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終戦(敗戦)の日に当たり、改めて、「あの戦争を起こしたのは誰か?」ということについての皆様のお考えを聞きたいと思います。

戦後しばらく学生運動が盛んだったころは、資本家が儲けるために戦争を起こした、と言う論が主流でしたが、今そういうことを言う人は居ないと思います。
東京裁判で戦犯にされた人々という考えも有りますが、今では東京裁判そのものを信じる人は居ないでしょう。
軍部が起こした、という考えもありますが、軍のトップの人たちは、いつも不拡大方針でしたし、山本五十六長官でさえ、アメリカと絶対に戦うべきではない、ということを公言していました。

さてそれでは一体誰が[戦争を望んだ]ためにあの戦争は起こったのでしょうか?

戦後67年目の皆様の考えを聞きたいと思います。

A 回答 (18件中11~18件)

当時の国際情勢に関する認識を欠いた、日本中心に世界が回っていると考える幼稚な天動説的歴史観にはまったく組するものではありません。

また私は大東亜戦争は、世界に、アジア諸国に、日本に、戦後の新体制をもたらした画期的な大成功を収めた戦争だったと考えています。大東亜戦争によって、韓国・インドネシア・フィリピン・ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー・マレーシア・インドなどのアジア諸国は独立の機会を得ることができた。日本が独立させたとはいわないし、日本はその為に戦ったわけでもない。しかし、それでも日本が戦ったことが、多くのアジア人に勇気を与えて、独立の機会を提供できたことは否定できない。また大東亜戦争によって植民地囲い込み競争という閉鎖的な貿易体制を打破し、今日の自由主義貿易圏を確立し、小日本主義者が唱えた貿易立国論を実現できたことも否定できない。また国内的にも農地改革による小作農の自営農化などの民主的諸改革を実現できたのも大東亜戦争の成果です。戦争そのものを賛美するつもりは毛頭ないが、当時の時代背景として大東亜戦争に踏み切った判断そのものは間違っていなかったと積極的に評価するのが私の立場です。あの戦争なしで日本は軍国主義から決別できただろうか。私はそうは思いません。話し合いで解決できなければ戦うしかない。戦ったからこそ、アメリカは日本を追い詰めた愚を悟り、日本の立場を理解してくれた。散々に負けたからこそ、日本人は戦争の愚かさをようやく悟ることができたのではなかったか。

1.アメリカが望んだ

第一次世界大戦で欧州は戦場になり疲弊しました。ロシア帝国は革命が起こり内戦になり、フィンランド、バルト3国、ポーランドなどの独立を容認せざるを得なかった。ドイツ帝国も革命が起こり帝政が瓦解しポーランドが独立した。オーストリア帝国も革命が起こりチェコスロバキア、ハンガリーが独立して領土が1/4になった。オスマン帝国も革命が起こり、領土が縮小しました。4つの帝政が瓦解して、唯一大日本帝国だけが無傷で残ったばかりか、英仏が失った国際市場に進出しました。新興工業国のアメリカが世界覇権を握る為には、日本だけが唯一のライバルとして立ちはだかってしまったのです。それがアメリカが日本を封じ込めようとした動機です。アメリカは日英同盟を解体に追い込み、排日移民法を成立させ、着々と戦争を準備していました。しかしアメリカ世論は、第一次世界大戦後モンロー主義に陥り国際連盟にも加入しなかった。議会で否決されたからです。そこでルーズベルトは日本を経済的に追い詰めて日本から宣戦布告させようとしたのです。

2.ソ連が望んだ。

ソ連は、英仏⇔ドイツ、日本⇔アメリカの戦争が起きて資本主義諸国が共倒れになることを望みました。そうすれば世界同時革命で世界を共産化できるからです。そうなればソ連が世界覇権を握ることになります。日本⇔アメリカの戦争が起きれば、中国の共産化も可能になる。だからスターリンは共産スパイを使って、アメリカを対日戦に誘導しました。同様に尾崎秀実を近衛内閣のブレーンにもぐりこませて日本を対米戦に引きずり込ませました。尾崎秀実が主張した南進論はスターリンが吹き込んだ謀略でした。日本が南進すれば日米の対立は避けられない。

3.蒋介石が望んだ。

蒋介石は満州を奪回する為には、日本を日米戦に引きずり込み、二正面作戦を強いることで日中戦争を有利にしようと考えました。宋美齢がアメリカでロビー活動を展開し、アメリカ世論を反日・親中に誘導したのはその為です。国民革命軍だけでは日本に勝てない。アメリカを巻き込むことで国民革命軍は日本に勝てるというのが蒋介石の基本認識でありました。

4.毛沢東が望んだ。

第一次国共内戦で壊滅寸前に追い込まれた中国共産党を再建する為には日本を大陸に引きずり込み、国民革命軍の矛先を中国共産党から日本に変えさせる必要がありました。しかし中国共産党にも日本と戦う力はない。大陸を日本が制しては、たとえ中国共産党が生き残っても元も子もありません。日本が中国に全力投球する事態も困るのです。だから毛沢東も日米戦を望みました。

