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エポキシ樹脂の架橋反応に関する質問です。

エポキシ樹脂と硬化剤(フェノール、アミン、、、なんでも)の反応では、
硬化剤のH+が引き抜かれて、エポキシ基に付いて、反応が進行しますが、

これってカチオン重合になるのでしょうか?
文献や本では付加重合と記載されているのですが、
どっちが正しいのはわかりません。

加えて、エポキシ樹脂の重合反応は連鎖反応と逐次反応のどっちに該当するのでしょうか?

すいませんが、教えてください。お願いしまう。

A 回答 (2件)

重合の分類方法についてですね。


どのように分類するのかで表現が変わります。
1.反応の種類で分類するのか?  付加反応(付加重合)、縮合反応(縮重合、重縮合)、重付加、開環反応・・・
2,反応のメカニズムで分類するのか? イオン反応、ラジカル反応
3.反応操作で分類するのか? 溶液重合、乳化重合、懸濁重合、塊状重合・・・
4,反応形態で分類するのか? 連鎖反応、逐次反応

エポキシの硬化反応(重合)の場合、付加重合ではなく重付加が正しいと思いますよ。
そして、逐次反応です。
付加重合は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩ビなど、ビニル基が連鎖的に
付加する反応が代表的です。

エポキシ硬化の反応メカニズムは、イオン反応ですが、用語的にカチオン重合という表現はあまりしません。
間違いと言うよりも、慣習的に使わないのだと思います。

ポリエチレン、ポリスチレンなどの付加重合のメカニズムとして、ラジカル重合、イオン重合(カチオン重合、アニオン重合)
配位アニオン重合などの種々の反応メカニズムがあるので、一般にそれを分類するためにカチオン重合という表現が
使われます。つまり、カチオン重合という用語は、慣用的に付加重合で使われる場合が多いのです。

たぶん、縮重合や重付加では、ラジカル反応での事例がない(非常に少ない?)ので、
それと対をなす表現が使われなかったからだと思います。

結論  エポキシの硬化反応は、付加反応で進行するが、この場合、重付加と分類し付加重合とは分類しない。
    (重付加であって、付加重合ではない。)
    反応形態は、逐次反応
    反応メカニズムは、イオン反応であるが、慣習的にカチオン重合という表現は使わない。
  (カチオン重合という表現は、ラジカル重合機構が一般的に存在する付加重合に使うのが一般的)
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
丁寧か回答助かりました。
また質問する場合はよろしくお願い致します。

お礼日時:2017/08/20 09:35

形式的にはカチオン重合ですが、普通は同じ分子が連なるのが重合です。

他にも架橋重合はあります。連鎖反応、逐次反応にも含めません。
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