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外国人に日本語を教えています。

「~ことにする」と「~ことになる」の違いを教えると、
しばしばタイトルの質問を受けます。
なかなかうまく説明できないので困っています。

どうぞ宜しくお願いします。

A 回答 (4件)

「~ことにする」…行為を促す。


「~ことになる」…意思とは無関係に、自然とそうなる。

「~ようになる」…事例が示せる。意思とは無関係に、自然とそうなる。
「~ことになる」…事例が無く、結果を言葉で示す場合。

~の部分がもう少しあれば、と思います。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

例示できなくて申し訳ありません。
上記のご説明で理解できました。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 17:15

こんにちは。

日本語教師です。ずいぶん前に書いたものですが、ご参考までに。

◇ N/A ナル/スル
 「なる・する」が補語をとる場合 
     信号が赤になる    新しい年になる
     子供を医者にする   裏庭を畑にする
 信号が青だったのが赤になる、ということは、状態が変化したわけです。畑
でなかったところを畑にする、というのは、状態を変化させたわけです。この
「Nに」は「(信号が)赤だ」「(裏庭が)畑だ」という名詞述語相当の意味
を持っているとも言え、他の「Nに」とは少し性質が違います。(この「に」
は「だ」の活用形だという考え方もあります。)

 この補語の位置に形容詞を入れることができます。
     お湯が熱くなる      パーティーが楽しくなる
     お湯を熱くする      パーティーを楽しくする
     部屋がきれいになる
     部屋をきれいにする
 形容詞の形は中立形になっています。

 「-なる」の場合、形容詞が否定の形になることがあります。
     重くなくなる  きれいでなくなる
     去年より暇でなくなった。
 反対語を使って、「軽くなる・忙しくなる」などの方が自然です。
 「-する」で否定になることは少ないでしょう。
     もう少し忙しくなくしてください。

 言うまでもありませんが、「なる・する」自体は否定になります。
     きれいになりません。
     音を大きくしないでください。

◇ V-ようにナル/スル:変化
 その「状態」が動詞で表される場合、つまり「動詞+なる」の場合は「よう
に」が必要になります。
     日本語が話せるようになりました。
     最近、朝早く目が覚めるようになりました。
     そうかんたんには中に入れてくれないようになりました。
     酒を飲まなくなりました。
 動詞の場合も、名詞や形容詞の場合と同じで、「なる」は状態の変化を表し
ます。「ように」の前に来る動詞の示す意味は、ある一度限りの「動作」では
なく、「話せる」のような能力や、「朝早く目が覚める」のような習慣的動作
や、「中に入れてくれない」のような規則的態度(?)に限られます。「よう」は
「様子・様態」の「様」で、その意味合いは生きています。

 「ように」の前が具体的な一つの動作を表す
    ?彼女が今すぐ行くようになりました。
のような文は、あまり落ち着きのいい文ではありません。その言いたいことを
表すには、
     彼女が今すぐ行くことになりました。
のように「ことになる」を使ったほうがぴったりするでしょう。これも、「事
情・状況の変化」を表します。

 動詞を否定にすると、「ように」を使わない形が可能になります。ナイ形自
体はイ形容詞と同じ変化をするので、「V-なくなる」の形になります。
     そうかんたんには中に入れてくれなくなりました。
     最近、朝早く起きられないようになりました。
     最近、朝早く起きられなくなりました。

 意志動詞の場合は、「-なくなる」の方が自然なようです。
     このごろ映画館へ行かなくなりました。
    ?このごろ映画館へ行かないようになりました。
     あまりテレビを見ないように/見なく なりました。

「ようにする」も、ある状態の変化を表します。
     事故などの際、ドアをかんたんにはずせるようにしました。
     最近、朝早く起きるようにしています。
     すみません、これからは間違えないようにします。

 最初の例は、「かんたんにはずせる」という状態に変化させたわけです。
「朝早く起きる」のは習慣の変化です。否定の形の「これからは間違えない」
というのも、これまでの「時々間違える」状態からの変化です。話し手の意志
的動作を表す動詞の場合は、「それ(これからは間違えない)を目指して努力
する」という努力目標という意味合いがあります。
 これは、次に述べる「ことにする」との違いです。

 上の「ドア」の例は、話し手の努力目標ではありません。その場合、動詞を
否定の形にすると、「ように」を使わない形も可能になります。
     ドアをかんたんにはずせないようにしました。
     ドアをかんたんにはずせなくしました。

 努力目標の場合は、「ように」を使います。
    ×これからは間違えなくします。
     夜遅くまで起きていないようにします。(×起きていなく~)

◇ ~ことにする・ことになる
 「ように」を「ことに」にして、「~ことにする・ことになる」とすると、
また用法が複雑になります。他の述語を受けることができる用法もあります。

 「V-ことにする」の一つの用法は、意志動詞の基本形・ナイ形とともに使
われ、主体の「決定」の意味を表します。
     私は行く/行かない ことにした。
     彼女はその問題を扱う/扱わない ことにした(らしい)。

