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戦前の日本は民主主義でないということを言う人がいます。確かに男子のみの普通選挙であり、最後は軍国主義一色になっている感がありますが、欧米諸国も男子のみの普通選挙というのは普通であり、日本が特に遅れているわけではありませんでした(戦時中も議会が機能していました)。
また、戦時中は国民の多くが戦争を支持していたこともあり、民主主義が機能していなかったから戦争に突入したというわけでもありませんでした(アメリカは民主主義国家ですが、戦後に何度も戦争を仕掛けています)。
まあ、アメリカと戦争すると必ず負ける(当時の日本も勝てるとは思っておらず、最初に戦局を有利に進めて講和に持ち込む考えでいたようですが)ので無謀な戦争だったと後から見れば言えますが、戦争に負けたからといって戦前の日本が大国であった事実・民主主義国家であった事実まで矮小化するのはどうかと考える次第です。

質問者からの補足コメント

  • 当時は立憲君主制の国家だったのではないでしょうか?
    戦前は天皇の主権の一面もありましたが、あくまでも君臨すれども統治せずの原則だったはずです。

    No.5の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/08/21 20:15
  • そういえば、現在のドイツやフランスではナチス万歳と言ったら捕まるようですね。自由に政治を論議できる自由がなければ民主主義といえない。だとしたらドイツやフランスは民主主義とは言えないですね。

    No.3の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/08/21 20:17
  • そういえば、北朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国が正式名称ですね。あの国って共産党独裁国家だから民主主義とは言えない、君主の世襲体制で事実上の王制国家だから共和国ともいえない。
    国に限って言えば、名は体を表すとはとても言えませんね。

    No.2の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/08/21 20:19
  • 確かに戦時中は軍部の力が強くなったのは事実です。でもそれ以前はどうだったでしょうか?
    どんな民主国家でも国家非常時には戒厳令を敷きますから、国家非常時の時だけを見て判断されてもねえ、という感じです。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2015/08/21 20:22

A 回答 (11件中1~10件)

No8です。


私の回答の補足をさせていただきます。

このような質問では、いわゆる「統帥権干犯問題」が語られるようですが、それすら政党政治が原因になっています。

統帥権とは「軍隊の最高指揮権」であり、帝国憲法では以下のように定められています。

第十一條:天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス
第十二條:天皇ハ陸海軍ノ編制及常備兵額ヲ定ム


「統帥権干犯問題」ですが、元々は軍隊が言い出したのではありません。

ロンドン軍縮会議で日本政府が条約を調印したことについて、野党の「政友会」が前述の11条と12条を理由に天皇の統帥権を干犯していると問題化しました。

↑に対して、浜口首相は以下の答弁で退けています。

【最終権限は天皇にあるが、責任内閣制度なので内閣が条約を結んでもかまわない。
これが統帥権干犯なら、外務大臣が外交をするのは外交権干犯になる。】

しかし、この後に浜口首相は暗殺され、以後も軍部は内閣にこの天皇の憲法上の権限によって圧力をかけました。
マスコミや大衆も支持した為に、議会政治の機能が低下してしまいました。

↑の結果、議会で軍の発言力が大きくなったのは事実ですが、それも国民の指示を背景にした議会政治の中での事態であり、民主主義の範囲での事だと思います。


更に「軍部」の定義も問題になります。
陸海軍の総称なのか、陸軍(もしくはその一部)なのか等の他にも、
当時の陸海軍は対立しており政治的主張が一致した皆無です。
その上、両軍内での派閥もありました。
以上から「軍部」の方も独裁など、したくても不可能でした。

確かに軍は「軍部大臣現役武官制」を行使して何度も内閣に圧力をかけてはいます。
(軍部大臣現役武官制:扱いは文官だが武官しかなれない役職。)
これは、軍が軍部大臣を出さなければ組閣ができない&後任が決まらない ということです。

しかし、それによって軍主導の内閣を創っても、他の閣僚との対立による閣内不統一や、官庁の協力を得られないことによる辞職に追い込まれています。

このような状況によって、戦前の政権は短命でした。
敗戦までの8年間に総理7人と9の内閣が生まれています。
(戦時の東条内閣も国務大臣の造反で総辞職しています。)



以上から、当時の日本は ダメな民主主義 ではありましたが、複数の政党が存在しており何度も政権が交代していることから、ナチスのような「ファシズム」ではないと思います。

本当に軍国主義だったら、このようなグダグダにはならなかったと思います。
「戦前の日本は民主主義国家ではなかったので」の回答画像11
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既に書かれてるけど, もともと君主制と民主主義って相反する性質のものじゃないんだよね. 今日だと一番わかりやすいのはスウェーデンかな. インドネシアのように選挙王制をとってる国も微妙.



イギリスやカナダやオーストラリアは法理論上国王 (今は女王だが) がその一存で首相を罷免することもできるんだけど, だからといってこれらの国が「民主主義じゃない」っていうかというとそうでもない気がする.

