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ずっと疑問に思っていたことなのですが、音楽をやっている人なら知っていて常識なのかな?と思って恥ずかしくて誰にも聞けなかったことです。

どうして楽譜には『ミの♯』や『ラの♯』というのが存在するのですか?
『ファ』や『シの♭』と表記してはいけない理由を教えてください。
お願いします!!

A 回答 (10件)

こんにちわ!理論的なことは最初は理解するのが大変だと思うので、できるだけ分かりやすく説明しましょう。



調性という言葉をご存じでしょうか?
音楽には短調と長調それぞれ12の調性があります。

長調なら
ハ長調、ニ長調、ホ長調、ヘ長調、ト長調、イ長調、ロ長調、変ニ長調、変ホ長調、変ト長調、変イ長調

短調なら
ハ短調、ニ短調、ホ短調、ヘ短調、ト短調、イ短調、ロ短調、嬰ハ短調、変ホ短調、変ト短調、変イ短調

の計24種類です。

シェーンベルクの12音技法(無調)の時代が来るまでの音楽は、全てこの調性とその調性の音階に基づいて音楽が書かれています。

音楽に興味を持っていらっしゃるようなのでモーツァルトの有名な「トルコ行進曲」を知っているかと思います。「トルコ行進曲」の調性はイ短調で書かれてあります。イ短調の音階はラシドレミファソ♯ラです(この音階は決められているのでソ♯がラ♭になることはありません)。
だから、この「イ短調」で書かれたトルコ行進曲の冒頭の旋律、シラソ♯ラドは絶対にシララ♭ラドとはならないです。イ短調の音階はラシドレミファソ♯ラなので。
また、音楽はトルコ行進曲のようにイ短調で書かれた曲でも、必ず「転調」というのがあります。「転調」というのは曲の途中で調性が変わるということです。
なぜ転調が必要なのかというと、一つの調だけでは多様性欠け、変化に乏しくおもしろくないからです。
トルコ行進曲の冒頭のメロディが終わり、次の一番のサビの部分を想像してみてください。イ短調で書かれた冒頭はさっきようにシラソ♯ラドと暗いですが、このサビはさすがはモーツァルト、サビであるが故にそれまでとは変化をつけてラシド♯ー!ラシド♯シラソ♯ファ♯ソ♯ラシソ♯ミ、ラシドー♯!・・・と、とても明るい調性で書かれています。この部分の調性はイ長調です。そしてイ長調の音階はシャープが3つのラシド♯レミファ♯ソ♯ラです。このサビの部分はイ長調とその音階に基づいて書かれてあるので、ラシドー♯ー!となるのであって、ラシレ♭ー!には絶対にならないです。そういう決まりになっています。

だから、ご質問のように『ファ』や『シ♭』があるのに『ミの♯』や『ラの♯』が存在する理由は、例えばファやシ♭が存在する音階、ヘ長調(ファソラシ♭ドレミファ)で書かれている部分とミ♯がある音階、嬰ヘ短調(ファ♯ソ♯ラシド♯レミ♯ファ♯)で書かれている部分(曲)があるためです。

また、最初の調性の説明の部分で、変ニ長調、変ホ長調、変ト長調・・と書きましたが、理論的には変ニ長調=嬰ハ長調、変ホ長調=嬰ト長調、変ト長調=嬰ヘ長調となります(嬰というのは♯の意味です)。通常は変ニ長調、変ホ長調、変ト長調という表記を使いますが、作曲家によっては変ニ長調ではなくそれを嬰ハ長調と表記して曲を書いている人もいます。
変ニ長調(レ♭ミ♭ファソ♭ラ♭シ♭ドレ♭)と嬰ハ長調(ド♯レ♯ミ♯ファ♯ソ♯ラ♯シ♯ド♯)はよく見ると全く同じ音を持つ音階です。通常は変ニ長調(フラット5つ)の音階が使用されることが多いですが、たまに嬰ハ長調(シャープが7つ)で書く人がいます。これは、気持ちや感性の問題が大きく関与し、フラット(♭)にはフラットの世界で書かれた響きが、そしてシャープ(♯)にはシャープで書かれた響きの世界があるという、感じ方の違いがあるためです。私もこれは同感で、私はフラットの音階で書かれた響きの世界は、透き通った冷たい閉じられた感じででもどこかに暖かさがある、という印象をもち、シャープの音階で書かれた響きの世界は、にぎやかで明るくてなま暖かい印象があります。作曲家がはを作るときに、フラット系の響きにしたいか、シャープ系の響きにしたいかを決めてたいていは曲を書いています。

また、ファが存在するのにミ♯が存在するのはなぜかという問題は、他にも様々なことが関係していますが、とりあえずはこの調性と音階のことを知っていれば多くの疑問が解決すると思います。
その他の問題というのは、和声進行、トニック、ドミナント、サブドミナントのことや、非和声音のことなど専門の領域で「和声学」を学ばないと難しいのでここでは省略します。

長くなってしまいなしたが、参考になりました?
頑張ってくださいね!
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この回答へのお礼

トルコ行進曲の例でなんとなく分かったような気がします。分かりやすい例をありがとうございます。
調によって♭や♯のつけかたが決まっているということですか。
もっと理解するために教科書を見ながらまた回答を読んでみますね。
ありがとうございました!

