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No.6ベストアンサー
- 回答日時:
5です。
確率ではなく「確立」でありました。まず、訂正いたします。アメリカ独立戦争と独立は1776年のことでしたが、これがフランス革命、そしてナポレオン戦役に発展することになります。欧州の歴史のなかで、アメリカ合衆国が反英国だった例外的な時期でもありました。
ロシアの北アメリカ太平洋岸経営は、船舶をロジスティックスの主力としたもので、内陸にまでは及びませんでした。また、船舶によるロジの運営も、当時の技術で北太平洋をまともな基地なしで維持するのは困難でした。この時期にラザレフが日本と接触を図ったのも、基地の確保が目的です。
そして、スペイン領北アメリカ植民地にロシアが侵攻、浸透したのは、食料確保を主目的とした、ロジスティクス確立と基地確保が、主目的でした。北アメリカ経営の安定化を図ったわけです。
スペインの実情ですが、1805年にトラファルガー海戦で海軍力に大打撃を受け、英国に制海権をうばわれるという事態となっています。
当然、カリブ植民地の経営も不安定なものとなり、その上、北アメリカ太平洋岸でロシアと戦争するのは不可能でした。結果、スペインは同地の権益を、この時期に放棄しています。このあと、イベリア半島はナポレオンの軍事侵略で大混乱に陥ります。
アメリカ合衆国も、ナポレオンのイベリア侵略の遠因となったベルリン勅令の結果、また英国と戦争することになるのですが、このあたりからは、もうアメリカ合衆国独立戦争とはずれた時期のことになるので、この辺で。
渡辺京二著『黒船前夜』の中に、日本と接触をはかったラザレフ(レザ―ノフ)が
その後一八〇六年に「スペイン領のサンフランシスコへ行き、交易を開き食糧入手することにした」との文章をみつけました。世界史はこんなにおもしろい(そして難しい)
ものだと気付きました。ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
アメリカ独立戦争の時期、ロシアも北アメリカ大陸で植民地経営をしていました。
1732年にロシアによるアラスカ発見がなされ、1700年代後半から、経営が本格化します。当初はシベリア経営の延長的性格の強いもので、動物の毛皮を得ることが主目的でした。
ロシアによる北アメリカ経営は、国家ではなく会社がおこなっていたので、植民地と厳密には言い難いものですが、ともあれ太平洋岸を南下する形ですすみます。会社は最終的に皇帝の勅許をえた、ロシア-アメリカ会社という形に発展します。
そして、カリフォルニア経営をしていたスペインとぶつかり、19世紀初頭、ナポレオン・ボナパルトが欧州で戦乱を起こした時期に、アメリカの経営に苦しんだスペインから支配の確率を奪取することになります。
なので、ロシアは英国から、アメリカ大陸東側の大西洋に面した植民地諸州反乱鎮圧に兵を貸してください、といわれても、欧州情勢はフランスが革命前夜状態、自身は反対側のアメリカ太平洋地域の経営と対西抗争をやっているので、とても無理です。
状況証拠ですが、参考になれば幸いです。
この回答への補足
回答をありがとうございました。
もしできましたら、「アメリカの経営に苦しんだスペインから支配の確率を奪取する」という内容について、もう少しご教示ください。ご指摘の通り、ロシアは当時露米会社をつくり、特に毛皮を求めてアラスカ近辺までその活動範囲を広げておりました。アメリカ植民地の勢力図が頭に入っていないので自信がないのですが、ロシアにとっても更に南下してカリフォルニアを奪取することはなにか意味があったのでしょうか。
「談判」についてはご指摘の通り荒唐無稽な作り話であるようです。しかしそれが政治的発言であれば、なにか煙が立つようなそれらしい事実はあったのかなとも思えます。
No.4
- 回答日時:
私もその文献の信憑性が疑わしいとおもいます。
当時の英露関係は一発触発とまで言わなくとも、対立関係にありました。
実際、1780年ロシアはプロイセンやポルトガルなどを誘って武装中立同盟を構築します。
きっかけはイギリスがアメリカにおける海上封鎖で中立国の船舶までも拿捕する戦略を撮ってきたことです。
コレに対してアメリカとの貿易を行なっていた各国が反発します。
そこに、ロシアのエカテリーナ二世が禁輸品以外の物資輸送は自由に行われるべきとし、各国に呼びかけました。
その結果、ロシア・スウェーデン・デンマーク・プロイセン・ポルトガルの5か国が同盟に参加します。
