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免疫力の上げ方の話。

免疫力の上げ方の話を質問しました。

すると、基礎体温を上げれば良いと回答を受けました。

しかし、良く考えて見ると女性に平熱が低体温の人とかいますが、特に表立って免疫力が弱いように見えません。喘息もアトピーも低体温症だからなるわけでもないようです。

免疫力の上げ方=基礎体温を上げれば良いっておかしくないですか?

A 回答 (4件)

>免疫力の上げ方=基礎体温を上げれば良いっておかしくないですか?



 おかしいですよ、いや、デタラメといっていいです。しかし、その前に質問者様が別に仰ったことについて、多少懸念がありますので、そちらを先に。

>平熱が低体温の人とかいますが、特に表立って免疫力が弱いように見えません。

 これは、そういう個人がいるからといって、平均的・代表値的なこととは必ずしも一致しないという点で、適切な判断とはいえません。お示しのデタラメの言説も、平均的な話だとしていたり、逆に特定の個人の経験を元に言っていると思われます。

>喘息もアトピーも低体温症だからなるわけでもないようです。

 喘息やアトピーは免疫力の高低ではなく、免疫系の誤作動の問題になります。もし免疫力がゼロの人がいたとすると(※現実にはいませんが仮定として)、喘息やアトピーは起こりません(さらに、リウマチなども)。これらは、免疫系が間違って正常な組織を攻撃してしまうことにより起こります。ある意味、その免疫力が高いほど、症状は重症になるおそれがあります。

 些細なことにあれこれ申して、すみません。基礎体温説に戻ります。おそらくですが、それが根拠とするのは、

・風邪のときなどはウイルスに抵抗するために体温が上がる→体温が高いほうが免疫が働いているのだ!
・体温が上がると体にいい熱ショック性タンパク質が出る→体温高いほうがいいじゃん
・低体温は代謝が低い→免疫だって代謝でしょ、だから(略)

といったことかと思います(もっと列挙しようと思ったけど、馬鹿らしくなってやめた)。

 体温が高ければいいのなら、いつも風邪気味で微熱が出ていればいいでしょうか? もちろん、そんなことはありません。風邪は万病の元、は経験的に確かな事実ですし、風邪はウイルスですから抗生物質は効きませんが、医師の処方で他の感染症防止などで抗生物質が出されることがあります。

 低体温といっても、いろいろな要因、原因があります。持久系アスリートの中には、安静時に低体温になる人がいます。除脈もあったりします。毎日の長時間の有酸素運動のため、運動に身体が代謝的に最適化され、安静時に代謝が下がり過ぎてしまうのです。だからといって、風邪をひきやすいといったことはありません。免疫機能まで低下しているわけではないからです(免疫の働きは運動中かどうかに無関係なため)。

 一方、疾病による低体温があります。よく知られているのは甲状腺機能低下です。これは全身の代謝低下が起こります。免疫系も含めて低下することがあり、その場合は免疫力は下がります。

 基礎代謝(≒基礎体温)が下がるほど運動する人はまれで、疾病による基礎代謝低下は比較的よくあります。ですので、基礎体温が低い人全体でみれば、適度な体温の人全体と比べれば、免疫力が低めの人多く含まれ、それゆえ感染症にかかりやすいということはあるでしょう。もっと大枠で考えれば、疾病を持っていれば体が弱りやすく、余病を招きがち、というのは当たり前のこととして、誰でも知っています。

 体温が普通の人の1%(仮の数字)が感染症にかかり、低体温の人が2%だとしたら、発症率は低体温の人は2倍になります。しかし、100人中1人か2人かと考ええば、大した差ではないともいえます。なお、体温高め、つまり微熱の人はほとんどが風邪でしょうから、発症率ほぼ100%、おののくべき免疫力の低さ、ということになります(こう考えるのも馬鹿げた話ではありますが)。

 免疫力を上げるなら基礎体温を、というのは、ある意味、原因と結果を取り違えているのです。何らかの身体的問題を抱えている結果、基礎体温が問題となるほど低下(または異常な上昇)が起こるのであって、基礎体温が身体的問題を作り出しているのではありません。体温上昇するほど、常に体を温めても問題は解決しません(むしろ、普通は悪化する)。

 あるいは、相関関係でしかないものを、あたかも因果関係のようにすり替えている、という見方もできます。疫学調査などでは厳に戒められることです。免疫力について気にするなら、免疫系の働き具合をみればいいし、そこに具合の悪さがあれば、それの改善を考えればい。周辺を粗探ししても何も益しません。

 低体温なら、一度、医師の診察を受けてみましょう。適切なアドバイスがあるとすれば、それだけです。

P.S.

 似たような有害な言説に、7時間睡眠最適説があります。睡眠時間を7時間睡眠の人が最も長寿で健康度も高かった。だから、睡眠時間を無理にでも7時間にしなさい。そういう説です。睡眠時間以外の要素はどうなんだ、ということは敢えて措いておくとしても、7時間睡眠というのは結果です。健康だから7時間がちょうど良かったというに過ぎません。

 忙しすぎて睡眠時間を削っている人には酷い説です。もっと長く眠れ、と言う前に、睡眠時間を削らざるを得ない状況を何とかする方法を考え、提案するのが筋です。逆に体力的にきつい仕事とか、毎日激しいトレーニングをするアスリートは7時間では睡眠が足りません。8時間とか、もっと寝ないと体力が回復しません。そういう人に睡眠時間を無理に7時間にさせたら、体を壊します。

 さらに昔、牛乳発ガン物質説がありました。ガン患者数の上昇と、牛乳消費の上昇が一致したからで(これは事実)、だから牛乳を飲むとガンになる、と。ガンが増えたのは栄養事情の改善(と医療の普及、高度化)により、平均寿命が延びたからです。ガンが高齢で多いというのは、衆知の事実です。

 牛乳の消費が増えたのは、栄養事情の改善の一端として現れた数字であって、よいことだったわけです。もし、牛乳悪者説に忠実に従うなら「ガンが増えて困るから、平均寿命を短くしよう」ということになります。
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この回答へのお礼

みなさん回答ありがとうございます。

お礼日時:2014/08/16 21:05

免疫力は腸が重きをなします。


腸は冷えに弱いのです、それでそんな解釈も出たのでしょう。

腸を元気にするには内臓筋肉を強くすることです。
そのためにはヨガ、気功などがいいのです。

腸内環境をよくするためには乳酸菌食材を多くとるといいのです。
今日か昨日テレビで滋賀県民が発酵食品を多くとっていて、
腸がきれいだと言っていましたね。

体内時計も大切ですよ、早寝、早起きを実行するといいです。
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外敵が侵入してきたときに免疫抵抗力を上げるために体温が上昇することはご承知のことでしょうが、だからといって普段の基礎体温が高ければよいと言うことにはなりません。


ただし、基礎体温が低いのはよくないとされています。

で、免疫抵抗力を上げるには、普段から体力をつけておく(筋肉の増強、心肺能力の増強)ことが必要でしょう。
一方、ヨガや漢方でもこれを上げるようにする効果はあると思います。
これは交感神経と副交感神経のバランスをよくすることによるものと思われます。
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そもそも免疫力という言葉は免疫学の教科書にも載っていない架空の言葉です。

いいかえると実体がないものです。強いて言えば基礎体力のようなものでしょうか。感染症などで体温が上がるのは病原体を高温で殺すためというような俗説から出てきたはなしでしょうが、意味はまったくない。
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