
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ここでは、「偏差値」とはどういうものか、その定義をきちんと知ることが先決です。
これは「正規分布」を「平均値、標準偏差で形をそろえたもの」です。
まず、正規分布は、平均値をピークに、左右にダラ下がりの分布で、標準偏差を「σ」として、
平均値± σ の範囲に、全体のデータの 68.3% が入る
平均値±2σ の範囲に、全体のデータの 95.4% が入る
平均値±3σ の範囲に、全体のデータの 99.7% が入る
という特性があります。
http://www.stat.go.jp/koukou/howto/process/p4_3_ …
「テストの成績」では、「平均値± σ」といってるのが点数、「全体のデータ」といっているのが人数ですね。
これだと試験ごとに「平均値」「標準偏差」が違って相互比較(たとえば「数学」と「英語」の比較、「中間テスト」と「期末テスト」の比較など)ができないので、全ての試験の結果を
・平均点を「50点」
・標準偏差を「10点」
にそろえた(「規格化」した)のが「偏差値」です。
式で書くとかえって分かりづらいですが、
(偏差値)= [(得点) - (平均点)] × 10 / (標準偏差) + 50
詳しくはこんなサイトで。
http://www.o-shinken.co.jp/benkyo/hensati/hensac …
「標準正規分布」が「平均を 0、標準偏差を 1 」に規格化してあるのと同じ発想です。
この定義で考えれば、標準偏差を「σ」として、
(1)偏差値65.3を得た生徒の実際の得点 → 平均点 + 1.53σ
(2)偏差値40.3を得た生徒の実際の得点 → 平均点 - 0.97σ
(3)偏差値61.7を得た生徒の実際の得点 → 平均点 + 1.17σ
ということがすぐに分かります。
実際の得点が何点であっても、この「±何σ」で分布のどの位置にいるかが分かります。
この「±何σ」に相当するのが、「標準正規分布表」の「Z値」です。
まずは、この「±何σ」の値から、その人が分布のどの位置にいるかを調べます。
この場合には、「その人よりも高得点の人(=Z値の大きい人)が何人いるか」を調べればよいわけです。そのためには、「その人よりも高得点の人(=Z値の大きい人)の確率」を「標準正規分布表」から読み取って、総人数 1000人 にかけてやれば求まります。
ということで、下記の「標準正規分布表」から「Z より上の確率」(表の上のグラフで、Φ(z) と書かれた黒い部分に相当する)を読み取ってください。(表によっては、平均値~Z の間の確率で書いてあるものもあるので、その表の書き方を確認してください。各々「0.5」から値を引けば他方の表の値になります:*注)
https://staff.aist.go.jp/t.ihara/normsdist.html
(*注)+++++++++++
>z得点の出し方まではわかるのですが友達に聞いたところ、0.5を足してそれを1から引くと教わったのですが
というのは、多分この「標準正規分布表」の読み方のことだと思います。「平均値~Z の間の確率」で書いてある表で、「Z より上の確率」を求めようとすると、「0.5を足してそれを1から引く」=「0.5 からそれを引く」ですから。
++++++++++++++
(1)Z = 1.53 → 0.063008
(2)Z = -0.97
これは「マイナス」なので、表の上のグラフで、Φ(z) と書かれた黒い部分が真ん中の「0」より左にまで来ていることを意味します。この場合には、左右対称なので、表で「0.97」の数値を読み取って、そのΦ(z) がグラフの「0」より左に「黒く」あるとして、グラフの右半分のΦ(z) の確率「0.5」と足し合わせます。(右半分全体が黒になるのは、Z=0 のときのΦ(z) の値を見れば 0.5 ですよね)
ということで、
Z = 0.97 → 0.166023
なので
Z = -0.97 → 0.5 + 0.166023 = 0.666023
(3)Z = 1.17 → 0.121001
あとは、これが「Z がこの数値よりも大きい大きい確率(グラフの「それ以上」の部分のΦ(z) )なので、それが「1000人」だと何人分に相当するかを計算します。
(1)Z = 1.53 → 0.063008 → 1000人 × 0.063008 = 63.008 ≒ 63人
つまり、この人を含めて、この人より高得点の人が63人いるということです。なので、この人は63番目。
(2)Z = -0.97 → 0.5 + 0.166023 = 0.666023 → 1000人 × 0.666023 = 666.023 ≒ 666人
つまり、この人を含めて、この人より高得点の人が666人いるということです。なので、この人は666番目。
(3)Z = 1.17 → 0.121001 → 1000人 × 0.121001 = 121.001 ≒ 121人
つまり、この人を含めて、この人より高得点の人が121人いるということです。なので、この人は121番目。
No.1
- 回答日時:
上位何位か? とは、 上位のどれだけの割合なのか、ということですよね?
