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金がイオンとして溶け出すということと、金が錆びないということは矛盾すると思っているのですが、そういうことはないのでしょうか。
 自分自身、金属でかぶれたことがあり、金属アレルギーについて、以前からネット上で調べており、それらのサイトで「金は溶け出しにくいが、全く溶け出さないわけではなく、イオン化して溶け出し、アレルギーの原因になることがある」と書いてあったことから、自分の頭の中では、
金属が溶け出すというのは、マイナスイオンを失い、その分プラスの、金属イオンが溶け出す
とイメージしているので、
アレルギーの原因になるほど溶け出すということは、マイナスイオンを失うと言えるので、酸化する(錆びる)と言えるのでは?
と思い、矛盾しているのではないか?と最近気になっております。
水中で酸化するが空気中では酸化しないのか?それともマイナスイオンを失いはするが酸素とは化合しない性質があり、そのため酸化しないと言われているのか?といろいろ考えてしまっています。

A 回答 (3件)

「マイナスイオンを失う」と仰っていますが、「電子を失う(=酸化する)」の間違いではありませんか?。



そうだとして、錆びる=酸化する とも仰っていますが、これも、化学反応としては近くとも、同義ではありません。

常温の空気中では、金は錆びません。
それは、イオン化傾向が最も小さいため、殆どの物質や化合物が、金から電子を奪うことができないからです。
しかし、「殆ど」と申した通り、特定の化合物だけは、金から電子を奪い(酸化させ)溶かすことができますが、金単体で溶けたりイオン化したりする訳ではありません。

金が溶けるのは、王水や、特定のハロゲン化合物(ヨードチンキなど)、特定のシアン化物によって溶解する場合に限られます。

 王水の場合は、金が 塩化金酸(H[AuCl4])という錯体※になって溶解します。

 ヨードチンキの場合は、ヨードチンキが、三ヨウ化イオン(3価-)という特殊な状態の水溶液になっており、これが強烈な酸化力を持ち、金から電子を奪って、ジヨード金(I)酸イオン([AuI2]-) または テトラヨード金(III)酸イオン([AuI4]-)という、錯体イオン※に合成されて溶解するためです。

 (※錯体 : 金属が非金属と結合した状態のこと。そのイオン状態を錯体イオンという。)

 シアン化物の場合は、Wikipediaなどを参照してください。

そういう意味では、体内のハロゲン化物と金が、ここに示した反応に準じた反応で錯体イオンが生成されると仮定するなら、アレルギーが引き起こされる可能性はゼロではないと思われます。
しかし、やはり金は最もアレルギーの出難い金属なので、金でかぶれるなら、アクセサリとしての金は回避するしかないでしょう。
生化学の問題は非常に複雑ですから、金で出たとしても他の金属ではアレルギーの出ないこともありえます。
そういった金属を探すしかないでしょうね。

> 水中で酸化するが空気中では酸化しないのか?それともマイナスイオンを失いはするが酸素とは化合しない性質があり、そのため酸化しないと言われているのか?といろいろ考えてしまっています。

水中でも金は酸化しません。ただし、前出の物質と出会わなければ、という条件付きです。
空気中で、常温であれば酸化しません。というか、他の水素よりイオン化傾向の小さい金属による単純な酸化とは、錯体を作るという点で酸化過程が全然異なるので、同列に扱ってよいかの問題はあるでしょう。
また、酸素と化合することだけが酸化じゃありませんよね。電子を失うケースは、金の場合は限られた条件内でしか起こらないということかと。

なんか、ご質問とずれた回答になってしまいましたが、悪しからずご了承ください。
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この回答へのお礼

金属に対してかぶれてしまい、それ以来、いろいろ考えている状況でした。非常に参考になりました。ありがとうございました。またよろしくおねがいいたします。

お礼日時:2012/10/26 03:13

ふつうに置かれた金の表面が酸化被膜に覆われているなんてことは,通常はない.吸着物は何かしらあるとは思うが,それは酸化膜ではない.



アレルギー云々はなんともいえないけど.
金製品のほとんどは純金ではない.それは,金単体では柔らかすぎてたとえアクセサリとしても実用に耐えられないから.
したがって,実際に身の回りにある金製品は,たとえそれが24金と書いてあっても,他の金属が含まれている.
ちなみに日本では99.99%以上の純度を24金としているらしい.
18金だと,75% (18/24) = 0.75) が金,残りは銀や銅.金は酸化されたりイオン化したりしなくても,銀や銅ならイオン化してくる.それが原因でアレルギーがおこる可能性はありうるだろう.
24金でもおこるとすれば,それはごく微量の異種成分によるか,他の原因 (指輪の下で蒸れるとか圧迫されるとか,そもそも接触自体がストレスになるとか) なのかもしれない.

金がイオン化して溶け出す場合というのは,適切な酸化剤と錯形成剤が共存する場合というのはすでに説明されている通り.通常はあまりない.汗等にも含まれる塩化物イオンは錯形成剤だが,これは空気くらいの酸化力では金は溶かせない.
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金が「錆びない」のは純アルミの鍋が水に溶けないのと同じ理由です。


金の表面には単層の金酸化物が生じます。この化合物の層は単原子(分子?)の上に一価の銅と同様金とほとんど同じ色をしているので全く見えません。
アルミの表面が無色透明な酸化アルミ(アルミナ)で覆われているのと同じです。
酸化力の強い酸で処理するとこの層が溶けるので金は溶けます。
この層は空気中でも水中でも比較的速く生ずるので電気化学などで金(や白金)電極を用いるときは使用直前にアルミナ粉末、ないしダイアモンド粉末で磨いてから用いなくてはなりません。
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この回答へのお礼

参考になりました。またよろしくおねがいいたします、ありがとうございました。

お礼日時:2012/10/26 03:01

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