本語の人称をさす名詞は「人称名詞」と言うべきもので、意味や関係性を込めるために豊富なバリエーションがあります。このバリエーションの多さは類を見ないものです。

しかし何事も例外があり、一人称では王や皇帝が自信をはっきりした理由は不明ですが We など一人称複数で表したり(この用法のために ourselves ではなくourself という再帰代名詞があります)、著者や編者が一人称複数を使ったりします。

二人称はもう少しバリエーションがあり、広く見られるのが単数の代りに複数を使う方法です。直接に相手を指すより「あなたがた」とぼやかした方が直接の度合いが少なく失礼に当たらないという発想です。英語の you も本来は複数で thou「あなた」と指すより相手をぼやかしたものです。
このように欧米の言語はその多くに二人称の敬称と親称があります。英語の you は本来敬称だったのもが区別を失って一本化したものです。
他には、「あなたの××」という名詞を二人称に代用したスペイン語やオランダ語、三人称複数を二人称敬称に転用したドイツ語などもあります。現代の、日常的な英語は印欧語の中でも人称代名詞が簡潔な方ですが、これは実用性を良しとする国民性のためとも言われています。
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この回答へのお礼

そもそもの発想が日本語と英語では違うのですね。
一人称複数については初めてしりました!なるほど。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/04 10:12

もしかしたら発想が逆かもしれませんよ。


全ての外国語を知っているわけではありませんが、少なくとも欧米の言語の多くは、一人称は一つだと思います。逆に日本語の一人称が豊富なのが、世界的に見ると珍しいかもしれません。

あくまで個人的な感想ですが、日本語って一つ一つの語彙やニュアンスがいくつもあることって多い気がします。日本語より英語、英語よりフランス語の方が、単語の数が少なかったりします。英語やフランス語の一つの単語を日本語に直そうとすると、対応する日本語がたくさんあるということが珍しくありません。

なので「なぜ英語にはIしかないのか?」ではなく、「なぜ日本語にはたくさんの一人称があるのか?」と考えた方が早いかもしれません。
恐らく国民性でしょうね。敬語などがいい例ですが、日本では言葉でお互いの立場の違いとか、微妙な物を表そうとしているんだと思います。男言葉、女言葉みたいなものも、外国では多分ないと思います。

個人的には、そんな日本語の繊細さや細やかさは好きです。
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この回答へのお礼

私も日本語の細やかさは素晴しいと思います。
確かに日本語は外国人からしても学びにくいと言われていますし、日本語が珍しいのですね。
外国語との比較をしたかったので、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/04 10:14

昔、なにかで聞いたことがある程度、裏を取った情報でないですが。



「私」にあたる言葉で「朕(ちん)」という言葉がある。
 これは皇帝など自分を指すために使う言葉。

 今の天皇陛下がこの言葉を使うか知りませんが、
 昭和天皇はこの言葉を使われていた。

 この言葉にあたる英語は「We」なのです。
 単数なのだけれど、Weなのです。

もうひとつ、theeという言葉があります。youの古い言い方です。
詩なんかだと、未だに使われるんじゃないかな。

別に英語だっていろいろ言い方があると思いますが。
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この回答へのお礼

昔はきっと英語もいろんな一人称があったのでしょうか。
Weに関しては参考になりました。調べてみようと思います。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2012/05/04 10:15

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