お礼日時:2004/02/27 11:11

二つ以上の音を重ね合わせることを和音とかハーモニーと言います。


音の組み合わせによって調和して聞こえる場合と聞こえない場合がありますが、
一般的に、音の周波数の比が簡単な整数比で表せる場合に調和して聞こえる
と言われます。
ある音に対し、その2倍の周波数の音を1オクターブ高い音と言います。西洋音楽では
この間を12に等比分割した周波数の音を使います。これを平均律と言います。
最小間隔(半音と言います)は2の12乗根になります。約1.06倍の周波数となりますが、
厳密には無理数となりますので、整数比には表せません。ところが、これでは、
オクターブ以外のどの音をとっても周波数比は整数比とならず、調和した音に
ならないことになります。例えば、ドの音に対し、ソの音の周波数比は1.498倍となります。
これでは嫌だというので、音の周波数比が整数比で表せるよう調整したものを純正律と
言います。ドに対してソの音の周波数比を1.5倍にする等です。半音の周波数比が
各音で異なることになってしまいますが、豊かなハーモニーを得るために好まれる傾向が
あります。この場合、半音の周波数比が異なるため、#ミとファが異なるといったことが
起きます。
以上が純正律と平均律の違いで、No.8さんの回答は正しくありません。
(ちなみに、No.1の私の回答も、この違いには気がつかないままなされたものです。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
周波数から音楽を考えた事はなかったのでちょっと難しかったですが興味深かったです。

お礼日時:2004/02/27 11:28

詳しい回答があるので、私は簡単な説明を。



「ミ♯」は例えば「ド」から数えて3番目の音。
「ファ」は同じ「ド」から数えて4番目の音。
音は同じ高さですが、何番目というのが違います。曲は音の階段(音階)を基にしてできていますから、階段の何番目かというのが重要なのです。

しかし、臨時に付く場合などはどちらを使ってもよい場合もあります。
また、ポピュラー系の楽譜では厳密に適用しない場合もあります。
したがって、同じ曲の同じ音なのに出版社によって♯や♭のつけ方が違うなんていう場合もあります。
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この回答へのお礼

>「ミ♯」は例えば「ド」から数えて3番目の音。
>「ファ」は同じ「ド」から数えて4番目の音。

なるほど!!そういえば音楽の授業で調の説明をするときに『7番目は半音上がる』と習ったのを思い出しました。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2004/02/27 11:25

ドレミファソラシドには2通りあって、Cメジャー(ハ長調)なら



C D E F  G A B という音に
ド レ ミ ファ ソ ラ シ という名前を当てている

だけなのです。これが皆さんの言っている「純正律」と「平均律」というものですし、「ピアノの音でいえば」などという説明になるわけです。

以上、皆さんの回答が難しすぎるので補足(蛇足?)してみました。
ごめんなさい。
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この回答へのお礼

『ピアノの音でいえば』…やはりだいぶ勘違いしていました。。。
指摘していただき感謝です。
ありがろうございました。

お礼日時:2004/02/27 11:23

ピアノで考えるから同じ音なので、


もともと『ミの♯』と『ファ』は別の音、
『ラの♯』と『シの♭』も別の音。

ピアノと五線譜のうえで、簡略化されて同じ音として扱われているだけで、別の音です。

「どうして存在するのか」というより、「もともと別の音」「たまたま近いところにあるから同じ音として扱われているだけ」ととらえたほうがよいのでは。
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この回答へのお礼

管楽器で考えても同じ音ではないですか?(pubjapanさんのアドバイスの意味を取り違えてたらごめんなさい。)

ありがとうございました。

お礼日時:2004/02/26 12:55

一つには、ミやラが半音あがったという意味があるから、です。


この点は#4の方が説明されていることと同じ(#3の方のおっしゃっていることも含む)です。
転調したとか、音階の都合とか、和声上の問題で、これが重要になります。

もう一つは、記譜(楽譜を書く)上の都合です。
例えば音があがっていく所、
例として、G dur(ト長調。ファにシャープがつく)で、
ド レ ミ ミ♯ ファ
を考えます。もちろん、ファにはシャープがついています。
これは、
ド レ ミ ファのナチュラル ファ♯
と書くこともできますが、ごちゃごちゃとしがちで、
上の書き方の方がシンプルでわかりやすいです。
こうした理由で、音があがっていくところは、シャープで、音が下がっていくところは、フラットで、書く方がいい、というのがあります。

