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日本の最大の謎の一つだと思うんですが、天皇がなぜこんなにありがたがられるんですかね? 日本史においても、足利義光とか信長とか、天下を取った武将でも、皇室を廃することはしなかったわけですよね?将軍の周りにいた血気盛んであっただろう武将たちもそんなことはしなかったし考えなかった。

それで天皇が武士たちと違う特別なルーツを持つかというと、中大兄皇子が蘇我氏を倒した、後の時代の武将たちの権力闘争となんら変わらない、武力闘争が天皇の発端ですよね?そんな一族をなぜ武士たちが倒そうと考えなかったのか…
天皇の正統性ってどう説明付けられるんですか?

質問者からの補足コメント

  • >「天皇」は当時の外国との関係によって発生した

    それはどういうことでしょうか?

    中大兄皇子が蘇我氏を倒して天智天皇になったわけですよね?武士の武力闘争と変わらないじゃないですか?

    No.4の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/10 17:07
  • 中国には秦の時代は秦の皇帝、漢の時代は漢の皇帝がいて、それぞれその時代には正当性があったんじゃないでしょうか?それ以外に権威を担当する王なんていませんよね?王朝代わりになれば皇帝の系譜も変わったわけじゃないですか?

    私は歴史の素養が薄っぺらなので詳しく論ずることはできませんが、世界ではむしろそういう方が普通なんじゃないでしょうか?

    ヨーロッパの国々でも、この時代は○○朝、この時代は○○朝、とくるくる変わってますよね?

    日本ではなぜそのように、トップをすっきり変えよう、という力が働かなかったのでしょうか?

    世界的に見れば、天皇など、そのようにいつ他の王朝に取って代わられてもおかしくない程の存在だったんじゃないでしょうか?

    No.6の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/11 03:31
  • 中大兄皇子は38代目なんですか!?では神話といったあいまいなものでなく、はっきり史実が残っている最古の天皇はいつの時代の誰なんでしょうか?

    No.8の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/11 03:33
  • 高尚な歴史分析とはまた別に、小中学生でも疑問に感じるような観点からですが、そもそも天皇家の人たちってそんなにエライのか?ということです。

    質問に書いたように大化の改新も単なる武力闘争ですし、後醍醐天皇なんかも結構人間のクズですよね?足利尊氏など武士をさんざん利用して政権奪取しておきながら、尊氏らに何も見返りを与えず、後に逆に尊氏らを討とうとしています。尊氏がなぜ後醍醐天皇を殺さなかったのか不思議です。

    それ以外でも、現代でこそ天皇家を巡る争いって聞かれませんが、平安時代とか次の天皇の地位を巡る権謀術数の繰り返しですよね?

    天皇家の人たちは先祖代々聖人のような人ばかりだった…というのであればそりゃあがめないわけにはいかないかもしれませんが、そんな歴史上十分ドロドロしてきた家系の人たちを、日本人全員が尊敬すべしってところに、何ら説得力も合理性もないんじゃないですか?

      補足日時:2016/03/12 02:23
  • ん?よく意味が分からないんですが、個人主義だったら、ある時代に質の悪い天皇がいたとしても、他で優れた天皇がいれば、その優れた個人に注目して天皇は偉い!って言えちゃうじゃないですか?

    素晴らしい天皇もおそらく何人もいたでしょう。でも逆におかしな人もたくさんいたとなれば、天皇家をトータルで尊敬するのがおかしくなりませんか?天皇って固有名詞じゃないですよね?歴史ある一つの家系が皇族であり、その一人一人が天皇なわけですから。

    天皇が象徴だから天皇を肯定するのか?ってなるとそこも疑問ですけどね。歴史物語が好きで、王様とか皇族とかそういうものにまつわるお上品な雰囲気が好きな、ロマンティシズムを感じてる人もいるだろうし、昭和天皇や今上天皇がすごく上品で落ち着いていておだやか、話しぶりにも日本人への愛が感じられる…ということで天皇いいじゃん!と思ってる人も多いんじゃないでしょうか?

