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私が日本語を教えている外国人から質問され、うまく答えられなかったことについて教えて下さい。

「彼女に恋する」
「彼女を愛する」

なぜ「恋する」は「~に」に接続して、「愛する」は「~を」に接続するのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (7件)

「恋する」は、「行く」や「会う」のように自動詞(intransitive)で、「愛する」は「食べる」のように他動詞(transitive)だからです。

 自動詞と他動詞の分け方は簡単に言うと「を+動詞」の形にならないのが自動詞で、「を+動詞」の形になるのが他動詞です。
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この回答へのお礼

自動詞と他動詞の違い…とは説明したのですが
なかなか納得してもらえなかったので質問してみました。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:29

「に」につくか、「を」につくかは,多くの場合「自動詞」「他動詞」の見分け方として使われます。


>「恋する」は「~に」に接続して、「愛する」は「~を」に接続するのでしょうか
 質問者の判断が正しければ、「恋する」は自動詞、「愛する」は他動詞ということになるわけですが、果たしてそうでしょうか。
 結論から言うと、どちらも「他動詞」とされています。(「日本国語大辞典」・「広辞苑」)
 実はこの二つの動詞は成り立ちの上で、いろいろ違っている点があります。
「愛する」「恋する」は形がよく似たサ変動詞ですが、「愛」は漢語、「恋」は和語という差もあります。
 しかし、これ以上説明すると、結構面倒な話になりかねませんので省略します。質問者が「に」に「恋する」が続くと思ったのは、「~に恋をした」という言い方からの判断でしょう。しかし、「~を恋する」の形で古くから(万葉集)
使われているのです。(「愛する」も「堤中納言物語」に使われています。)
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この回答へのお礼

やはり難しいようですね。
もっと調べてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:30

おそらくですが、


・恋する⇒自動詞
・愛する⇒他動詞
という違いではないかと思います。
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#3ですが少し補足いたします。



類語辞典の例文は次のようになっています。
○友人の妹を愛する
○友人の妹を恋する
×令嬢に愛する
○令嬢に恋する
○夫を深く愛する
×夫を深く恋する
http://dictionary.goo.ne.jp/thsrs/3924/meaning/m …
これを見る限り、
・恋する⇒自他両用動詞
・愛する⇒他動詞
ということなのかもしれません。
「愛する」が他動詞であることは確かでしょうから、これは「~を愛する」という形になる。
一方、「恋する」は自他両用なので、辞書例文にあるように、
○友人の妹を恋する(他動詞)
○令嬢に恋する(自動詞)
という使い方ができる。

ここからは個人的な見解になります。
そもそも、「愛する」というのは、その「動作が向かう先としての対象」が必要だと思います。
なので他動詞にならざるを得ない。
しかし、「恋する」の場合、その「動作が向かう先としての対象」が存在することもあるが、必ずしも存在しなくても構わない。
たとえば、
「彼は最近、生き生きしているね」
「だろ?どうも恋してるみたいなんだ」
などという場合は自動詞になるのではないか、と思います。
むろん、恋の対象は存在するわけですが、「動作が向かう先としての対象」は、上記の会話において、必ずしも意識はされていないはず。
「夫を深く恋する」が×なのも、「夫を」と「恋する」の間に「深く」という挿入があるため、「夫」が「( [ 恋する ] という)動作が向かう先としての対象」としては認定しづらい構文だからなのかもしれません。
「お相手は誰だい?」
「よくは知らないが、友人の妹を恋しているようだ」
などという会話においては他動詞として働く。
「動作が向かう先としての対象」として「友人の妹」が意識されている。
いずれにせよ、他動詞としての「恋する」には違和感を覚えますし、実際問題としても使われることは、まず無いでしょう。
外国の方に対しては、自動詞・他動詞の違い、という説明で十分ではないかという気がします。
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この回答へのお礼

回答者様の見解が非常に分かりやすいと感じました。
外国人にとってどうなのか分かりませんが
説明してみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:32

明鏡国語辞典には「隣の子に恋する/隣の子を恋する」の例が記載されています。


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
http://dayinthelife.at.webry.info/201402/article …

問題は愛するの言葉です。
真剣に愛する、一途に愛する、適当に愛する、いい加減に愛する、永遠に愛するなど、造作や状況を示す語に繋げる「に」の用法がポピュラーに使われるので、向かう対象を示す語に繋げる「に」の用法で「愛する」を接続するのが廃れただけではないかと思います。(恋するは、真剣に恋する、一途に恋する、いい加減に恋するなども結構使用されます)

