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外国人が書いた日本語をチェックしてといるとき、ふとわいてきた疑問です。外国人にもわかるようにご説明いただけないでしょうか。
私たちは金銭的に思わしくない場合、「お金に困る」という表現をよく使いますが、これは「お金で困る」と言い換えても同じ意味になるのでしょうか。
類似表現を考えてみると「少子化で困る」という表現はよく聞きますが、少なくとも私の周囲では「少子化に困る」とはあまり言わないような気がします。また「成績の悪さに困る」と「成績の悪さで困る」とでは、ニュアンスが微妙に違うような気もします。
どなたかこのあたりのことを、理論的にご説明いただけませんか。

A 回答 (5件)

#4です。



>ただし単なる打ち間違いかもしれませんが、このままでは意味が通じない点があります。
 :
ご指摘の通り表現ミスが多いことと、基本的なアプローチでの誤りもありましたので、申し訳ありませんが、以下に全面書き直しにて訂正させていただきます。

*********************
このような述語文「~困っている」(「~困る」のままでは発話時の現状としての統語性が悪いので)が取るべき補足語の種類が幾種かあります。

まず、「誰が」という「主格補足語」については断りがなければ発話者自身であるとして省略可能です。

一方、決して欠かせない要件は「内容格」です。
ただし、原因や理由の補足条件によっては、その内容が類推可能な場合には内容格の省略が可能というか、内容格と兼務されるという点は無視できないでしょう。

「何のため<に>か」という「理由格補足語」は、「どんな風<に>(困っている)か」という「内容格補足語」と重なり得ると聞き手に感じ取れる場合は、兼務の「に」として一方の省略が可能でしょう。
例1)「金」
私<は>         (題目格)
金(のないせい)<で> (原因格)
金(がないため)<に> (理由格)
生活<に>        (内容格)
困っている。
◎…原因か理由ではいずれかの取捨選択も。

(私は)
金<に>         (理由格+内容格)
困っている。
○…「金(がないため)<に>」で、「生活<に>」の内容イメージが類推しやすい。

(私は)
金<で>         (原因格(内容は不詳))
困っている。
△…何のためにかという理由や、困っている内容(「生活<に>」)が曖昧。


片や、「何のせい<で>か」という「原因補足語」において、「どんな風<に>(困っている)か」という「内容格補足語」と重なり得ると聞き手に感じ取れる場合は、兼務の「で」として一方の省略が可能でしょう。
例)2「成績」
私<は>         (題目格)
私の息子<が>      (主格)
学力がないため<に> (理由格)
成績が悪い(の)<で> (原因格)
落第しそうな事<に>  (内容格)
困っている。
◎…理由格は省略も可。

(息子の)
成績が悪い(の)<に>(理由格)
困っている。
△…「何のため<で>なのか」という原因や、困っている内容(「落第しそうな事<に>」)が曖昧。

(息子が)
落第しそうな事<に>  (内容格)
困っている。
○…原因・理由はともあれ、「落第しそう」という内容が提示されている。

(息子の)
成績が悪い(の)<で>  (原因格(内容推定可))
困っている。
○…「成績が悪い(の)<で>」で、成績なら試験の悩みかと類推できることから、その内容「落第しそうな事<に>」が推定可能。

(息子が)
落第しそうな事<で>  (原因格(内容推定可))
困っている。
○…その原因補足語の中で、落第→試験を受けた、その成績が芳しくないなどの内容が類推可能。
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この回答へのお礼

再度のご回答、ありがとうございました。この内容なら、素直に納得できます。
つまりご回答内容を要約すると「原因格・理由格・内容格のいずれを省略・兼務しているかによって、意味が曖昧になる場合もある。それが今回の質問を生じさせた原因である」という解釈でよろしいのでしょうか。
私はこのレベルまで分析・研究したことがないため、理解が悪いと思われるかもしれませんが、幅広く皆様方からのご意見・ご指摘をいただければ幸いです。

お礼日時:2013/04/14 12:45

「困っている」(「困る」のままでは統語性が悪いので)の取る補足語の種類は幾種かありますが、一番欠かせないのは「~に困っている。

」という「内容格補足語」です。これだけでも「原因・理由格+状態格」の役割も果し、また「状態・事情」も暗示します。

ところが、「~に(困っている)」は「状態格補足語」ですが、内容格補足語に準じた形で、その内容が含まれた表現に限っては「原因・理由格」の役割も兼ねて、意味が通るケースとなります。

たとえば「口下手/人手不足で/金で困っている。」ならば、単なる状態格以上に、「口下手/人手不足で/金で」という原因・理由格も加味されているので、どのよう<に>困っているか、何<に>困っているかという本当の内容(生活や支払など)は不詳でもある程度の想定が付くので、それなりに意味が通るようになります。

その点、「成績の悪さで」には誰<が>、どのよう<に>といった帰属性や理由や内容が未詳であり、状態格のままに留まっているため、表現としての曖昧さを否めません。

とまれ、この場合は「~<に>困っている」が標準的であり安定した表現です。

例1)「金」
私<は>         (題目格)
金(が無い)<(の)で> (原因・理由格)
生活<に>        (内容格)
困っている。

(私は)
金<に>         (原因・理由格+内容格)
困っている。

(私は)
金<で>         (原因・理由格(内容不明))
困っている。


例)2「成績」
私<は>         (題目格)
息子<が>       (主格)
成績の悪さ<で>   (原因・理由格)
落第しそうな事<に> (内容格)
困っている。