    No.13の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/12 15:42
  • 良いことも悪いことも経験したって、普通ですよね?学生時代に札付きの不良だったけど、今は立派な教師として活躍してるとか、子供のころは手の付けられない悪ガキだったけど今は会社の幹部でバリバリの営業課長だ、とか、そんな人世の中にいっぱいいますよね?

    要するに天皇の人間レベルもそういう一般人と何ら変わりない、天皇の人間レベルは一般人と同等ってことじゃないですか?そこに日本人全員がその人を敬わないといけない、って要素は無いと思うんですけど…

    この家の人たちは尊いですよ~~、

    と、国ぐるみで印象操作してるだけではないでしょうか?

    No.14の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/13 10:46
  • 私はただ書かれていることに反応してるだけですよ。おまけであってもおまけの内容の脈絡がおかしかったら、そこを指摘したっておかしくないですよね?あるいはそのセンテンスが全く重要でないと考えるらなら、最初から書かなきゃいいわけですから。

    No.16の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/13 15:38
  • 私は「偉い」というのは、「人格のレベルが高い」ということだと考えています。

    今のところ私にとって、ある人が偉いかどうかを判断する基準はそれ以外にありません。

    政治家や社長など社会的地位が高い人だって、人格的に低レベル、軽蔑に値する人だっているだろうし、社会的地位の高い人の家族だろうと、その人個人の人格を見ればいいだけの話だと思います。そもそも私は人の社会的地位に興味がありません。逆に、小学生くらいだとまだその人のキャラクターがハッキリしないかもしれませんが、中学生や高校生でも人格のレベルが非常に高い、尊敬に値する人はいると思います。

    その意味で、おそらく天皇家の大半の人たちは、「偉い」でも「偉くない」でもない、「普通」だろうと私は想像しています。財産も豊富だろうし、豊富な教養も身に着けておられると思うので、そういったものから醸し出される、穏やか、上品な雰囲気はあると思いますけどね。

    No.17の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2016/03/13 16:52

A 回答 (49件中11~20件)

まあ、いろんな意味で、質問者のような疑問が出てくるのは、自然なことだと思います。


正史としては、日本書紀や、古事記をもとにして、古代の歴史が教えられていますが、あれは、まったくの茶番です。

例えば

・ 今だに、邪馬台国の場所がわからず、その勢力と大和朝廷や、天皇家へのつながりがみえない。
・ 2~3世紀の大和朝廷の成立の過程があいまいで、通常どの国でも考えうる、土着勢力同士の権力争いが、具体的でない。
・ 欠史十代をはじめ、天皇の在位期間を学術的に検討して、調査すると、2~3世紀以前の既述に、正当性が一切見られない。
・ 神話と言われるなかに、正史にはない具体的な政争や戦争の記録と、合致するエピソードがつまっている。

など不思議がいっぱいです。さらに

・ 乙巳の変による大化の改新で悪者にされた、律令制に反対する蘇我氏(蘇我入鹿)というイメージは、今の研究では事実無根で、彼はむしろ改革派だった。
・ 中大兄皇子は反主流派で、中臣鎌足は百済王・豊璋というのが、守旧派の学者以外では常識。つまり乙巳の変は、アウトサイダーによるテロ・クーデター。
・ その後、蘇我系天武と、中大兄皇子・天智との抗争、合理性ない白村江の戦いの出兵、百済VS新羅派で外交方針争い等、そう考えるとわかりやすい。(抗争は奈良、平安初期まで続く)
・ 外国人鎌足をアドバイザーにした、国の乗っ取りの仕上げが、大化の改心で守旧派を征伐し、律令国家を作った天皇家とそれを支援した藤原の開祖という、大フィクション。
・ 正史には、1世紀から7世紀までの史実(最初の4行の不思議の理由)を神話に閉じ込め、都合よく、万世一系天皇と、藤原の正当性を導くあらゆる仕掛けを書き込んだ。
・ 奈良は一進一退も、奈良後期で勝ちをおさめた天智系と藤原。平安後期、自然発生した武士が、国を奪い返すまで、傀儡王家と外国人藤原にしゃぶりつくされた。