恋すると愛するで、使用状況が異なるのは、想像ですが、「恋する=恋をする」の感覚があって、「彼女に恋する⇒彼女に恋をする」も理解できる vs 「愛する≠愛をする」とは思えないので、「彼女に愛する⇒?? 彼女に?? 彼女を愛するダロ?」と感じてしまうのではないかと思います。
「愛する・愛でる・慕う・惹かれる・恋しく思う・大切に思う・好む・性愛行為をする」と言い換えることはあっても、「愛をする」はないです。 愛を込める・愛を営む・愛を失う・愛を語る・愛を伝えるとは言っても、愛をするはないです。  「愛する」はそれ自体が動詞であって「愛をする」ではないことが、《愛する対象を示す表現をする場合には》「を」を標準に使用する状況をつくり出しているのではないかと勝手な想像をします。そして《愛する仕方を示す表現をする場合には》「に」を標準に使用する状況をつくり出しているのではないかと思います。
恋するは、「恋をする」を想起させるから、「彼女に恋をする」⇒「彼女に恋する」が自然な気がして、「彼女を恋する」を使わないヒトが多少増える傾向が出ているのかもしれません。
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この回答へのお礼

確かに「愛をする」という表現はありませんね。
納得です。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:36

「日本国語大辞典」・「広辞苑」が「恋する」を他動詞としていると、書いたのに「恋する」を自動詞と考える人があるようですね。

他動詞には「を」が必須だと言うことは周知のことですが、自動詞には「に」が必須とは言えません。他動詞でも「に」が必要な場合もあります。
 (例)ボールをミット<に>投げる。
実は他動詞に「に」が必要だとする人があります。それは「甘える・ほえる・噛みつく・あこがれる」のような限られた動詞です。
 ここで、「青空文庫」で検索したものを書いて置きます。全部で154件ヒットしましたが、「を・に」という格助詞に続くものだけを抜き出しました。
  以下引用です。
○たと云うものが私の前に現らわれて、私があなたを恋する様になった時、あなたに私の子 アーサー・コナン・ドイル「黄色な顔」
○にするがいいよ」 御忠告を承りながらも、中宮を恋するあるまじい心が、こんなふうにお耳へ    紫式部「源氏物語 09 葵」
○分がそうした悪名を負うというのも、皆源氏の君と恋する心がもたらした罪である、その人への愛を今 紫式部「源氏物語 09 葵」
○膚の上に、青い草の葉の汁をぬりつけてやる。恋を恋する人わたしはくちびるにべにをぬつて、あたら 萩原朔太郎「月に吠える」
○ものの話をして「往来で会う女の七十プロセントに恋するというやつがいるぜ」と言って笑われた。しかし 寺田寅彦「柿の種」
○見たのと同じようなことばかりだ。女房の誰とかを恋するとか、生命にかけてブルタニュ女の誰とかを崇め 大杉栄「日本脱出記」
○つことは語っているが、アフリカの牝豹が守備兵を恋するというようなことは、科学の見解に 宮本百合子「科学の常識のため」
○らぬ人を愛することも、恋せずにはいられない人を恋するのも同じことである――そこで 中里介山「大菩薩峠 33 不破の関の巻」
○の身を小説の中に置いた。恋の運命、恋すべき人に恋する機会がなく、思いも懸けぬ人にその一生を任した運  田山花袋「蒲団」
○動機からではなくとも、はげしく、盲目的に女性を恋することができる。そしてその占有の欲は恋 倉田百三「愛と認識との出発」
○成就いたします。あなたはいつまでもかわらず私を恋するとおっしゃいます。あなたはそう信じな 倉田百三「愛と認識との出発」
○のために思索を怠り、ダヌンチオがフューメの女を恋するあまり戦いを捨てるようなことがあった 倉田百三「学生と生活 恋愛」
○ゝこと、自己と社会上の位置を同じうせざる男子を恋するの恐怖、恋愛が自己の自由と独 エマ・ゴールドマン「婦人解放の悲劇」
○たつた十一時頃の室に風風はいつぺんに十人の女に恋することが出来る男はとても風にはかなはない 尾形亀之助「色ガラスの街」
○して私は無事に大人になつた貧乏をする自由も女に恋することも覚えた留置場の見学団にも加は 小熊秀雄「小熊秀雄全集-詩集」
○皆な自分の愚かゆえである。 こうした売笑の女に恋するからは、それはありがちのことである。西鶴もとう   近松秋江「狂乱」
○戯をする気にもなったのだろうが、これは栄三郎を恋する娘ごころを思いやって、鉄斎老人 林不忘「丹下左膳 01 乾雲坤竜の巻」
○が左膳を包んでいる。 その暗いなかで、おのれを恋する女とのふしぎな生活がつづいて来 林不忘「丹下左膳 01 乾雲坤竜の巻」
○対して、思慕の情愛を示し出したのさ。 女が男を恋するような情を。 僕は同性恋愛者ではない 国枝史郎「鴉片を喫む美少年」
○恋愛などでもそうだ、男は必ず日本一の美人に恋するとは限らない、よそから見ると、何んだ、あんなも 小出楢重「楢重雑筆」
○姿を引きくらべて見て私はさらに、「私が千代子を恋するのは無理ではないだろうか」と、われとわが心 白柳秀湖「駅夫日記」
○めしいことであった。 貧しき者は、忘れても人を恋するものでない。 恋――というもおこがましいが、 白柳秀湖「駅夫日記」
○兇悪無残の殺人鬼、生蕃小僧が、女性としての私を恋する余りに、それこそ生命がけで私の罪悪をカバーし 夢野久作「二重心臓」
○らりと落ちて、車は再びゆるぎ出した。「わらわに恋するなど及ばぬことじゃ。思い切れ。思い切らぬ 岡本綺堂「玉藻の前」
○いてくれた柔しサを恋したのだ。そして自分は恋を恋する人に過ぎないと知った。実に大友はお正の 国木田独歩「恋を恋する人」
○いて解釈する。すまじきものの物懲りとは勿論人を恋することで、恋などすべきでないことをした為お前の 平野万里「晶子鑑賞」
○った。誰も知らないうちに六つ年上の叔母のお信に恋する心を止め得なかったのは――伝右衛門 島田清次郎「地上 地に潜むもの」
○曰く「恋に上下の隔なし」と。然り、何人が何人に恋するも、誰かこれを非なりとせむ。一旦結婚したる婦人 泉鏡花「愛と婚姻」
○大きな罪だと言わなければならなかった。 放二を恋するというようなことが、他の人々への義理か 坂口安吾「街はふるさと」
○なることがありました。私のようなものが兄さんを恋することは、兄さんを傷つけることです。兄さん 坂口安吾「街はふるさと」

