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水蒸気蒸留は、本や用語辞典で知識だけは身につけていますが、その経験がありません。用語辞典によると、次のように書かれています。
 操作としては、水とほとんど混和しない物質中に水蒸気を吹き込み、物質中の揮発成分を水蒸気とともに蒸留する、とのことです。
 水蒸気蒸留が適している物質の特徴としては、
(1)普通の蒸留方法では分解するおそれのあるもの。
(2)沸点より低くても相当の蒸気圧を持つ高沸点物質。
とのことですが、具体的に、上記(1)(2)を満たす物質の例を挙げて頂けますでしょうか。可能ならば、それらの分解温度、沸点等も併記して頂ければ助かります。
 よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

決して古い手法ではなく、今でも香料や精油の抽出には良く使われています。

私も、良く使ってました。
(1)普通の蒸留方法では分解するおそれのあるもの。
(2)沸点より低くても相当の蒸気圧を持つ高沸点物質。

(1)は、100℃以上だと分解してしまう物質と考えたほうが良いです。(2)は考えないですよ。水と溶け合ったり反応しない物質であればなんでも良いです。極めて蒸気圧が低い物質でも100℃以上に加熱できない物質には使用します。

>水とほとんど混和しない物質中に水蒸気を吹き込み、
 これって意外と熟練を要しまして、よそ見していると試料のフラスコが満水になったり、カラカラにしてしまったり。目を離せないのが難点ですかね。
 なお、特に水蒸気発生装置が必要ではなくて、大量の水と一緒に煮ても良いのですよ。この方が技術的には楽です。
 例えば、柑橘に含まれるリモネンを取り出す時に、大きなフラスコに水とミカンの皮を砕いたものを入れて沸騰させればリモネン取り出せます。
 https://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E5%AE%9 …

 よく使われる用途としては、リモネンのように植物の精油成分の取り出しでしょうね。クスノキから樟脳、バラやレモングラスから香料の取り出し・・・バラはとっても少量しか取れないけど強力。
 ⇒身近なものの精油成分を水蒸気蒸留で取り出してみよう( http://www.esnet.ed.jp/center/shiryo/uploads/sei … )

★また、水蒸気蒸留の応用として、スチーム洗浄がありますね。室内のカーテンや壁にスチームを当てて、タバコや生活臭という悪臭を取り除く。
 スチームクリーナー( https://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%82%B … )
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この回答へのお礼

豊富な例を紹介して頂き、誠にありがとうございます。大変よく分かりました。また、身近に感じました。図解があると、非常によく理解が進みます。ありがとうございました。

お礼日時:2015/02/27 18:24

ご期待には添えませんが、こんな使い方をされています。

一番頻繁なのが、アロマ原料からのアロマの抽出。他の溶媒を使わなくても一発です。アロマは分解し易くそれ自身を減圧蒸留をすると「焦げる」
ことが多いのです。針葉樹を枯らしてフィトンチッドを回収する事もあります。
水蒸気を吹き込んでと言うのは「頭の硬い人」の意見で、そんな事をしたら反応容器の温度が低いから水でジャブジャブ、だから反応器には少量の水を加えておき、水蒸気を導入する前に充分暖めておきます。ボイラーが手近にあれば嬉しいが、そんなの無理、だから全銅製の湯沸かしでガンガン加熱します
反応器も加熱しますから「派手」です。悲しい程少ししか取れませんが、高真空を導入するより余っ程楽です。旧い天然物化学は是ばっかりだったそうです。先輩が感動していましたが、超高真空と液体窒素がふんだんに使える様になり、少し斜陽ですが何しろ安いし、変な副生物も出ないので、ありがたい。
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この回答へのお礼

ご経験に基づいた知見をありがとうございます。いろいろ分かりました。

お礼日時:2015/02/27 18:18

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