この辺が、悲しいかな、古代の日本の歴史です。もっと、広くしらしめることで、私はむしろ、古代への愛着が深まると思っています。

ですから、日本書紀のような綺麗な歴史は嘘で、3世紀は卑弥呼がいて、出雲系もいて、大和にも土着勢力がて、全国をゆるやかにつなげる統一っぽい動きもあったし、百済系、新羅系などが入り乱れていたと思われます。だからこそ、大和にいない神武の東遷で始まるのであり、出雲の国譲りなのであり、日本書紀の神話の多くは、様々な勢力の戦争や、人物、土着勢力を象徴しているわけです。そして、大和朝廷成立後も、いくども政権は交代し、その権力をめぐって、普通の国に起こるさまざまな政変があったわけですね。

それらを通じて、宗教取り仕切る権威としての天皇という存在が、国全体に浸透していったというのが、実態だと思います。

律令制成立後、平安中期まではその権威で国をおさめますが、権力の根源の武力をなくして律令制を自ら解体したつけが、武士の自然発生をよび、その後は、権力と権威が微妙なバランスをかなでながら、時代時代で天皇家は生き続けます。南北朝の時もそう、戦国もそう。江戸時代は地味だけど、尊皇攘夷で復活。明治はむしろそれをシステムとして利用し、統帥権で突っ走って敗戦後は、天皇の戦争責任・・・。そして憲法に象徴とさた中で、今また、国民に愛される親しみある天皇と。

いろいろあったにせよ、時代時代を超えて、古来から受け継がれたこのシステムを、国の象徴として愛するのは自然なことだと思います。たとえ、万世一系が作り物でも、それは大したことではない。日本の歴史とともに、そこに存在したという事実が、大きいのだとと思います。
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日本列島は孤立した地形なので、よくも悪くも急激な変化は、起こりにくい土地柄です。

こういう社会では、支配階級同士の権力闘争でもあまり「勝ちすぎる」ことはせず、適当になれ合った方がお得です(日本史上、空気を読まずに勝ちすぎた人は、だいたい暗殺されています)。
こうした有力者間のなれ合い・もたれ合い(別名「人の和」)が、天皇制を維持してきたのでしょう。

武士階級のトップに立った人物が、天皇を殺すか、天皇制をやめさせたとしましょう。これはしかし、「実力のある者は、カビの生えた古い勢力を打倒してもよい」という姿勢を示したのと同じです。自分の部下たちが力をつけ、いずれ自分(またはその子孫)を滅ぼしたとしても、文句は言えないことになるわけです。
「俺や俺の子孫はエラいんだ。どこがエラいのかとか、そういう余計なこと(笑)は一切考えず、無条件で忠誠を尽くせ」
と部下に求めるなら、自分も旧来の「エラい人」をある程度、尊重してみせる必要があります。部下に忠義を求める武家の棟梁が、天皇制を温存するのは、ある意味当然と言えるでしょう。

ただこれは、やはり前近代的ななれ合い構造の中でしか、通用しないやり方です。これから近代化しようというときにまで、あくまで「天皇の権威」をよりどころにした結果がどうなったかは、歴史が教えてくれています。
(で、その歴史から何一つ、学ばなかった結果がいまの世の中です……。)

ついでに言いますと、5世紀後半の人物である雄略天皇は、まず間違いなく実在したはずです。稲荷山古墳(埼玉県)や江田船山古墳(熊本県)から出てきた刀剣に、その名前(ワカタケル大王)が刻まれているからです。倭の五王の一人「倭王武」も、雄略だと考えられています。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/nihonshi/archiv …
ただこの時代、天皇(大王)位はまだ世襲ではなく、複数の豪族から出ていたという見方が有力です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E6%9C%9D …
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天皇陛下は偉いのか?