成績の悪さ<に>   (原因・理由格+内容格)
困っている。

成績の悪さ<で>  (原因・理由格(結果のみで内容不明))
困っている。
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この回答へのお礼

詳しいご回答、ありがとうございました。
ただし単なる打ち間違いかもしれませんが、このままでは意味が通じない点があります。
たとえば「口下手/人手不足で/金で困っている。」ならば、単なる状態格以上に → たとえば「口下手/人手不足に/金に困っている。」ならば、単なる状態格以上に  でしょうか?
それであるとしても、「『成績の悪さで』には誰<が>、どのよう<に>といった帰属性や理由や内容が未詳であり、状態格のままに留まっているため、表現としての曖昧さを否めません」は初耳の内容でした。それこそがこの問題の根幹なのかもしれませんが……。

お礼日時:2013/04/14 01:04

辞書によると、どちらにも理由・原因という用法があるようですが、「に」の場合、理由・原因というのはあくまで結果的に導かれる意味であって、本質的には単純に「動詞(動作・作用・事態etc.)の対象」という用法ではないかという気がします。


「きっかけ」という説明も含まれているようですが、これも、理由・原因そのものというよりは、単純に理由・原因の対象を表わす、といった用法ではないかと考えます。

「お金で困る」は、お金というものが原因で困っている。
「お金に困る」は、困っているという動詞(事態)の対象がお金である。
というニュアンス。
「成績の悪さで困る」は、成績が悪いということが理由で困っている。
「成績の悪さに困る」は、困っていることの対象が成績が悪いということである。
というニュアンス。
「少子化で困る」は、少子化という現象が理由で困っている。
「少子化に困る」は、困っていることの対象が少子化という現象である。
というニュアンス。

代表して、
「2000年代初頭、日本は少子化で困っていた」
「2000年代初頭、日本は少子化に困っていた」
という文を比較してみます。
前者は、「少子化が理由で困っていた」
後者は、「少子化というものに困っていた」
といったニュアンスになるでしょう。
例によって個人的見解にすぎませんが、
「~で困る」の「~」は、「困る」という事態を引き起こした理由・原因などを直接的に表わしているのに対し、
「~に困る」の「~」は、「困る」という動詞の単純な目的語として使われている、といった印象を受けます。
   
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
確かにそのように考えると、両者の違いが明確になるような気がします。

お礼日時:2013/04/13 21:34

「に」は直接的な感じ、「で」はちょっと離れた感じがします。



こんばんは、


(1) お金に困っています
(2) お金で困っています

(1)は、
今まさにお金が無くて家賃も払えず食事もできず着るものも買えない、という感じがします。

(2)は、
知人や親戚の借金の保証人になったことから、自分のところにも取り立ての電話が来て困っている感じがします。


(3) 姑の悪口にまいっています
(4) 姑の悪口でまいっています

(3)は、
毎日、お姑さんから責められている感じがします。

(4)は、
お姑さんが、有ること無いこと悪口をご近所に言い触らしている感じがします。

※例としてお姑さんをあげていますが悪気はありません。


などから、
「に」は直に自分が相対している感じ、
「で」は間に一枚挟んだ感じがします。
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この回答へのお礼

一緒にお考えいただきまして、ありがとうございました。
ただし私の主観では、必ずしもそのようには思えません。だからと言って、明確に私の考えを述べることができないところが弱いところです。

お礼日時:2013/04/13 18:43

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E8%A9%9E

ご参考に成るかと思います。
(説明を読んでも難しいのですが・・・)

>「お金に困る」
>「お金で困る」

「似た表現」であって、「同じ表現」とは言えないと思います。
「お金に困る」は、文字通り、「お金が無くて困ってる」と受け取られるでしょう。
困る原因が『お金に』向いている訳ですから、お金が多過ぎて困ると考える人は「いない」でしょう。

対して、「お金で困る」。
これは、「お金が原因で困る」のですから、「お金が無いから困る」とは、限らない訳ですね。
お金が多過ぎて「使い道」に困ってるのかも知れない。
★『お金が無い事』【に】困る。
★『お金が無い事』【で】困る。

これなら、同じような意味に成ると思います。

>「少子化で困る」

コレも、『少子化が原因で、困る』訳ですね。
「少子化に困る」と、あまり言われないのは「少子化」という現象が「マイナス因子」と誰もが認定しているからで、「(マイナス因子)に向っているのだから、困るのは当然」とのニュアンスが有るからでは?。

★「成績の悪さに困る」
★「成績の悪さで困る」

考え合わせれば、「成績の悪さに困る」とは間違った表現とは言えないものの、「成績の悪さ」に向って困るなら、「改善の余地は未だ有る」といった印象を受けます。
対して「成績の悪さで困る」方は、文字通り「成績が悪い事が原因で困ってる」訳ですから、困り方は「より深刻じゃないか」との印象を受けますね。

いずれも、「素人の判断」で、理論的とは言えないかも知れませんが、回答で御座いました。
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この回答へのお礼

ご回答、ありがとうございました。
つまり「〇〇に困る」は「〇〇が思わしくない方向に進んでいるので困る」、「〇〇が困る」は「〇〇それ自体が原因で困る」という意味だと、外国人に説明していいということなのでしょうか。

お礼日時:2013/04/13 17:31

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