5.日本の共産主義者が望んだ。

日本で共産革命を起こすためには、日本を日米戦に追い込み、敗戦の混乱に乗じて暴力革命を起こす必要があると共産主義者は考えた。それが革命的祖国敗北主義です。第一次世界大戦で帝政が瓦解したロシア帝国の歴史に学んだ戦略でした。

6.日本の小日本主義者が望んだ。

日清・日露・第一次世界大戦での戦勝は日本人をのぼせあがらせてしまった。国民は日本軍の不敗神話を信じ、大日本主義を過信してしまった。しかし実際のところは、実力以上の勢力拡大は外地の赤字経営が負担になっただけだった。大日本主義の蒙昧を打破し、軍国主義者を一掃する為には日本を決定的な敗戦に追い込むしかなかった。そう考えた小日本主義者も日米戦を容認したのです。日本の再生には戦争が必要だと考えたからです。
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この回答へのお礼

長文の回答をありがとうございました。

1~5までの説明は、そういう要素もあると読みましたが、6を読んで、全体がこじつけ論のように見えてきました。

すみません。

お礼日時:2012/08/16 10:53

「誰が太平洋戦争を望んだか」ということであれば、最終的には「アメリカ合衆国連邦政府」ということになろうかと思います。

ルーズベルト大統領ではなく、「政府」という存在です。つまり、ルーズベルトではない人が大統領であったとしても対日政策は強硬になったのではないかと思います。

第一次大戦後、アメリカにとって大日本帝国というのは「大きくなりすぎた存在」でした。アメリカの国益に抵触してくる存在になったのです。日露戦争くらいの頃ならアメリカの安全を脅かす存在ではなかったのですけれどもね。
だから、アメリカにとって大日本帝国は「いつかどこかで叩いておかなければならない」ものであったのです。

太平洋戦争はご存知の通り真珠湾奇襲で始まったのですが、元々日本海軍は日本海海戦式の日米艦隊決戦を研究・訓練していました。ところが実際の戦争ではそれは行われませんでした。なぜかというと「それでは勝てない」からでした。日本海軍は兵棋演習(シミュレーション)を何度も繰り返したのですが、毎回「日本海軍の負け」になるのです。つまり正面切っての戦いでは米海軍に絶対に勝てなかった。
それをなんとかするための、空母機動部隊であり、伊号大型潜水艦であり、酸素魚雷であり、月月火水木金金の猛訓練であり、結局なんの役にも立たなかった重雷装艦だったのです。
真珠湾奇襲というのは軍事作戦としては大成功しましたが、実はとんでもないリスクを背負った大バクチ作戦だったのです。あれは生前ギャンブルが大好きで常々「俺ァ海軍やめたらモナコに行ってバクチ打ちになるんだ」といっていた山本五十六だったからできた作戦で、ずっと日本人的(堅実)な性格の南雲提督は真珠湾に向かう途中「今思うと僕はとんでもないことを引き受けてしまったよ」と部下にこぼしてしまったほどです。

なお、みんなわざと見ないふりをしていますが、当時の世論は「絶対開戦支持」でした。今ちょうどネットじゃ竹島を占領しろとか尖閣諸島に近づく中国船を攻撃しろとかいう声が高まっているでしょ。当時の日本も「アメリカに舐められるな。なんのために海軍は今まで膨大な予算をとってきたんだ」という世論で押されたのですよ。
昭和天皇自身は親英派で開戦には一貫して反対でした。当時、国の重要な決定事項は天皇が出席する「御前会議」で決められたのですが、内閣が「このようになりました」と報告するのに対して天皇は「うむ。よきにはからえ」とやるのが慣例だったのです。日米開戦に対して、昭和天皇は「御前会議で発言する」と言い出して侍従長を始め周囲を慌てさせました。「御前会議で天皇が内閣の政策に文句をいう」というのは前代未聞の出来事だったのです。
当時の陸海軍は国家予算の30%くらいを取っていたのです。それだけの予算を使いながらいざ戦争になりそうになったときに「なんか勝てそうにないです」なんて、とても言えなかったのですよ。
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この回答へのお礼

大変参考になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/27 11:16

アメリカの挑発があった、という考えは、わかります。



しかしその上で、勝てるはずの無い戦争を起こそうとした人が日本にいたから戦争が始まったのだ、と思います。

挑発されてもそれに乗らない、ということも考えられます。]



イラク戦争を見ればわかるでしょう。
挑発に乗らず徹底的に武装解除に応じても、ありもしない大量破壊兵器という難癖をつけられて戦争をふっかけられるのです。それが戦争です。挑発に乗らなければ相手が起こしたい戦争を回避できるというのはあまりに浅はかではないでしょうか?
石油の禁輸をされた時点で実質的に戦争は始っているんですよ。
石油なしに戦争はできません。禁輸されてその時点で開戦しなければどうなっていたでしょうか?
石油が尽きた時点で武装解除されたのと同じ状態です。イラクのように一方的に虐殺されるか、戦争をするより悲惨な一方的な服従屈服、それしか残されていません。
戦争は一方の意思があれば始められるのです。一方の意思だけで回避できたと思うのは、アメリカの歴史を見ても他の歴史を見ても明らかに間違いだと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
イラクの例を見るとアメリカは本当に酷い国だと言う気がします。

しかし問題の立て方が違います。

太平洋戦争の場合は、戦争をして敗戦で占領されるか、戦争を回避して、屈服するか?の違いです。
敗戦でもこの程度でしたから、戦争をしない屈服なら、もっと穏やかなものだったに違いない、と思えませんか?