難しい質問かもしれませんね。
いまが125代目ですが、仮に過去124代が素晴らしかったとしても、125代目が偉いわけではありませんから。
偉いという言葉を、辞書通り「他より優れている」と、捉えたならば、天皇陛下は偉いとは言い難いかもしれません。

文章から考えるに、kgat0769さんは、能力主義、個人主義なのではないですか?
能力の高い人間が治めるべきだと考える。また、歴史(後醍醐天皇等)を持ち出されていますが、重要なのは個人で、歴史は実はどうでもいいと思ってませんか? 後醍醐天皇以外に素晴らしい天皇が多々いますが、例え素晴らしい天皇が大勢いると知ったとしても、じゃあ主張を変えようって思いますか? kgat0769さんは、恐らく主張を変えないでしょう。なぜならば、kgat0769さんは歴史を持ち出しながら、歴史に興味がないんです

ただ「一個の個人として、天皇は尊敬できる存在ではない」という理由から後醍醐天皇やその他歴史を持ち出しているだけです。

そういった能力主義、個人主義、あるいは合理主義の思考でいけば、天皇はどう考えても偉い存在にはなりません。なにしろ、現在の天皇は政治的成果など一切だしていないし、偉大な功績なども為し得ていないからです。それなのに天皇は偉いと言われても、きっと「納得できない」そういう風に思われているでしょう。

とはいえ、日本人の一般的感覚からいうと天皇に対しては肯定的です。NHK調べて80%以上が天皇支持です。
なぜ天皇が支持されているのでしょう?
それは天皇という存在が言葉通り日本国の象徴だからです。一個の個人を評価しているわけではありません。過去に良いことも悪いこともありました。素晴らしいこともあれば、戦争にばかりの事もあった天皇の血統ですが、それでも2000年前後の日本文化を体現している存在であることに違いはありません。天皇個人が凄いというより、天皇という存在を通して日本の文化や歴史を感じることができる存在だから、敬うような気持ちがあるのです。

天皇陛下が偉いか? と問われると、まあ困りますね。実際個人としても努力はされていますが、他より優れているか、と言われると、さて……。
しかし、天皇という存在が素晴らしいか? と問われると、私も日本人ですからね。その象徴であり、文化の中心を担った天皇という存在を肯定することに、やぶさかではありません。
この回答への補足あり
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んー、つまり「偉いを」成功したとか、能力があるとか、良いことをしたとか、そういう風にとらえていますよね。


間違ってませんけど、天皇っていう存在は、成功したとか、能力があるとか、良いことをした、とかで評価してるわけじゃないんですよね。

天皇陛下を通してみられる、日本の歴史や文化に敬意を表している、っていう感じです。

歴史や文化に黒い話があるのは当然です。悪いこともたくさんありましたから。
でも、歴史や文化ってそういうものです。そういう黒い部分を含めて日本のそういった歴史・文化の象徴である天皇を大切にしたい、って感じですね。

過去に悪いことと良いことをたくさんして、そして良いことの方が多かった。そんな人がいたとして、過去に悪いことをしたからトータルして尊敬できる人ではない、というのはどうなんでしょうか。悪いことを反省し、良いことを心がける、そんな人がいれば尊敬に値すると思います。天皇の歴史に悪いことが多くあったのは事実ですが、良いこともたくさんあり、恐らくそちらほうが多いでしょう。気になるなら歴史を調べてください。私は悪いことがあったから、天皇という存在がおかしい、というのはあまりに一方的すぎると思います。

そもそも論で、天皇家を良いことをした、悪いことをした、で評価しているわけでもないんです。ここ「重要」ですよね。良し悪しは、どちらかというとおまけです。
2000年間、良いことも悪いことも体験した家が、日本の天皇家として存在し、それが歴史と文化の象徴とされています。歴史と文化には、人は敬意を払うものでしょう。歴史文化は良い悪いを含めて真摯に向き合うものだと思っています。皇室は真っ白ではないし、真っ黒でもないです。入り混じっていますが、そういったものを体現した存在が天皇ならば、私はありがたいものだと思います。日本最大の神社は伊勢の神宮ですが、それ以上に大きい神社的存在があるとしたら皇室がそれにあたると思います。天皇に対する日本人の思いは神社などに対する思いと近いと思います。(天皇はそもそも神道発祥ですしね)。

