A 回答 (8件)
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No.8
- 回答日時:
No.6で「惜しみたまふなれ」の「なれ」を詠嘆の助動詞と記した者です。
補足の質問を今朝に至るまで見落としておりましたので、回答が遅くなりました。ご質問のとおり「なり」は「伝聞推定」か「断定」と学んでいるのは、おっしゃる通りです。私は回答を記しているときに、あの「なれ」は断定の助動詞と解釈できるなとも考えましたが、現代語の会話でよく用いられる「~~だよね。」や「~~ね。」に該当するのかなと思って、「詠嘆」の助動詞と記しました。私が拠った古語辞典は、ベネッセ古語辞典です。いま質問を受けて、前記辞典を詳しく読んでみましたなら「詠嘆」は近世の用法とありましたし、引用は玉勝間でした。ご質問の「絵仏師良秀、家の焼くるを見て悦ぶこと」は宇治拾遺物語ですから、私の「詠嘆の助動詞」という考えは誤りでした。会話中の「なり」ですから「伝聞推定」と考え直しました。おわびして訂正いたします。
No.7
- 回答日時:
「わ党たち…させる能もおはせず」なのだから
「わ党たち…惜しみたまへ」
と考えるのは、正しい論理だと思います。
「こそ」の係り結びは強い表現なので、かえって裏表現を顕在化させがちです。和歌の場合には顕在化させて解釈するのが普通です。
「わ党たちこそ(そりゃあ、お前さんたちは)、させる能もおはせねば(たいした能もおありじゃないから)、物をも惜しみたまへ(物惜しみをしなさるのさ)。(それに比べると、あたしゃたんと能があるから、物惜しみはしませんよ)」と言ひて(と言って)、あざ笑ひてこそ(なんとまあ、あざわらって)立てりけれ(立っていたのさ)。
。
>和歌の場合には顕在化させて解釈するのが普通です。
そうなのですか。参考になります。
すっきりし始めました。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
(3)です。
(3)の回答に対する補足の質問にお答えします。私なりの大意のまとめと本文の引用で、少し長い文章になります。隣家からのもらい火が、自分の家に燃え移ってきたときに良秀は、注文を受けた仏画も持ち出さず、着物を着ていない妻子を助けもしないで、自分一人だけ逃げ出して、通りの向かいから自家の燃える様子を眺めていて、一人合点して笑っていた。見舞いに来た人たちはそんな良秀に「こはいかに、かくては立ちたまへるぞ。あさましきことかな。(あきれはてたことだな。)ものの憑きたまへるか。」と言ひければ、「なんでふ、もものの憑くべきぞ。(何の霊も憑く筈がない。)長年不動尊の火炎を拙く描いてきたが、火炎の燃え方をしっかり掴めて大儲けした。今後この描写力を活用して画道に専念して、諸仏を立派に描き上げ申せば、百千の家も簡単に手に入れることができよう。質問に引用された わ党太刀こそ~以下の文章に続く)」と言ひて、あざ笑ひてこそ立てりけれ。
慇懃無礼と私が思う点は、(1)せっかくお見舞いに来てくれた人たちに対して、会話文の中で敬語表現こそ使用していながら、わ党たちと、同輩以下の扱いをする代名詞を使って呼びかけていること。(2)見舞い客が良秀の異常な様子に、常識的な問いかけをしたのに、木で鼻をくくるような返答(なんでふ~以下)を返していること。(3)見舞い客の平凡さ普通であることを「あざ笑」っていること。(4)話し言葉だからとは思うのですが、
例えば「物をも惜しみたまふなれ。」と詠嘆の助動詞なりの已然形で結ばずに、「~惜しみたまふ。」と端折った言い方をしていること。
この回答への補足
ご指摘頂いたように考えたり調べたりしましたが。
揚げ足を取るようで、誠に言いにくいのですが、でもわかりそうもないので
あえてお願いしたいと思います。
>「物をも惜しみたまふなれ。」と詠嘆の助動詞なりの已然形で結ばずに
詠嘆の助動詞と、私は深く考えずに、「あ、そうなのか」とそのまま受け入れてしまいました。
それで調べたのですが、「詠嘆の助動詞なり」ってありましたか。
断定の助動詞「なり」、伝聞の助動詞「なり」は学校で勉強しましたが、
詠嘆の助動詞「なり」は記憶にないのです。
質問の本意からは外れるかもしれませんが、よろしくお願いします。
ありがとうございます。
慇懃無礼を表現した部分は、そんなにあったのですね。よくわかりました。
たしかにそうですね。
「わ党」ということばと尊敬の気持ちを含む「たち」とは、相容れない言葉でした。よくよく考えればわかるはずなのに、愚問にもかかわらずお答え下さり、誠にありがとうございます。
ご回答から考えると
「わ党たちこそ」の「こそ」の結びは、本来、
「物をも惜しみたまふなれ。」と詠嘆の助動詞なりの已然形で結ぶべきであったということになりますね。
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
>もう少しかみ砕いて教えて頂けるとうれしいのですが。
間違った回答をした者が説明するのも、心苦しいのですが。
「わ党たち(あなたたち)こそ」という主語に対する述語は、「させる能もおはせねば、物をも惜しみたまへ」でした。
(わたしは、まず「させる能もおはせね」で一度終わると取ってしまいました。おそらく質問者も同様に考えて、「結び」が流れたものと思われたのでしょう。)