それから、#2の方がおっしゃるように、ミのシャープとファは同じ音ではない場合があるというのがありますが、実際、これがどれだけ大きな意味を持つのか、というのは私にはよく分かりません。
というのは、平均率が確立する前に、すでに現在の記譜法が確立していたということと、楽譜に書いてある同じ音程でも、広めが良いか狭めが良いかというのはケースバイケースで、楽譜とはまた別の問題のような気がするからです。
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この回答へのお礼

ト長調の例がすごく分かりやすかったです。

>それから、#2の方がおっしゃるように、ミのシャープとファは同じ音ではない場合があるというのがありますが、実際、これがどれだけ大きな意味を持つのか、というのは私にはよく分かりません。

う~ん、確かに。。。作曲する時はルールとかあるんですかねぇ。

お礼日時:2004/02/26 12:51

実際の音程はミ#=ファ、ラ#=シ♭ですが、意味合いが違います。



簡単な例で説明しますと、イ短調(A Minor)の場合、よくソ#がでてきます。
音程的にはソ#=ラ♭なので、ラ♭と書いてもいいじゃないか?と
思いますが、そうではありません。ハ短調ではラが基準の音になり、
メロディーがラに行き着くと、非常に安定した感覚が得られます。
ハ短調ではソ半音上がってソ#になることによって、次にラが来そうだ、
という感覚を生みます。この時のソ#はソが半音上がってソ#に
なるのであって、ラが半音下がったもの、とは認識されません。
だからラ♭ではなくソ#と書くのです。

更に和音の観点で補足すると、Am→Em→E→Amという和音の流れがあるとします。
Am(ラ,ド,ミ)
Em(ミ,ソ,シ)
E7(ミ,ソ#,シ)
Am(ラ,ド,ミ)
実際にピアノなどで弾いてみるとよいと思いますが、この時、ソが
ソ#になってラに落ち着く、という感覚が聞けると思います。
和音のそれぞれの音の間には1つの音が挟まります。例えばAmであれば、
ラとドの間にシがあり、ドとミの間にレがあります。
E7を考えてみると、ミとソ(#を取って考える)の間にはファ、
ソとシの間にはラがあることになります。この時ソ#をラ♭として
しまうと、ミとラ(♭を取って考える)の間にはファとソ、
ラとシの間にはなにもない、という事になってしまいます。
ですので、このソ#をラ♭と書いてはいけないのです。

ご質問のミ#=ファ、ラ#=シ♭についてはそれぞれ、
変ヘ短調(F# Minor)、ロ短調(B Minor)などに出てきます。

楽器屋や書店で音楽の理論書を買えば、詳しく書いてありますよ。
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この回答へのお礼

意味が違うから自然と表記も変わってくるのですね。

>この時のソ#はソが半音上がってソ#に
 なるのであって、ラが半音下がったもの、とは認識され ません。

同じ音を表していても確かに半音上がるか下がるかというのでは意味が変わってきますね。

ありがとうございました。
 

お礼日時:2004/02/26 12:47

#や♭が付くのには順番があるからです。



音楽の授業などで「長調」「短調」などという言葉を聞いた事がありますよね?
それと関係があるのです。
一定の決まりがあってどれかに#が付くときは
他の音に♭は付かない。
また♭が付く時は他の音に#が付かない
というのがあります。
また、ミに#が付くときはファにも#が付きます。

正確に説明するとものすごく長くなってしまいますので、
もし興味があれば検索して調べてみると良いと思います。
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この回答へのお礼

>や♭が付くのには順番があるからです。

だいぶ前に習った記憶があります!!
教科書を探して復習してみます

ありがとうございました。

お礼日時:2004/02/26 12:41

ピアノなどで使われている平均律ではミの♯とファは同じ音ですが、純正律ではミの♯とファの音は違う音になるからです。

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この回答へのお礼

音の間隔が違うということでしょうか。
回答ありがとうございました

お礼日時:2004/02/26 12:28

「#ミ」→「#ホ」ですね。


確かにホとヘの間は半音なので、#ホはヘと同じ音になります。
ところが、嬰へ長調や嬰ニ短調の場合、これをヘと表現すると
具合の悪いことが起きるのです。
#ヘ・#ト・#イ・ロ・#ハ・#ニ・#ホ(ヘ)
ですよね。第七音を五線譜上にどう書きますか?
ヘ音としたのでは、第一音と同じ位置に書くことになってしまいます。
その都度#をつけたりナチュラルをつけたりではややこしくないですか?
それより、#ホとしておいた方が分かりやすいわけです。

「#ラ」というのは、何が疑問なのかよく分かりません。
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この回答へのお礼

♯やナチュラルをつけるよりは♯に統一した方がわかりやすいですね。ありがとうございました。

お礼日時:2004/02/25 18:54

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