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CODの測定方法には幾つかの種類があり、それぞれに特徴があると聞きました。

過去の「教えて!goo」の質問と解答から、
「日本では比較的酸化力の弱い、過マンガン酸カリウムを利用しており、
 国際標準では酸化力の強い重クロム酸法が利用されている」と知りました。

ところが、私の聞いた所では「日本と米国とドイツでは測定法が違う」との事です。
そうなると、まだ他の測定法があるものなのでしょうか?

A 回答 (2件)

各国の公定法については、知見がありませんが、日本における公定法(上水道試験方法、下水道試験方法、排水試験方法、環境関係の試験方法)は、酸性下過マンガン酸カリウム法を採用しています。

(米国・ドイツはおそらく重クロム酸法だと思いますが)

COD測定において基本的に使用する酸化剤は、過マンガン酸カリウムか重クロム酸カリウムです。
ただし、それを、酸性もしくはアルカリ性下で行うか、酸化させるための加熱時間(だいたい15分~2時間)により測定法が異なります。または、まったく加熱をしないで酸化させる常温酸化法といったものがありますが、おおかたの測定法では加熱します。

過マンガン酸カリウム法の利点としては、測定に時間がかからないこと、測定廃液処理が容易であることで、再現性が高いことですが、酸化力が弱い部分があります。

重クロム酸法の利点としては、酸化力が強いので、水中の被酸化物の総量がほぼわかりますが、測定に時間を要すること、測定廃液処理が難しいことや、再現性があまりよくないことがあります。

ですので、どの測定方法を採用するかは、各国で水質思想が異なる部分があるわけで、一概にどの測定法が良いというのはありませんし、水質工学専門家でも意見が種々あるようです。
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この回答へのお礼

酸化剤だけで無く、測定条件にも違いがあるのですね。
確かに、国ごとに思想が入ってきますよね。
大変参考になりました、ありがとうございます。

お礼日時:2001/06/14 08:41

米国やドイツでの測定法はわかりませんが、


JIS K0102-1993で定められたCOD測定法には、
17.CODmn
20.CODcr
の他に、
19.CODOH=アルカリ性過マンガン酸カリウムによる酸素消費量
があります。
これは、CODmnやCODcrが塩素イオンを除去してから測定するのに対し、
塩素イオンの影響を受けない測定法ということです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
日本国内でも様々な様式があるのですね。
データ等を見る時に、測定方法等も気をつけて見る事にします。

お礼日時:2001/06/12 12:43

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