牛、豚、鶏、どれか一つ食べられなくなるとしたら?

研究職志望の高校生です。高校化学のありかたについて疑問があります。
それは、あまりに暗記のウェイトが大きすぎるのではないか、ということです。

化学に限らず、全ての科学を学ぶ際に、学習の初期段階では色々なことを無視して
大づかみに学んでいかざるをえない(そしてそれが効率的)であることは理解しています。

しかし、例えば高校数学では、本当の意味で基礎である数学基礎論や数理論理学
で扱う部分は無視したり、所与の物として説明を与えないものの
それより上に積み上げていく内容は、理論的に一貫していて
理解することが求められるだけで、暗記が必要な部分は特にありません。

それに対して高校化学では「はいこれ覚えてね」
「これも背景にある事実は難しいからとりあえず覚えてね」というように
理論的な一貫性があまりに乏しく、暗記を必要とする(暗記していないと点が取れない)
箇所があまりに頻出するように思えます。

大学で本当に化学を学んだ方にお聞きしたいのですが
このように暗記主体であることは、この段階では正しいのでしょうか?
それとも
このように暗記主体であることは望ましくないが有害とまではいえないという感じですか?
それとも
このように暗記主体であることは将来化学や他の科学を学ぶ際に有害でしょうか?

A 回答 (5件)

 物質の知識が無くて安全かつ目的に合った実験をすることが可能でしょうか。

化学は実験のための学問という面が大きいと思います。ですから知識は重要です。化学はまずモノ(物質)ありきなので、理論については「こう考えれば説明ができる」という面も大きいでしょう。実際教科書の説明も年月とともに変化しますし、多くの高校生や教員が教科書の説明に???と感じていたボルタ電池なんて本文中で扱われなくなってしまいました。物質についての数値は理論的に求められるよりも実測して求められているものが大半でしょう。化学に関しては理論は「すべてを説明はできないけれど、この類の反応や物質については、こう考えておけば予測・汎用化できる」というようなものだと思います。化学反応式の係数比通りの量で物質が「モノ」として結晶のような形で得られることは絶対にありません。実際工場で物質を合成するなら、得られる量は最終的には経験則で求めることになるでしょう。

 ただ、最近の教科書は「1回でも入試に出たから」とやたら細かい知識を詰め込むようになっていると思います。私が学んだウン十年前よりも暗記するしかないような事項は増えていますね。逆に理論は減っていたり(電子軌道など)、本質的でない部分でのこだわり(電気分解のイオン反応式の表記を酸性・塩基性で変える等)が増えていますね。高校生は基本的な考え方と化学反応の計算できりゃあいいんじゃないかと思うんですけどね。

 物質の性質や個々の反応については「暗記しろ」ではなく「興味・関心を持とう」という考えです。そうすれば必要な知識は身に付いてきます。スポーツで必要な身体の使い方が理論的でなくても練習するうち身に付いて行くようなものだと思います。「まる暗記」ではなく、物質について書物を読んで行くうちに身につけて行くのが望ましいですね、特に実験で使うような危険物の知識は必須です。これが無ければ化学系に進む資格がありません。

 2族元素であるベリリウムが実はBe2+という2価の陽イオンになり難いというような知識はさすがに要求されないでしょ。周期表の上の方にあり、名前はよく知られた元素ですが、毒性がありマイナーなので反応等は出てきません。何でも覚えろというわけでもないのです。

 ただ、大学の問題作成者が「理論は文科省の学習指導要領の範囲に限られるから、もう出す事項が無いよな。教科書の欄外の注釈にあった物質だからこれも出しちゃえ」→問題集の出版社が「××大学の入試に出た物質だからこれも入れておこう」→また別の大学が「問題集に出てるんだからこれを出してもいいだろう」→教科書会社が「最近よく出題されるから本文に入れよう」
なんてのはあるかもしれないです。

 最近は「未習の事項でもわかるよう解説し、反応式を出す等すれば出しても良い(以前の燃料電池など。現在は教科書に載っている。)」という風潮にややなってきていると思います。
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この回答へのお礼

5人の方、様々なご回答をありがとうございました。
とても参考になりました。 
回答を踏まえてまたよく考えてみます。

お礼日時:2013/08/24 21:29

個人的な意見となりますが、高校化学で暗記のウェイトが高いのは仕方ないというよりも、当然だろうと思います。


やはり、基礎知識がないと、大学での話にもついていけませんし、やはり困ることになるかと。
ただ、質問者様の意見に一つ同意できることがあるとするならば、その知識がいい加減というところかなと感じます。
どうしても、高校内容のために結果だけを頼ることが多いです。その裏の背景がよくわからないと覚えることが難しいですよね…。
よくある話が、物理が得意な人が化学苦手ということですね。質問者様もそのようなパターンなのでしょうか。

もし、本当にその裏側まで理解したいということならば、少しレベルの高い問題集に取り組んでみてはどうでしょうか?

(オススメの参考書)
・化学の新研究
・理系なら知っておきたいシリーズ
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うーん……具体的にあなたがどのような例を持って理論的でないと感じているんでしょうか。


それはあなたが理論的に、体系的に捉えようとしていないからでは……?

暗記するときの姿勢も大事で、ただただ棒暗記をするようなのは好ましくありません。
物質の性質であれば、用途も、性質の原因も、全部ひっくるめて覚えなければ。
たとえば「硫酸を薄めるときは水に硫酸を少しずつ加えていく」ことだけを覚えるのではなく、
「硫酸は溶解熱がとても大きい」から硫酸を薄めるときは硫酸を少しずつ加えないと危ないな、などと。
溶解熱がとても大きいのがなぜかは言えなくても、「脱水作用」や「吸湿性」があるように、硫酸は水と一緒になった方が安定な物質なのだな、とリンクしますよね。

でもそういったことって、知識がないとできないんですよ。
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そうなの?



工学部の応用化学系で、修士まで行ったけど、高校時代の化学を暗記物とは思えなかったが。

大学院入試で、「やっぱり化学の勉強しなくっちゃ」と思い参考書を見て、すいへーさんりーべはぼくのおふね って周期律表の覚え方とか かそーかな とかいうイオン化傾向の覚え方がることを初めて知ったくらいだから。

同期で大学で教えているやつの教授室に行ったら周期律表マグカップやら周期律表ランチョンマットとかがあったので、「これは、なんだ?」と聞いたら
「いや、昔から好きだから」
ということで、暗記というか、好きだから知っているって感じでした。
そういう、好き者が大学に残るんだなぁと妙に納得した。
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数学でも同じことではないでしょうか。

公式を暗記して計算ができればよいというのは将来数学を研究しようという人にとって有害というより話が少し違うと思います。高校の時点での暗記によって才能がだめになってしまうようだったら、この人は数学を専門家としてやっていく才能など全くないと思います。科学でも同じことで、あなたが将来科学を研究して、それを仕事にしたいのならば高校の化学が暗記だから云々というようなことを言うはずがないと思います。受験勉強に疲れているのかもしれませんが、あなたは本当に化学が好きなのでしょうか。私はこのことのほうが心配です。余計なことかもしれませんが、今はとにかく素晴らしい化学の研究がおこなわれている大学に入れるように他の教科も含めて勉強することではないかと思います。そしてあなたがその大学で何年か研究を続けた後、同じ質問を自分に対して行ってみたら、その答えは多くの人びとに参考になると信じます。
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