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(冷泉帝は)かたがた思し悩みて、日たくるまで出でさせ給はねば、かくなむと聞き給ひて、大臣(光源氏)も驚きて参り給へるを☆ご覧ずる☆につけても、いとど忍びがたく思しめされて、御涙のこぼれさせ☆給い☆ぬるを、おほかた故宮の御ことを干る世なく思しめしたることなればなめり、と見奉り給ふ。
☆☆で囲まれた、ご覧ずると、給ひ、は誰に対する敬意を示すか。
a冷泉帝
b光源氏
c故宮

ご覧ずるは尊敬で主語が帝だから帝に対する敬意だと思いました。またその後の文で、『いとど忍びがたく思しめされて、御涙のこぼれさせ給ひぬる』←ここまで主語は変わらず帝だと思いましたので、『こぼれさせ☆給ひ☆』の給ひは、帝が涙を流したわけだし、直前のさせと合わせて尊敬の最高敬語で帝に対する敬意だと考えたんですが敬意の対象は光源氏でした。なぜ光源氏なのでしょうか。よろしくお願いします。

質問者からの補足コメント

  • 回答していただいたみなさんありがとうございます。この本は東京出版のセンター古文必勝マニュアルという本で該当部の解説を一応載せておきます。
    解説
    ご覧ずるの主語は帝だった。そこで、『思しめされて』では主語は変えず下に続けるが、『こぼれさせ給ひぬるを』で、主語が帝から光源氏に変わるのではないか、と考えてみる。すると、『ご覧ずるにつけても…御涙のこぼれさせ給ひぬるを』が『見奉り給ふ』の目的語になっていることがわかる。意味がとおるので主語が変わったと判断し、正解は光源氏となる。

    以上のような解説でした。やはりみなさんの回答の通りこの解説が間違っているのでしょうか(^^;;

      補足日時:2015/11/07 15:12

A 回答 (4件)

#3です。



なるほど。
「させ(する)」を尊敬ではなく使役の助動詞と捉えているわけですね。
しかし、これはちょっと違うのではないかと思います。
「主語が帝から光源氏に変わるのではないか、」という想定がおかしいですね。
そこまでで光源氏が出てくるのは、「大臣(光源氏)も驚きて参り給へるを☆ご覧ずる☆につけても」という箇所ですが、それ以降、光源氏が主題、あるいは主格、つまり主語に変わることを示す表現はないはずです。
「大臣(光源氏)も驚きて参り給へる」は、「☆ご覧ずる☆」の目的語として示されているのであり、この目的語の要素内にある名詞を主語として変えるには、「こぼれさせ☆給い☆ぬる」の間までに、なんらかの別の表現が挿入されていなければならないでしょう。
まあ、古文素人の私見ですが、このように考えます。
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この回答へのお礼

ありがとう

遅くなり申し訳ありませんでしたm(__)m詳しく教えていただきありがとうございます。とても助かりました(^ ^)

お礼日時:2015/11/10 02:52

>『こぼれさせ☆給ひ☆』の給ひは、帝が涙を流したわけだし、直前のさせと合わせて尊敬の最高敬語で帝に対する敬意



はい、そのとおりです。
「参り給へるを☆ご覧ずる」は、「来たのを見る」という意味。
来たのは大臣(光源氏)なので、これを見るのも大臣(光源氏)ならおかしいですよね。
そして、大臣(光源氏)が来たのを見て、忍びがたく思って落涙したのですから、こちらの主語も無論、冷泉帝。
その解答は間違い(または誤植)です。

『かくなむと聞き給ひて、大臣(光源氏)も驚きて参り給へるを☆ご覧ずる☆につけても、いとど忍びがたく思しめされて、御涙のこぼれさせ☆給い☆ぬる』について念のため、他の方の解釈も検索してみました。

1.下記ブログの訳
【 そのことを耳にされた大臣 驚いてお側へ參上した その姿を御覧になるにつけても 堪へ難く思し召され 御涙をお零しになる 大臣は それを おほかた 故宮の御事を 涙の乾く間もなく思ひ出されてゐる時期なのだらう

 と御覽になった】
http://tamanowogusi.seesaa.net/article/150030865 …

2.下記サイトの訳
【お出ましになって源氏の顔を御覧になるといっそう忍びがたくおなりあそばされた。帝は御落涙になった。】
http://www.genji-monogatari.net/html/Genji/combi …
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この回答へのお礼

ありがとう

わざわざ参考サイトまで示していただきありがとうございますm(__)mやっぱり帝が敬意の対象ですよね(^^;;補足の方に解説本の解答を載せておきますm(__)m

お礼日時:2015/11/07 15:15

ご覧ずる => 冷泉帝


給い => 冷泉帝

その「正解」は間違っていると思います。
ご質問者の理解が正しいです。
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この回答へのお礼

ありがとう

遅くなり申し訳ありません。解答ありがとうございますm(__)m帝が対象ということで安心しました。ありがとうございます(^^)

お礼日時:2015/11/07 15:16

私も質問者さんと同じ意見なのですが、正解に合わせるならば、1つ目は帝が参り給へるのを、光源氏が驚きてご覧ずる ということなのでは?



また2つ目は、ご覧ずるを光源氏が主語として考えると、給ひぬるの敬意の対象は光源氏になりそうです。

二重敬語は帝が主語のことが多いですが、天皇家の人に対して、もしくは作中で最も位の高い人に対しては使われると聞いたことがあります!

難しいですね…
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この回答へのお礼

ありがとう

遅くなり申し訳ありません。解答ありがとうございますm(__)m難しいです、、、(^^;;みなさんの言うように帝ということで安心しました。ありがとうございますm(__)m

お礼日時:2015/11/07 15:18

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