さらにいえば「民主主義国家においてその主権者たる国民の過半数が支持すれば独裁制をしいていいのか」って考えだすと悩ましいところでして.

何がいいたいかというと結局「そもそも『民主主義』とはなんぞや」ってところに帰着するんじゃないかと.
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一見、民主主義に見えても、統帥権があるかぎり、真の民主主義とはいえないでしょうね。

軍部の暴走も統帥権の乱用に原因がある。仕組みの問題が大きいわけです。

ただ、だからといって、民主主義=平和という考えをもとに、戦前は戦争をしたから民主主義ではないというつもりはありません。民主主義のトップであるアメリカが、いまだに世界で一番戦争をしているのを見れば、民主主義だって国民が判断すれば戦争するのは明らかです。

ただ、戦前の軍部の暴走はそれとは違います。国民の多くが戦争を支持していた・・・という一面はありますが、統帥権で暴走し、嘘の情報を国民に伝えた結果、多くの国民が戦争を支持した面があったとしても、それをもって、民主主義だったという理屈は、ナンセンスだと思います。
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「帝国主義(国家運営の方法論)」と「民主主義(意思決定の手段)」は別の次元の概念であって、比較できるものではありません。


連合国は植民地を持っていなかったのでしょうか。


A:>戦前の日本は民主主義国家ではなかったのですか?

回答A:戦前どころか戦中でも欧米と比較しても民主主義でした。(詳細は後述)

明治期の日本は立憲君主制である帝国憲法を制定して、国家元首(天皇)の権力を制限(実質無力)しました。
これによって、日本は専制君主国家ではなく法治による文明国であることを示しました。

帝国憲法の民主性については天皇の権限を理由に否定する意見もあります。
確かに帝国憲法の改正は天皇の裁可が必要ですが、その内容は国民の代表である議会の決定に基づくものであり、天皇の自由にできるものではありません。

帝国憲法の内容については、当時の欧米と比較しても国民の権利が尊重されたもので、野党からも大きな不満の出ない先進的なものでした。(その結果、議会は大荒れになったようです)
これについては↓の私の回答(No2)をご覧ください。

【1881年に大隈重信が主張した早期ね国会開設】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/8984684.html



以上から、戦前が軍国主義だったというのは間違いです。



戦中については、 軍部が~ で思考停止している方がおおいようですが、
軍国主義であったと叫んでいる人は、そんな時期の教育を受けてしまったり、調べもしないで上記の極僅かな期間を過剰に言っているだけです。

戦争とは、国の全てを戦争の為に動員しなければ行えないものです。
そのためには、愛国心を盛り上げる為に、自国の正義(戦争の正当化)や民族の優秀性をアピールするなど、使えるものは何でも使います。
同時に、情報を統制し、敵国に利する言論は宣言されます。
これらについては、どこの国でも行っていました。
それに、スパイや工作員による情報漏洩やプロパガンダを許す国など、平時でもありません。


自称「自由の国」の某国では自国民の人権さえ無視しています。

【第442連隊戦闘団(アメリカ日系人部隊)】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC442%E9%80 …
(日系人部隊の編制
アメリカ政府は、アメリカ国内の日系人社会の動向を、黄色人種に対する人種差別的感情を背景に(実際に同じく敵国であったドイツ系やイタリア系アメリカ人については、大がかりな強制収容は行われなかった)不安視していたことなどから、1942年2月以降に、アメリカ西海岸に居住していた日系人と日本人移民約12万人は、ほとんどの財産を没収された上で全米に散らばる強制収容所に強制収容された。)



日本が自由のない軍国主義であり、終戦後に連合軍によって民主化されたというのは、GHQによる操作された情報です。
連合軍は、日本が再び逆らう事のない様に、精神面から弱体化する為に、戦争の責任は全て日本にあるという宣伝をしました。(戦争は国家の権利であって、勝敗に関わらず「責任」などは発生しません)
しかし、国民自体は、日本政府に騙されていた被害者であるとしました。
これを受け入れた場合、国民は罪悪感からは解放されますが、代償として国に対する信頼を失い、愛国心やアイデンティティを喪失し、以後自虐史観による連合国に対する劣等感を抱えることになります。
一方で、連合軍は単なる戦勝国ではなく、悪い政府から助けてくれた正義の解放者になることができ、占領政策や、独立後も影響力を保持できます。

これらについては↓の私の回答(No4)をご覧ください。

【太平洋戦争と云う呼称】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9043473.html?from=n …


その後、これをサヨクが利用し、日本人の歴史観が歪められていきました。
「戦前の日本は民主主義国家ではなかったので」の回答画像8
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デモクラシー(民主主義)に明確な定義がないようですが、選挙で選ばれた