「戦争をするより悲惨な事態」とは具体的にはどういうことでしょうか?

戦争をして負けても虐殺は無かったのですから、戦争をしなければ、それほど悲惨なことをされるはずがない、と思いませんか?

自虐的で大げさな被害意識は捨てましょう。

お礼日時:2012/08/16 11:05

第2次世界大戦のことでしょうか?


これは天皇でもなく、政治家でもなく、軍部でもなく、世界中の流れにあわせた結果でしかないと思います。

たとえば、原子力発電所は中曽根康弘が対アメリカに良い顔をしたくて日本に導入する働きかけをしました。
研究者、技術者は面白そうだからと食いつき、
金になるからと政治家の中にも原発推進派が登場しました。
スリーマイル島、チェルノブイリなどの事故があり、原子力の脅威を目の当たりにしたはずです。
その後、根本的に誰が原子力を推進しているのか調査が始まりました。
原発推進派の中でも「あの先生が推進しているので・・・」
その人に聞くと「(別の)あの人が推進しているので・・・」
と輪廻のごとくたらいまわしを絵に描き、実際の首謀者はいなかったと報道されています。

第2次世界大戦以前から戦争が当たり前だった日本の中にも同じようなことが起きていたと思います。
死に体同然の天皇は何の権力も無かったはずです。
誰が望んだ戦争ではなく、もう誰も後に引くことができない状況だったのだと思います。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございました。

お答えに大いに納得しました。

さて私の次の問題意識としては、こういう風にして起こる戦争を防止するにはどうしたらよいか?と言うものなのです。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/08/16 11:16

こんにちは。



人間の欲と無関心ではないかと想います。
諍いはしても、戦争はしない!と決意した日本はすごい。
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この回答へのお礼

責任は人間全体にある、ということでしょうか?
同感しますが・・・。

しかし私の質問に対する答えとしては、ちょっと不足。

どうしたらよいか?のヒントにならないからです。

お礼日時:2012/08/15 12:05

アメリカ国立公文書館の資料の一部が公開された経緯もあり


アメリカが日本を戦争に引きずり込んだとする
主張もまことしやかに言う知識人も出ています
日本でもアメリカでももう終わった戦争です
「良い戦争 悪い平和」
があってはならない事だけが 私の心を満たしています

毎年灼熱の太陽と共に戦争の悲惨さと無意味さが列島を駆け抜けますが
私達が忘れてはならない事が多くあり過ぎる事も又事実でしょう
内憂外患のわが国ではありますが 一人一人が国を大切にして
個人を大切にして 国民皆が幸せに生きる事が大切だと
何時も思う 猛暑の夏でした

この回答への補足

戦争はあってはならない、という言葉に同感します。

しかしちょうどその日に韓国大統領が、日本人を怒らせるような発言をして、日韓関係はおかしくなってきました。

これが軍事的対立にならないことを祈っていますが、どうなるのでしょうか?

補足日時:2012/08/15 12:02
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考えを聞きたいということですので僭越ながら。


帝国憲法では戦争を始める権限があるのは天皇だけです。

この回答への補足

私の質問は、権限の問題ではありません。

誰かが戦争を望んだ。

その望みを内閣が取り上げてそれを最終決定したのが、天皇だ、と言うことではないでしょうか

戦争をせよ!と言い始めたのは誰か?という質問なのですが・・・・。

補足日時:2012/08/15 11:58
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アメリカがヨーロッパをアジアから追い出し覇権を握るため誘導した戦争


湾岸、中東、それらの戦争を見ればアメリカは常に安全な位置から紛争に介入し利益を奪っている
もちろんアメリカ国民は厳しい生活になるが、軍産複合体はたっぷり儲かった
軍産複合体がアメリカを操ってる

というのが私の見解
ソ連の台頭は計算外だったんだろうけど、軍事緊張を生み出し兵器の生産をやめさせないため核爆弾の技術をソ連に横流ししたのもアメリカの軍産複合体だという説が有力だと思うよ

この回答への補足

アメリカの挑発があった、という考えは、わかります。

しかしその上で、勝てるはずの無い戦争を起こそうとした人が日本にいたから戦争が始まったのだ、と思います。

挑発されてもそれに乗らない、ということも考えられます。

しかし挑発に乗ってしまった、その日本側の責任はどこにあると考えますか?

補足日時:2012/08/15 11:54
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