結論、天皇は歴史と文化の象徴である、ゆえにありがたい。

歴史と文化に、良いことがあった、悪いことがあった、などといってもしょうがない。なんせ、どちらも含まれていますから。
なんにせよ先人が築き上げた歴史、文化、成功、失敗、等々には全てひっくるめて敬意を持つべき、そう考えます。
この回答への補足あり
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いやいや、予想で書かず、歴史を見れば一目瞭然ですよ。


わかりやすくするため、誤解を恐れず非常に簡潔に書きますね。

昔々、大和王権という日本の主要部を平定した国があったわけです。
その時の王とその子孫が、後々「天皇」と呼ばれることになります。
(この日本の初期辺りは、歴史学が進まないとハッキリしたことは分かりません。客観的な文献が現れるのが邪馬台国からですから、真相は歴史のロマンの中に・・・)

その後、日本には様々な有力者が現れました。
聖徳太子(は居なかったんでしたっけ?)、藤原氏、平氏、源氏、北条氏、足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏、明治政府・・・

彼らは新しい時代を切り拓いた偉人達ですが、実は日本は現在まで「大和王権の国」は、滅んでいないんですよ。
この歴史のトップたる偉人達、すべてが「天皇の摂政関白」「天皇の将軍」「天皇の政府」というところで、上に登りつめるのを止めているんです。天皇に取って代わるのを止めた。


まず最初に、北条氏辺りまでに、藤原、平氏、源氏などが天皇の傀儡として、政治に対して大きな権力をふるっています。
北条氏になるころには、天皇が政治に力を及ぼすことはなくなってきているんです。天皇の力が形骸化しているんですね。

実際に当時の「権力」、つまり軍隊を率いているのは、天皇の配下である平氏や源氏です。
後醍醐天皇など、勇猛な天皇も現れますが、結局は誰かの軍隊を借りて、或いは誰かに担がれている状態になってしまいます。


そして、戦国時代に突入すると、天皇の知らぬところで、各地の豪族が自由に領地の法律を決めたり、勝手に領土争いをしたりが酷くなり、天皇の力が地に没するわけです。
誰も言うことを聞かなくなる。カオスです。

その中で、日本を統一しようという大名も現れてきます。織田信長ですね。
織田信長は、どうすれば日本を統一できるか考えます。軍も増強し、領地の経済も強化します。
でも、それで領土を力任せに拡大するだけでは「日本の簒奪者」ということになり、部下、有名な武将達がたくさんいますが、それらでついてこない人も居るし、その他の大名も従わない。
或いは天皇を担いで「信長なんかより俺の方が天皇を擁しているんだから、俺の方が正当な統治者だ」等という有力者まで居る。

だったらと、形骸化した天皇でも、そういう「大義名分」のため捕まえて「俺がお前の保護者になってやろう」と信長が天皇を擁立するわけです。
天皇が信長を被保護者にすることを決めれば、他の武将も、大名達も、信長の軍事的、政治的な力とあわせ、天皇を擁している正当な支配者だとして認めていく効果を狙うわけです。

この辺りから、天皇の政治利用が顕著になっていくわけです。
秀吉は関白に任命させ、権勢をふるい、家康は征夷大将軍に任じさせ、これまた権勢をふるい、家康などは、お飾りの天皇の下にほとんど独自の国のようなモノまで創ってしまいます。

江戸幕府は大和王権の政治体制だと言っても、違和感アリまくりでしょう?
形骸化した大和王権の下で、名だけの統治者天皇の元で、家康という日本の真の統治者が家康国を築いたわけです。


そこからが、天皇の政治利用の歴史がより色濃くなっていくわけです。

織田信長が天皇の権威(古くから続く正統性のような代物)を利用し、日本を統治しようとしたように、今の政治も天皇を政治利用しているわけです。
明治以降も、神とか象徴とか言って、その権威で日本国の統一性を謀るのにもってこいの存在というわけです。
国民の日本という国に対する忠誠を得やすくし、国を一つにまとめやすくする材料な訳。

