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冠詞をつける時と、つけない時の違いがわかりません。
例えば、富士山は日本で一番高い山だ。
Der Fuji ist der höchste Berg in Japan.
と、
富士山は筑波山よりずっと高い
Der Fuji ist viel höher als der Berg Tsukuba.

定冠詞、不定冠詞の付け時がわかりません。
そして、比較の場合、形容詞の語尾変化は、冠詞が無いと、起こらないのですか?

A 回答 (1件)

ドイツ語全体の中で、いつ冠詞を付けていつ付けないかという話になると、難しい問題なので、ここには書ききれません。

文法書をよく読み、少しずつ覚えていくしかありません。しかし、質問文を拝見する限り、冠詞とは関係のないことと勘違いしているようです。

まず、定冠詞は、特定のものに限定される場合に使います。富士山はこの世に一つしかないので、der Fujiと定冠詞を付けます。der Berg Tsukubaも、Bergのあとに「筑波」という固有名詞があり、「筑波山」という特定の山を指しているので、定冠詞derが付きます。der höchste Bergの場合は、山の名前は書いてありませんが、最高級で「一番高い山」という意味になります。「一番高い山」は一つしかないので、名前が書いてなくても、「ある一つの山」ではなく「特定の山」に限定されます。こういう場合は定冠詞です。質問中の二つの例文の中で定冠詞が付いている個所は、みなこのような例です。
ところで、冠詞というのは名詞の前につくものです。ケースとしては、定冠詞を付ける場合、不定冠詞を付ける場合、どちらも付けない場合、の三つがあります。しかし、二つ目の例文中のhöherという形容詞の比較級は、「述語」として単独に用いられているもので、名詞の前に置かれてはいません。形容詞を単独で術語として使っているのですから、最初から冠詞とは関係がなく、付くことはありません。下のような文と同じです。

Das Buch ist dick. その本は厚い。
Er ist nett. 彼は親切だ。
Der Berg ist hoch. その山は高い。

上の文中のdick、nett、hochなどの形容詞は、何らかの名詞を修飾しているのではなく、単独で述語となっています。冠詞が不要なのはわかりますね。最後の文、Der Berg ist hoch.を比較級にすると、

Der Berg ist höher. その山はもっと高い。

となります。冠詞が必要ないのは、このhöherという比較級の形容詞もやはり、何の名詞も修飾していない、単独の述語だからです。形容詞の語尾が変化するのは、そのあとに名詞が組み合わされる場合なので、このように単独で使われている場合は、語尾変化はありません。

Der Fuji ist viel höher als der Berg Tsukuba.

という文は、

Der Fuji ist viel höher 富士山ははるかに高い

の部分が根幹で、そのあとに、

als der Berg Tsukuba. 筑波山よりも

という比較の対象が付け加えられています。つまり、höherは単独で「より高い」というだけの意味の述語なので、最初から冠詞とは関係がありません。
形容詞+名詞の形の場合は、形容詞の語尾は変化します。定冠詞が付く場合なら、次のような変化になります。

1格(主格) der höhere Berg
2格(属格) des höheren Berg(e)s
3格(与格) dem höheren Berg
4格(対格) den höheren Berg

名詞の前に置かれている限りは、無冠詞でも形容詞の語尾変化はします。ただ、比較級の形容詞の場合は、無冠詞ということはまずないので、今はまだ考えなくてもよいでしょう。

最初の方の例文

Der Fuji ist der höchste Berg in Japan.

の中のhöchsteは、定冠詞derと名詞Bergの間に挟まって、Bergという名詞を修飾しているので、hochの最高級の基本の形、höchstに-eという語尾が付いています。
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この回答へのお礼

なるほど!つまり、形容詞が何も名詞を修飾していない単体で、使われてる場合は冠詞類は必要ないのですね!
理解できました!丁寧に説明してくださってありがとうございます。

お礼日時:2016/01/24 12:03

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