 「に」は混在しますが、「に対して」という気持で使われたと、考えます。
「恋する」は自、他同形という考えもあるかも知れません。「~する」という「サ変複合動詞」には、ありがちなことです。自他の区別はっきり書いている数少ない辞書でも「サ変複合動詞」には区別をつけていないにも係わらず、「恋する」については、はっきり他動詞と断じたのには、それなりの理由があるのでしょう。
 もう一度言っておきますが、「に」があるからといって「自動詞」と断定できません。また、yahooのサイトで「恋する」は誤用だと言ってる人がいますが、前回言ったように「万葉時代」から使われている言葉です。
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この回答へのお礼

ますます分からなくなってきました。
さらに調べてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:35

#4です。



1.
#6さんのご教示を受けまして、次のように修正をさせていただきたいと思います。

×
いずれにせよ、他動詞としての「恋する」には違和感を覚えますし、実際問題としても使われることは、まず無いでしょう。
外国の方に対しては、自動詞・他動詞の違い、という説明で十分ではないかという気がします。


いずれにせよ、「~を恋する」には違和感を覚えますし、実際問題としても使われることは、ほとんど無いでしょう。
外国の方に対しては、「恋する」は「~に恋する」という間接目的語を取る形の他動詞であるのが一般的であり、「愛する」は「~を愛する」という直接目的語を取る形の他動詞である、という説明で良いと思います。

2.
この問題の本質は、自動詞か他動詞かということではなく、
「愛する」は、直接目的語として、相手に何らかの影響や変化を直接的に与える動詞である、ということ。
「恋する」は、間接目的語なので、相手に与える影響や変化に直接的には結びつかない動詞である、という点だろうと思います。(この意味では#4の記述本旨と同様です)
つまり、「~を愛する」と「~に恋する」の違いは、相手に対する影響の程度の違いだ、というのが直接的な回答になるでしょう。
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この回答へのお礼

回答者様のご説明で
自分の中では理解できました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2016/01/01 03:36

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