現在では、なんか奇妙なアイドルみたいになっちゃいましたが。
政治家がその権威を政治利用していくウチに、国民に神や象徴などとすり込んで統治しやすくしたり、終いにはその政治家自身がそうだと思うようになり、ありがたがられるようになっていったのでしょうね。
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ああ、もう、枝葉をとる人だな。


天皇の良し悪しは「おまけ」と書いたでしょ。そこで評価もしていない、と書いてます。
おまけにつっこまないでください。そこは重要でないっての。

本筋は、天皇が日本の象徴で、そこから文化と歴史を読み取れる、ってところです(つっこむなら、ここにしてください)。

文化と歴史に敬意を払わない、というなら、天皇に対して尊さなんて覚えなくて結構。
文化と歴史が重要なら、その重要なファクターである天皇に対しても感慨を抱くのは普通だ、といっているんです。

感覚的に、神社や文化財に対する敬意に近いものがあります。

※法隆寺で昔殺人があったとか、善行が行われたとかで、法隆寺の偉大さが失われるわけじゃないでしょ。そんな感じです(この文はおまけ、ですからね。この文につっこまないように)。
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#6#9です。


>高尚な歴史分析とはまた別に、小中学生でも疑問に感じるような観点からですが、そもそも天皇家の人たちってそんなにエライのか?ということです。

質問者様が「偉い」と思えば偉いし「偉くない」と思えば偉くないでしょう。所詮は同じ人間です。

こういう問題を考えると「偉い」ってなに?ということになると思います。偉いの基準は人それぞれ違っていいわけで、それを強制すると「不敬罪」のようなものになっていきます。

質問者様にとって、偉い人、とはどんな人でしょうか、またそれはなぜでしょうか。
一般的に「偉い」のは、自分の父母や祖父母・学校の先生・市町村とか国会などの議員・大臣や大統領などの元首などになると思います。それぞれに異論はあると思いますが、彼らが「偉い」とされているのは「自分や国・地域などを作ったり、維持したりする仕事をしているから」です。

親や教師などが導いてくれなければ、自分が育っていくことはできませんし、(異論はあるでしょうが)議員や大臣・大統領などがいないと国の運営ができません。「社会の運営と発展のために仕事をする人」が「偉い」人の基本になっているわけです。

そして、もうひとつ「偉い人の子供は尊敬を受ける」ということです。たとえば質問者様がお世話になった人が居たとして、その子供が生まれれば「助けてあげたい」と思うでしょう。それが人間の自然な感情だと思います。贔屓というものです。
ですから、たとえばスケート選手だった織田信成は「織田信長の末裔」と言われると「へーーー」となります。その個人が偉くなくても(彼は十分にいいスケート選手でした。)○○の子孫はよほど個人的に馬鹿なことをしない限り、尊敬をうけます。
ですから今でも地方には「お殿様」と呼ばれる大名などの末裔もいますし、そういう人が県知事選などに出ると、絶大な人気を誇ったりします。

こういうのが人間の「偉い人」に対する自然な感情であるわけです。

天皇家については、#6#9で書いてきたように「日本という国そのものを作った」家系であるわけです。国境を接している国であれば、隣の民族と戦争になって滅んでしまったかもしれませんが、日本はたまたま「日本」として長ーく続いています。
 ちなみに史実的には607年に遣隋使を送った時に「日本」を名乗ったとされています。ですので日本国は史実的には1410年ぐらいずっと「日本国」を名乗っているわけです。天皇が即位したのはもっと前ですので、ヤマト朝廷の国としてはもっと長くなるでしょう。この点については神話を紀元とする人、史実を重視する人などがいますので、深く追求しませんが、世界で一番長く同じ国家元首がいる国であるのは間違いありません。

こういう「国や社会を作った人は偉く、その子孫は尊敬される」というのが天皇が今でも偉いとされる原点になります。現在の天皇も祖先に負けないように、国々を回って被災地慰問とかなにかのセレモニーに出席するとか、外国訪問なども行っているわけです。



