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ドイツ語を勉強していてふと思ったのですが、これらの様な文で、名詞の前にDer Die Dasが付かないのはなぜですか?

「ドイツ語を勉強していてふと思ったのですが」の質問画像

A 回答 (2件)

今このサイトの回答をやめているのですが、


この数週間、あまり適切な回答が来ていないようなので、
ここで一度回答しておきます。

以前回答した質問を見直していたところ、
文法書の日本語の説明が難しくてわからない、ということでした。
しかし、この質問にしろ、一つ前の質問にしろ、
Q&Aサイトやネット検索で簡単に知ろうというのは無理な話です。
やはりしっかりした文法書を手元に置き、熟読するのが基本です。

冠詞を付けるか付けないかの問題は、我々日本人にはなかなかわかりにくい問題で、
その疑問を完全に解決してくれる文法書というのはなかなかありません。
それでも、基本として理解しておくべきことはいくつかあります。
OKWaveのMumin-mamaさんという方の回答には、そのいくつかが書かれてはいますが、
今ここに画像で出ている文に冠詞がついていない理由を説明している項目はないので、
残念ながら参考にはなりません。
ただこの例は、どちらかというと基本的な文法事項に属します。

不定冠詞と定冠詞の違いは知っているでしょう。
「未知、または不特定のもの」、「まだ一度も言及されていないもの」を最初に示すとき、
それを表す名詞が単数形なら不定冠詞がつきます。
特定されたあとは定冠詞に変わります。

Hier ist ein Buch. Das Buch gehört meinem Freund.
ここに本があります。その本は私の友人のものです。

Hier ist ein Buch
ここに本があります。
「本」=ある一冊の本で、誰のものか、どういう本かわからない不特定のもの。
ゆえに、不定冠詞einを使う。

Das Buch gehört meinem Freund.
その本は私の友人のものです。
「その本」=前の文で、「ここにある本」であることがすでに特定されている。
ゆえに、定冠詞dasを使う。

では、上の文の「本」が複数になった場合はどうなりますか?
不定冠詞einは、数詞の「1」と同じなので、複数の名詞に付けるわけにはいきません。
なので、この文のBuchをBücherに書きかえた場合、
最初の方は冠詞なし、あとの方は定冠詞の複数形になります。

Hier sind Bücher. Die Bücher gehören meinem Freund.

では、画像に出ている文はどうでしょうか。
まず、最後の二つの文でマーキングしてある「Schließlich」というのは、
「最後に」「最終的に」という意味の副詞で、名詞ではありません。
ですから当然冠詞はつきません。
残りの四つの文でマーキングしてあるのは、いずれも「複数形の」名詞です。
したがって、「単数形」の定冠詞、derやdasは当然つけられません。
そして、これらの文はいずれも「一般論」を言っている内容で、
「Reisende」「Flüge」「Hotelangebote」は、
漠然と、不特定多数の「旅行者」「フライト」「ホテル」を示しているので、
「特定のもの」を表す複数形の定冠詞dieはつかない、ということなのです。
(注:Hotelangebote=ホテルの提供→提供されているホテル)

Reisende können Flüge online buchen.
旅行者は、オンラインでフライト予約ができます。
(=旅行者ならだれでも、オンラインでどんなフライトでも予約できます。)

上の文の場合、どのような旅行者か、どのようなフライトかは一切問題になっていません。
もしこの「旅行者」や「フライト」が何らかの形で範囲が限定されたり種類が特定された場合は、
複数形の定冠詞dieがつくことになります。

Die Reisenden über 60 Jahren können die Flüge von unserer Gesellschaft preisgünstig buchen.
60歳以上の旅行者の方は、当社のフライトをより安く予約できます。
Die Hotelangebote im Stadtzentrum sind sehr teuer.
街の中心部のホテルはとても高い。


ついでに一つ前の質問。

Ich habe einen Freund, der in Paris wohnt.

この文中の「der」は関係代名詞です。
代名詞の「er」とは基本的に機能が違います。

「代名詞」というのは、その名称が示す通り、「名詞の代用」です。
日本語では、「私には一人の友人がいます。その友人はパリに住んでいます」というように、
「友人」という名詞をすぐに繰り返して使っても違和感のない言語です。
ドイツ語ではそういう反復を避けるので、一度言った名詞はすぐに代名詞に置き換えます。

Ich habe einen Freund. Er wohnt in Paris.
私には一人の友人がいます。彼はパリに住んでいます。

「Freund」を一度使ったので、次の文ではすぐに「er」に置き換えます。
次の文も同様で、「Universität」という名詞を一度使った直後は「sie」に置き換えます。

Mir hat die Universität gut gefallen, obwohl sie zu groß ist.

これに対し、関係代名詞derを使った最初の文では、
derがいわば「接着剤」のような役割をして複文を導き、
「in Paris wohnt」という文は、その前の「einen Freund」を直接修飾します。
つまり、代名詞を使った下の文、

Ich habe einen Freund. Er wohnt in Paris.

が、単に「一人の友人がいる」という事実と「その友人はパリに住んでいる」という事実を表す「二つの平叙文がただ順番に並列されているだけ」なのに対し、
関係代名詞を使った下の文、

Ich habe einen Freund, der in Paris wohnt.

の方は、全体がひとまとまりで「どういう友人を持っているか」に表現の重点が置かれます。
「私には、パリに住んでいる友人が一人います」という意味です。
日本語の場合は、「パリに住んでいる」という形容詞句を名詞「友人」の前に挿入できます。
しかしドイツ語の場合、そういう語法もあることはありますが、言い方としては硬く、
通常は関係代名詞を使って名詞のあとにぶら下げるのです。
関係代名詞を使った複文では、動詞は必ず文末に置かれることにも注意してください。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございます!
いつも本当に助かってますm(_ _)m

「der」と「er」の使い分けを周りの人に聞いたりもしたのですが、スッキリとわかる解答が得られてませんでした。ですがTastenkastenさんの説明でとてもよく分かりました!
ありがとうございます!

もっと参考書を熟読するようにします!!

お礼日時:2017/12/21 02:38

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以下にMumin-mamaさんの解説があります。
https://okwave.jp/qa/q5250067.html
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