議員が議会で決議して、国政を司るとすれば、明治憲法下の大日本帝国は
民主主義の国だったと言えます。

帝国主義とは、武力で相手国に攻め入り、その領土を奪う事です。
現在の帝国主義の代表はロシアとアメリカです。

アメリカは78年前に、日本に難癖を付けて戦争を仕掛け、日本に
勝ったので、味を占めて、アフガンやイラクに攻め入ってます。
ベトナムに負けたのに懲りずに、同じ手法で相変わらずやってます。
軍需産業は巨大な産業です、戦争を続けて行かないと国体を維持
出来ない国なんでしょうね。
安倍総理大臣はアメリカの尻(ケツ)を舐めて御機嫌を取るのが、お好きなようですね。

大東亜戦争の事を書くと長くなるのですが一点だけ。
白人は黄色人が、のさばるの事が許しがたい事だったのでしょうね。
それは今でもオリンピックなどでも見られます、メルボルン(違うかも?)で
平泳ぎの古川選手が潜水泳法で金メダルを取ると、泳法を禁止しました。
札幌オリンピック70m級ジャンプで日本がメダルを独占すると、スキー板の
長さを制限するルールにしました。
スキーの複合で荻原健二選手が圧倒的な強さで、世界選手権を連覇すると
ルールを変更して荻原選手に不利になるようにしました。
長野オリンピックでジャンプ陣が大活躍すると、又もルールを変更して、
身長の有る、白人に有利なようにしました。
何か昭和初期の軍縮会議で軍艦の保有数を米国:英国:日本=5:5:3の
割合に無理やりした図式に似てると思うのですが。
良好な関係だった日英同盟をアメリカの横槍で破棄されて、黄禍論のドイツと同盟
せざるを得なくなった頃から、アメリカの罠に嵌ったと思うのは考え過ぎでしょうか。

ドイツと日本はキッチリ分担金を収めてますが、国連の条項には、敵国扱いです、
アメリカも中国も屁理屈を付け真ともに収めてません、ヨーロッパの白人の国も
当然、右倣えで収めてません。
いつまで、日本は謝罪し続けなきゃ行けないのかの安倍総理の70年談話には
同意しますね、その勢いでアメリカの尻を舐めるのを止めれば良いのですが・・・
戦後昭和生まれの爺の愚痴ですかね?

お節介ついでに、
戦後生まれの私を始め、1945年8月15日以前を戦前と思っている人が多いようですが
88歳の母によれば、戦前とは大東亜戦争以前の事であり、大東亜戦争の時期は戦中と
言うのだそうです。
母に言わせれば、戦中と戦前では、まるっきり違うのだそうです、戦前は、何とか暮らせたが
戦中は暮らしが困窮し、軍人さんが、やたらとえばったそうです。
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大日本帝国憲法を読んでみると、当時としては民主的国家であるといえると思います。

戦前真っ暗史観の風潮はどうかと思いますね。あなたの考えに賛同します。
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民主主義というのは


主権が国民すべてにあります

国民の意見で国家を動かします

当時の主権が天皇にあったからです
天皇の意見で国を動かしていたのです
(もちろん、後ろで政治家や軍が提案をしますが)
この回答への補足あり
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戦前の日本は民主主義国家ではなかったのですか?


     ↑
民主主義とはなんぞや、という問題だと思います。

民主主義とは君主主義に対する概念であると
捉えれば、戦前の日本は君主主義国家ですから
民主主義国家ではないことになります。

反面、北朝鮮や中国は、民主主義国家と言えます。

事実、北朝鮮は朝鮮民主主義人民共和国であり、
中国は中華人民共和国で、民主制国家と言えない
こともありません。

学者の中には、彼らも民主主義国家であり、
日本や欧米と異なり、投票と表現の自由がなく、
権力分立原理を採用していないに過ぎない
とする人も多いです。

これを集中民主制と名付けている学者もおります。

天皇主権は形式であり、選挙制度も保障されており
政治は議会が定めていた実質を考えるなら
戦前の日本は民主主義国家だ、といえます。

日露戦争のとき、世界は日本の敗戦を予想
していました。
しかし、米国大統領セオドアルーズベルトは
日本が勝つ、と予言しました。

理由は、ロシアは君主独裁だが、日本は民主制国家
だからだ、というものでした。

民主制は国民の力を総動員できるので、君主独裁国家
よりも強いのです。
だから、欧米列強がアジア、アフリカを侵略できたのです。

そういう意味で、ワタシは質問者さんに賛同します。
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民主主義とは、自由に政治を論議できる自由がなければ民主主義とは言えません。

戦争反対と言ったら警察に捕まるといった事例は日露戦争の当時からあったそうです。
 ある国では選挙で大統領以外の名前を書いたら警察に捕まるそうです。
この回答への補足あり
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帝国主義(「大日本帝国」と称していた)で、民主主義国家ではなかった。

この回答への補足あり
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