 「V-ことになる」は主体の意志であるよりは、回りの状況によってそう決
められた、という意味を表します。
     私は来月出張する/させられる ことになった。
     周囲の反対のため、彼はレースに参加しないことになった。 
     私たち、結婚することになりました。

 「させられる」はもちろん主体の意志ではありません。最後の例は、自分達
の意志を強く表に出さないための言い方です。親たちに結婚させられるわけで
はありません。

 以上の例では、個別的な事柄を表す限り「V-ように」は使えません。習慣
的なことでは、「V-ように」が使えます。
     毎日学校に行くことにします。
     毎日学校に行くようにします。
明日学校に行くことにしました。
    ×明日学校に行くようにしました。

 「ことに」は意志決定で、「ように」は努力目標です。
 「ことに」も、無意志動詞では、
    ×気が付くことにした。
    ?雨が降ることにする。
のようなおかしな文になってしまいます。「雨」の例は、「そう仮定する」と
いう意味には解釈できますが。

 状態動詞(無意志)の場合。「という」を入れられます。
    現金がこの中にあることにする。
  英語ができる(という)ことにしておいた。

「そう仮定する」あるいは、口裏を合わせて嘘をつくことにもなります。話し
手もそうであるかどうか知らなければ、あるいは将来のことなどだったら仮定
ですし、そうでないことを知っていれば嘘になります。仮定表現としては「~
とする」のほうが自然でしょう。

 動詞のタ形や他の述語を使った場合の「ことにする」は、話し手がそのよう
に「取り決める」あるいは「本当はそうでないけれども、そう考える」ことを
意味します。「という」を入れることができます。ナ形容詞・名詞述語の「-
だ」の場合は「という」が必要です。
     私は見なかったことにします。
     親への手紙では、無事進級したことにしておいた。
     私は元気だ/留守だ ということにしてください。
最後の例は依頼の文ですから、「~ことにする」のは話し手ではなく、とうぜ
ん聞き手です。

可能・許可・必要などのムードの表現を受けることができます。
  大学を三年で卒業できることにした。
     休日はだれも行かなくていいことにした。
     本は3冊まで借りられることになった。
     6才未満は入場料を払わなくていいことになっている。
    団員は男でなければならないことになっていた。

 「~ことになっている」は、そのような取り決めがあるということで、規則
や不文律などによく使われます。

 「~ことになる」を「~ようになる」にすると、「決定」ということを「状
況の変化」としてとらえることになり、表現が柔らかくなります。
     夜間も使えることになりました。
     夜間も使えるようになりました。

 「~ことになる」は「~ことにする」より広く使われます。タ形や形容詞、
名詞述語だけなく、「という」を使って命令や意志の表現などもとることがで
きます。これは「連体節」の「外の連体」と同じです。表す意味は「いろいろ
考えた結果の結論として」というような意味合いになります。
     結局、これがいちばん安い(という)ことになった。
     この辺ではあの店がいちばん安いということになっている。
この「~ている」は関係者に共通の常識という意味合いです。
     いちばん悪いのは私だということになってしまった。
     みんないっしょに行こう、ということになった。
     おまえが行け、ということになった。
「ということになる」を「という結論になる」と言い換えられる場合が多くあ
ります。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/22 11:58

~こと、この「こと」は英語の関係代名詞Thatと同じ働きします。


つまり、「こと」の前の文章を一括して名詞化します。
~こと、を名詞に置き換えて考えること可能です。
例 車、車にする、車になる、夕食は、カレーにする、カレーになる。
するは人の意思にもとづいて、なるは必ずしも人の意思ではなく他の条件で。
ようになる、ことになる、いずれも「なる」必ずしも人の意思によらず、他の条件でそうなる。
ようになる、そんな様(さま)になる、状態を表現、個々の人により感じ方は異なる。
ことになる、名詞化のため、結果を確定した表現。
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この回答へのお礼

よく分かりました。
ありがとうございます!

お礼日時:2016/03/10 22:59

「する」と「なる」の違いを、生徒は分かっているとして、「こと」は「形式名詞」でいろいろな名詞の代わりをすることができます。

たとえば「話」「決まり」「事態」などを当てはめられます。
「今度、皆でマラソンをすることになった」というと、そのような「話」になったという意味を表します。
 「ようだ」は
 http://www.nihongokyoshi.co.jp/manbow/manbow.php …
に説明されている「例示」の外にも「様態」の意味もあり、たとえば
 「水が流れて川のようになる」「ゴミが集まって山のようになる」のような使い方ができます。
 別の言い方をすれば、(「ようになる」の形で)以前の状態から変化した結果として、今の状態があるという意を表す。「やっと泳げるようになった」(「大辞泉」より)

 実際には、「今度、皆でマラソンをすることになった」という言い方は、「今度、皆でマラソンをするようになった」とも言えるんです。そのあたりは余り触れないようにしましょう。(笑い)
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この回答へのお礼

よく分かりました。
整理して教えられそうです。
ありがとうございました。

お礼日時:2016/03/10 22:57

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