で、これらのことを踏まえて、質問者様が「天皇は別にエラクない」と考えるなら、それはそれでいいと思います。
日本の中にもそういう風に考える人達もいます。たとえば、左翼です。左翼というのはリベラリズムな人たちのことをいいますが、彼らの思想の中心は「個人の平等」です。ですから特別な階級があることはいけない、と考えています。
 そのように考える彼らによって、王政が廃止された国はたくさんあります。フランスがその最初で、エポックなのはソビエト革命によるロシア皇帝の廃位(と処刑)、一番最近では毛沢東派が選挙で多数派をにぎったことによるネパール王位の廃止(2008年)になります。
 共産主義はリベラリズムの一番究極の姿で、階級制も宗教も「特別な人・神」を認めず、人民はすべて平等という概念を使います。ですから共産主義またはリベラリストなら「天皇は廃止」と主張してもおかしくありません。

GHQ占領時には天皇を廃止しようとする動きがあったのですが、廃止すると「国民を統合している理由」がなくなるため、一気に共産化運動が激化する可能性が高いと考えたために、天皇制は廃止されなかった、と言われています。それだけ天皇は国民の敬愛をうけていたわけです。

質問者様の考え方・価値観がそこまでいかないけど「みんなが平等がいい、天皇とか王様とか階級があるのはおかしい」と考えるなら、エラクない、と考えてもいいと思います。

しかし、一般的に人間は、社会に貢献した人を「偉い」と思いますし、その子孫は尊敬を得るのが一般的です。天皇を敬う人々の気持ちは、そういう人間の根本的な発露であるといえます。


私は天皇は尊敬に値する家系だと思います。個人の業績はあまり関係ありません。日本という国を作ったリーダーの家系があり、それがいまだにこの国の王室としてある、ということが素晴らしいと思います。
この回答への補足あり
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歴史そのものは、考える根拠です。

不正社会において信じられるものを持つ事が、考えの基本なのです。歴史から全てを学んでいる現実を理解できますかね。お金で生きている訳では無い事を誤魔化している社会にいるのです。衣食住を揃えるものの信頼で生活しているのが真実なのです。
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不正社会作りの努力ですね。

言っている事で判断出来ます。お金の社会そのものが不正社会ですからね。中国の朝貢社会の構築に尽力せれているのでしょう。真実と相反する行動で、生存は、出来無い事を理解して下さい。
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No.12です。



> 歴史上十分ドロドロしてきた家系の人たちを、日本人全員が尊敬すべしってところに、何ら説得力も合理性もないんじゃないですか?

おっしゃる通りなのですが、世の中には
「個人の人柄がどうあれ、『由緒正しい家柄』の人は、ただもうそれだけでエラいんだ」
「いやむしろ、由緒正しい『家柄』『血筋』の人は、当然お人柄もスバラシイはずだ。そうではないようにみえたとしても、それはきっと何かの間違いだ。余人にはうかがい知れないような、深~いお考えがあったのだと、解釈して差し上げるべきだ」
という思想(?)の持ち主が、案外多いということでしょうね。

もちろん上のような考え方は、冷静にみれば非常にアホらしいものです。が、先祖代々カネや権力を世襲してきた人々(またはそのおこぼれにあずかっている人)にとっては、都合のいい考え方でもあります。ですからそういう人々は、マスコミなどを通じてこの考えを広めようとします。やや残念な頭の人は、テレビやネットで毎日のように刷り込まれると、コロリとだまされてしまうのです。

ちなみに先代の天皇・裕仁が、広島への原爆投下について問われた際の、ありがたい「お言葉」はこちらです。↓
「エー、原子爆弾が、エー、投下されたことに対しては、エー、エー、遺憾には思ってますが、エー、こういう戦争中であることですから、どうも、エー、広島市、市民に対しては気の毒であるが、やむをえないことであると私は思ってます。」
http://plaza.rakuten.co.jp/kannon/diary/20070702 …
内容とともに、日本語の残念さについてもしみじみと、噛みしめておきたいところです。
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