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大学の学部や学科で、「心理学科」と「臨床心理学科」とあるのですがどう違うんですか?
今年受験生で、大学について調べていたらこのようなのが出てきたので・・・。

知り合いは、既に大学に合格しているのですが、工学系に進むので聞きようがありません。

教えてください。

A 回答 (3件)

すこし違った視点から回答します。



少子化時代の大学生き残り競争の中,90年代以降のいわゆる「臨床心理バブル」に乗じて受験生集めの看板として中堅以下の私立大学に多く新設されるようになったのが「臨床心理学科」です。「福祉心理学科」,「医療心理学科」なども同類と考えて良いでしょう。

スタッフの陣容や教育カリキュラムについては大学によってかなりの差があります。従来から心理学教育の主軸であった文学部心理学科や教育学部教育心理学科に匹敵する多様な分野の専門家を集めて,研究法に重きを置いた基礎心理学教育やゼミナール,卒業論文指導が受けられる大学がある一方,スタッフを臨床心理学者と精神医学者だけで固めて中途半端な臨床教育を売りにしている大学も見受けられます。

そもそも学部生レベルの知識と技量で臨床の実際が学べると思うのが間違いなのですが,そのような誤解をさせて学生を集める大学が存在することは残念ながら事実です。臨床心理士養成の指定大学院を併設していることを売りにしていても,上位大学から押し出された学生との競争で内部進学者はごくわずかという所もあります。

心理職やそれに準ずる公務員試験は国公立大や有名私大出身者に占められ,歴史の浅い臨床心理学科から合格するのは至難の業です。大半の学生は一般企業に就職するわけですが,学部レベルの臨床の知識など企業はまったく評価しません。一部の学生は福祉職やリハビリ専門職を目指して大学や専門学校に再入学したりしますが,そこで初めて基礎心理学の意義に目覚めたなんていう笑えない話もあります。

学部時代に実験実習や卒論指導でしごかれて,科学的な心理学の研究法を身に付けてきた人のほうが「使える臨床家」になる確率が高いというのが業界人の共通認識のように思います。臨床心理士を目指すにしても,臨床心理学科に学ぶことが必ずしも良い選択とは言えないことは知っておいてください。
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NO1さんの回答はすばらしいですね。



補足しますと、心理学科は実験心理学、つまり
「心を数値化し、実験を行う。結果を統計解析を行って、人間の心のメカニズムを探る」に重点をおいています。


一方、臨床心理学科はカウンセリング、心理テストに重点をおいています。
臨床心理学科でも法政大学のように、社会福祉との関連が深い学科があります。
そのようなところでしたら、精神保健福祉士という、精神障害者をサポートする仕事につける可能性もあります。
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心理学科 の例 

http://www.hosei.ac.jp/bungaku/gakka/psychology/ …
臨床心理学科 の例 http://www.hosei.ac.jp/gendaifukushi/gakka/shinr …
 
大学や大学院を研究者になるための基礎教育機関と考えずに、就職のための準備と考えるなら、
心理学科は、
教育相談機関や福祉機関、司法・矯正機関などの公務員
一般企業(マスコミ関係・人材開発・人事労務・企画広告など)
その他、何でも構わないし、臨床心理の方向に進んでも良いのでしょう。

臨床心理学科は、
臨床心理士や心理関係職を目指し、大学卒業後に就職してしまうのも多いでしょうが、
大学院にいって臨床心理士資格取得して、それを職業に就くベースにしようとする人も多いのでしょう。
 
工学部でも、応用○○とかあるけれど、学科名だけでは、何ともいえないのはおわかりかと思います。 心理学科、臨床心理学科も同じでしょう。学部が違っても、それだけでは何ともいえないでしょう。
なお、臨床というのは、実践で個人を対象にするという意味を強く持っています。 医学というよりも医療に近い考えです。 基礎的な心理学の勉強もするけれども、あくまで最終的なネライは、クライアント(お客、顧客、治療や支援をされることを期待されている人)に対するのに必要な知識やテクニック、心構え、マナーなどを身につけることです。
心理それ自体を研究することなど、社会心理など分析やマスを対象にするときのテクニックを身につけるネライの場合は、臨床心理科に進むのはちょっとずれてしまうでしょう。
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