正しくは、「させる能もおはせねば、」は挿入文のようなものと考えて、「物をも惜しみたまへ」が文の終わりと考えるべきでした。だから「こそ」の結びは「たまへ」(「たまふ」という尊敬の補助動詞の已然形)ということになります。したがって、次のように訳することが出来ます。
あなたたちは、(財をなす)能力をお持ちでないから、物を惜しみなさるのだ。
「たまへ」は一見命令形に見えて「物をおしみなさい」のように考えられますが、実は「結び」のために已然形になっただけです。「たまふ」という終止形と同じと考えていいのです。「惜しみなさる」と尊敬語で訳します。係り結びで少し意味を強めて「惜しみなさるのだ」と訳しておきます。
ああ、そういうことですか。
>挿入文のようなものと
考えるのですね。となると、「たまへ」が結びですね。
よくわかります。
ありがとうございます。
ただ、
「わ党たち…させる能もおはせず」なのだから
「わ党たち…惜しみたまへ」
と考えるのは、屁理屈というものですか。
一旦、疑問に思い、拘ってしまうと次ぎにすすめなくなってしまいます。
No.4
- 回答日時:
No.1です。
No.3の方の方のご回答を見て、理に適っていると感心しました。「こそ」という係助詞が「たまへ」まで係っているとは思いませんでした。「たまへ」は命令形でなく、已然形だったようです。「惜しみたまへ」は(あなたがたは)「惜しみなさるのだ」と解すべきでした。
お詫びして訂正します。
ありがとうございます。
そうなのですか!
結びは「たまへ」でしたか。
>No.3の方の方のご回答を見て、理に適っていると感心しました。
「理に適」っているということが、私にはわからないのです。
「こそ」の結びが
「ね」の箇所と考えるのが、理に適っているのか
「たまへ」の箇所と考えるのが、理に適っているのか
がわかりません。
「(財をなす)能力を持っていないのだから、ちょっとした財宝も惜しみなさい」
「(財をなす)能力をもっていないのだから、ちょっとした財宝も惜しみなさるのだ」
のどちらも、私にとっては意味が通じると思うのです。
もう少しかみ砕いて教えて頂けるとうれしいのですが。
よろしくお願いします。
No.3
- 回答日時:
私は、質問者や(1)の方のような「結びの流れ」があるとは思えません。
「わ党たちこそ」の「こそ」の結びは「物をも惜しみたまへ」の「たまへ」だと考えます。これを踏まえて現代語訳を考えてみますと、「あなた方は、大した能力(私=絵仏師良秀 のような優れた画才)もお持ちでいらっしゃらないから、(持ち家)のような財物までもけちけちと惜しみなさるのですよ。」となるのです。「あなた方は、大した才能がないのだから、財物をけちけち惜しみなさい。」では、私の現代語訳のような、皮肉たっぷりの慇懃無礼な話しぶりにはならないと思います。ありがとうございます。
結びは「たまへ」ですか。
現代語訳、よくわかりました。
絵仏師良秀は、慇懃無礼な態度で尋ねてきた人に接しているのですね?
それがわかる部分が、この文章の他の部分にもあるのでしょうか?
よろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
中学生or古文が苦手な人にはこう教えます。
係助詞「こそ」の結びは已然形になりますが、已然形というのは大抵「~ども」につながります。
今回の場合結びの候補は、
(1)おはせね
(2)惜しみたまへ
です。
これに「~ども」をつなげると、
(1)おはせね「ども」
(2)惜しみたまへ「ども」
になります。
語感的に(2)がおかしいですね。
というわけで今回の「こそ」の結びは「おはせね」になります。
ありがとうございます。
>語感的に(2)がおかしいですね。
この「語感的に」というところがわからないのですが。
>古文が苦手な人にはこう教えます。
苦手な人(自分のこと)はこの「語感的におかしい」と言われても、
それがわからないからわからないのだと思うのです。
それとここの部分は、「ば」が下に続くために「ね」と已然形になったと思うのですが、
違っていますか?
またよろしければ教えて下さい。
ありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
質問者のおっしゃるとおり、「結び」の流れです。
通常であれば、「わ党たちこそ、させる能もおはせね」という形で、「こそ」に対して「ね」(打ち消しの助動詞「ず」の已然形)が結びになり、終わっている所ですが、「ば」という接続助詞で後につながったため、流れてしまったことになります。
「惜しみたまへ」の「たまへ」は「命令形」で、「惜しみなさい」という意味になります。この場合「たまへ」は四段活用のため已然形・命令形が同形なので迷うところかも知れませんが、「わが党たち」が主語で、その述語は「大した能力も持っていない」ですね。テスト問題にもなりそうな場所です。
その部分の直後の「あざ笑ひてこそ立てりけれ。」はきちんとした、係り結びになっていますね。
ありがとうございます。
やはり、流れたのでいいのですね。
でも、結びが「たまへ」でなく「ね」であると考える理由などが、もう一つわからないところです。
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