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倫理学については、大学の生半可な倫理学を学ぶより大学の法学を学んだ方がよっぽど高度に倫理学をしていると思います
その辺の倫理学の数十倍は高度に実践哲学の様相を示している。かなり踏み込んだ次元まで粘り強く思考し、複雑な難題に取り組んでおリ、しかもそれが現実・実践・実用に直結している。

大学で倫理学を学ぶ意味はあるのだろうか?

A 回答 (5件)

法学は国によって違うでしょう。

アメリカなんか州によって違う。

法というのは、地理や歴史の連続的で強固な要因とともに経済と政治によって機構を機能させている社会集団が、その社会集団のために作って利用しているものだから、つまりは社会集団の都合の内側にある。

ところが、ethicsというのは、その外側を論じ求めるものでなくてはならない。人間がいかなる機構を機能させていかなる社会を形成すれば万人がうまく社会的存在として生きられるか、というのが倫理学です。
だから、人間が発明したあらゆる種類のシステム、人間をそれに向かわせたところのより大きなシステムのあらゆる力の要因、そして人間が人間らしく生きるための技術を牽引するようなあらゆる知見を、もらさず学び検討しつくさないと、倫理学にならないのです。

そういうわけで学問としてはきわめて予定調和的な動機を含んでいるためか、ときに哲学とまったく相容れない場合があります。
したがって倫理学が自己批判的に倫理学を乗り越えていくためには、哲学はときにストッパーとして、ときに舵として、たいへん有意義です。
例をあげれば、優生学的医療、格差社会、地球資源、宇宙開発、精神衛生、教育、家族の制度など、実際に現実の難題をシステムからとらえなおすという作業が、倫理学の眼前に山積みなのです。

大学で学ぶ意味があるかという問いですが、それは学ぶ人によりけりで、倫理学はどっちかというと歯車の発想ではなく設計の発想なので、即座に習得するものは何もないはずで、ただしたいていの学問は大学で学ばなければならない意味は特にない。昔は家計のために大学に行けず法律事務所で働きながら下積みを経て司法試験受験資格を得た人々がいましたが、こんなんことを言えば法律も大学で学ばなくてもよかった。
ホーソーンの『人面の大岩』という小説などでは岩を眺めて育った青年が、倫理学とよびうる総知の洞察を岩から学びます。でもそれがホワイトハウスで使い物になるかというとそうでもないだろうし、アメリカの貧困問題も移民問題も失業問題も児童虐待も自殺問題も人身売買も、たったひとつのシステムで解決するような答えはさすがの大岩からも与えられることはないでしょうね。
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ぼくは,クレジット・カードの利用額に応じた割り戻し景品として,「ユニセフへの献金」を選択しています。

この行為は倫理上の問題であり,献金せずにマグカップをもらっても法律で罰せられることはありませんし,世間に恥じる行為にもなりません。脱税すると罰せられますけど 笑。

ぼくは,SFファンであると同時に,現実の宇宙開発には疑問をもっています。ある惑星に生じた生命体が,そこが手狭になったとか資源を使い尽くしたという理由から,他の天体に進出することに倫理的な問題があると考えるからです。

たとえばこういう問題が扱えないのが,「現実・実践・実用」の限界です。あなたの知性の限界でもあります。
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法学に倫理学は含まれているため、倫理学そのものを不要と考えているわけではなく、倫理学を専門とすることへの疑問ですね?


言いたいことは、なんとなく分かります。
倫理学者も高度に倫理的なことは考えていると思います。ただ、私自身は、その方向性が問題なのだと感じています。枝葉末節な概念の分析やら、まとめ作業やらばかりしているから、意義が見出せなくなってしなっているのではないでしょうか。
先の回答者の方が挙げている加藤氏も、ロールズ研究をしている川本氏などは、読み物としてはおもしろいかもしれないが、毎回読後に「それで?」と思う、というようなことを言っています。私もそう思います。私がアホなのかもしれませんが「伝えたいこと」というのが見えてこないのです。
倫理学に携わる人たちが、倫理学本来の課題を考え直す必要があると私は感じています。
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たしかにそのように考える人もいますね。


しかし、私は、医学生には生命倫理学が必須だと思いますし、京都大学の加藤尚武先生のような環境倫理学は、多くの人に勉強してもらいたい内容だと思います。
加藤 尚武著、「応用倫理学」「環境倫理学のすすめ」「新・環境倫理学のすすめ」(いずれも丸全ライブラリー刊)の3冊をお読みになりましたか?もしまだなら、この3冊をお読みになると、考えも少し変ってくるのではないかと思います。これこそ、現実、実践、実用に直結した倫理学だとわかると思います。実践哲学vs.応用倫理学です。倫理学を甘くみてはいけないと思います。もちろん、哲学の深さと比べれば、倫理学にはそれはないと言えます。しかし、あなたが言われる現実、実践、実用はあります。
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 おおよそ学ぶことに「意味がない」ことはないと思います。

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