1000人中10位だと、上から 10/1000=0.01 = 1% ということです。
逆に、下からは990位、割合は 990/1000=0.99=99%です。
このように、上からn位以上には、 n/全体 、下には (全体-n)/全体 の割合になります。
同様に、下からm位 以下には、 m/全体 、上には (全体-m)/全体 の割合になります。
では、それをふまえて
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9784195.html
ここにある図で、上位の割合と、下位の割合が、それぞれグラフのどの部分になるかわかりますか?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 統計学 この問題が分からないので教えてください 定員200人に対して受験者が1000人あった入学試験について 6 2022/11/09 22:55
- 数学 データの分析と標準偏差 5 2022/03/25 12:55
- 大学受験 娘の大学受験勉強 6 2022/06/30 19:58
- 統計学 Excelによるサンプルの拡大について 6 2023/08/22 16:03
- 統計学 統計学の質問【帰無仮説】 高校の新学習指導要領では、統計的仮説検定の基本的な考え方が必修単元となった 5 2023/05/23 21:00
- その他(学校・勉強) 昔と今は偏差値の出し方が違うのでしょうか? 11 2022/06/18 14:29
- 大学受験 大学についてです。 現在BFの大学と偏差値40~52の大学に合格しています。ちなみに40~52の大学 1 2023/02/22 12:56
- 高校受験 高校入試、受験生です。模試についてお聞きしたいです。 つい先日、兵庫V模試を受け、5計偏差値64とい 2 2022/09/12 01:50
- 高校受験 あと3ヶ月で偏差値10上げる方法を教えてください 3 2022/12/16 19:14
- 大学受験 高三の進研模試(英語)で偏差値35(34だったかも)から半年又は5ヶ月で偏差値55に上がるのは不可能 2 2022/07/06 00:45
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
下の対数表示のグラフから低域...
-
対数グラフについて
-
サンプル数の異なる2群間にお...
-
マクスウェル-ボルツマン分布関...
-
最近大学の授業の基礎統計学と...
-
MOSFETスイッチング特性
-
数1です。 看護学校の過去問で...
-
アンケートの集計分析の基礎(...
-
この問題の解き方を教えてほし...
-
片対数グラフで…
-
分光分析装置等により得られた...
-
エクセルの統計でχ二乗検定の結...
-
物理学実験のグラフの描き方に...
-
医療統計学
-
統計学の問題です。 どなたか解...
-
統計検定2級を学んでいるもので...
-
異なる集団の標準偏差を比較す...
-
統計学の質問【帰無仮説】 B大...
-
エクセルのグラフから半値幅を...
-
統計で、信頼区間のマイナス値...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
サンプル数の異なる2群間にお...
-
EXCELにてローパスフィルタを作...
-
エクセルのグラフから半値幅を...
-
検量線の決定係数について
-
最小二乗法を反比例の式を元に...
-
パイロットサンプルって何ですか?
-
統計について
-
極値をもつ時と持たない時、単...
-
統計学のサンプル数2000の根拠は?
-
心理機能診断をしたのですが、...
-
変化率のみで、有意差の検定は...
-
【統計】有意に「高い」?「低...
-
線形なグラフとはひとくちに言...
-
グラフの"eye guide"について
-
下の対数表示のグラフから低域...
-
アンケートの集計分析の基礎(...
-
投稿論文を作成にあたり数年前...
-
死傷者数と死者数の違いって何...
-
エクセルの統計でχ二乗検定の結...
-
一元配置分散分析のp値が0になる
おすすめ情報