フランス・スペイン・オランダなどもイギリスに宣戦布告し、イギリスは国際的に孤立に追い込まれました。
こうした経緯から、「イギリスがロシアに派兵援助を求めた」というのは考えにくいように思います。
私も、そういった事が書かれた文献にお目にかかったことがありません。
まぁ、歴史には色んな可能性が秘めているので、絶対になかったと断言できませんが、限りなく「無かった」という結論の方が合理性があるように思います。
逆質問になって恐縮なのですが、その文献名を教えていただけるとありがたいです。(文献の信憑性検証したいため)
ではでは、参考になれば幸いです。
この回答への補足
ご回答お寄せいただいた皆様、ありがとうございました。
このような質問をするときは、その立ち位置を明確にして
おく必要があると気づきました。
私が読んだ文献は、箕作元八「英魯連合日本侵略に関する文書に就て」(史学雑誌 第4編38号及び40号(明治26年)です。著者は、「英廷が北米の植民地鎮定のため、魯国に兵を借らん事を談判せしは事実なり」と断言しておりますが、典拠は示されておりません。本論文は、Lefevre-Pontalisという人物がフランス外務省ファイルに発見したというイギリスとロシアがグルになって日本に攻めてくるという怪文書にまつわる内容です。日本ではちょうどフォボストフ事件というロシア船による蛮行事件があり、日本全体が恐露症となっておりました。クックの第3次探検隊がカムチャツカを訪れ、ロシアと共謀して日本に攻め入る云々というゴシップです。当時の出島のオランダ商館の風説書には、「イギリス人はロシア通好之者にて盟約仕居候悍賊之者に御座候」と述べられており、西洋各国の思惑によって虚実入り混じって、しっちゃかめっちゃかの情報が錯綜していたようです。
No.3
- 回答日時:
ロシアじゃなくドイツの勘違いでは有りませんか?
アメリカの独立宣言にて、英国王の非道の所業の一つとして名指して非難された外国人傭兵(アメリカが非難する為に傭兵と言っているだけで、彼等は正規の軍人)が、英国王の援軍として派遣されたドイツ兵だったりします。
(ただし、当時のドイツは中小の諸侯が連立しておりとても統一国家とは言えませんが…。)
>外国人傭兵の大軍を送ってくるところで,それにより,最も野蛮な時代にさえその比をみない,およそ文明国の元首の名に値しない残虐と不実の状況を伴って始められた死と荒廃と専制を完成させようとしている.
実際にアメリカへ派兵されたヘッセン=カッセル方伯の16000人の軍隊を筆頭に、ヘッセン=ハーナウ侯(2400人)やブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公(5700人)などの諸侯が実際にアメリカに軍を送っています。
まあ、ハノーファー選帝侯は他でもないイギリス国王ジョージ3世なのですから当然の帰結なのですが…。
(英国に付いた兵力の実に1/3がドイツ人だったりします。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1% …
ちなみに、当時のロシアは名君と謳われるエカチェリーナ2世の治世ですが、即位がクーデータ紛いの行いであり、「簒奪者」の女帝として国内では強い反発があり、ピョートル3世の僭称者が何人も現れ(ただしこれに似たことはロシアでは良くある事)、独立戦争勃発の直前にはアレクサンドル・セルゲーイヴィチ・プーシキンの「大尉の娘」のモチーフに成ったプガチョフの乱(1773年 - 1775年)が起きていたりします。
大兵力を海外に送る余裕は無いかと思います。
No.2
- 回答日時:
ほいほい・・まずありえないでしょう
当時に英露関係は、険悪とは言えないまでもロシア側が二万という人員を出す余裕が到底ない
なにせ、当時のロシアはまだ常備軍が整備されていない状況なのだから、2万の人員を出そうにも派兵対応する環境が存在していない
もっと深刻なのは、延人数にしても2万の兵員を輸送する技術的課題が大きい
問題はここで指摘される植民地がどこを指すのか?という問題では不可能とは断言できない
例えば、英国植民地域としては、当時はカフカス地域が想定されうるのである
カフカス地域であれば十分可能であろう
しかし、この植民地がアメリカ・・という話であれば困難を極めるし、あまりにも現実性のない数値である
まずは、その記述の原文から”植民地”を特定するべきだろう
もし、アメリカのことであれば、ロシア側に打電する可能性は皆無だろう
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