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主婦が不倫ドラマに夢中になる理由

主婦が不倫ドラマに夢中になる理由2014年に放送され大ブームを巻き起こした不倫ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち』の3年後を描いた劇場版『昼顔』が上映中だ。不倫に憧れる主婦らが足を運ぶのか、興行成績も好調という。「教えて!goo」を見ると、「まだまだ不倫ブームは続く?」をはじめ、不倫に関する質問が最近目立ってきた気がする。不倫ドラマが主婦ら既婚女性の心を捉えてやまないのはなぜか?

■根っこに退屈な日常への不満


ゆうメンタルクリニックの森しほ先生が「不倫が単なる恋愛と違う点は、根っこに『退屈な日常への不満』や『配偶者への不満』があるという点です」と述べる。専業主婦として家庭に入ってしまうとなおさらその傾向が強いのかもしれない。

森先生は「優しいけれども恋人ではなく家族になってしまった夫、家庭に関心がなく無理解な夫など、不満に感じる境遇は人それぞれ」と不倫してしまう既婚女性の心情を推測。暴力を振るったり、生活費を渡さなかったり、他の女性と浮気したわけじゃなくても、不満は募っていくものなのか。

さらに「隣の芝生は青いとはよく言ったもので、今の生活への不満は、多かれ少なかれどんな人にもあるもの」と森先生。ということは、既婚女性なら誰もが不倫の萌芽を持っていることになるわけだ。

■度々大ブームとなる不倫ドラマ


ここで不倫ドラマの系譜をだどると、主婦をターゲットに1960年代から始まり、主に午後1時台に放映された連続ドラマに行き着く。貞淑そうな主婦が不倫や浮気に走るストーリーが多く、「昼メロ(昼のメロドラマ)」「よろめきドラマ」とも呼ばれて人気を博したという。

夜の時間帯でも、83年に放映された『金曜日の妻たちへ』(84年と85年に続編)は、社会現象になるほどの不倫ブームを巻き起こし、こちらも主婦らに圧倒的な人気を誇った。97年には『失楽園』『不機嫌な果実』と不倫を題材にした話題作が続き、再びブームを迎える。

そして最近になって、家事を完璧にこなしながら不倫にいそしむ「平日昼顔族」と呼ばれる主婦を題材にしたドラマ『昼顔』が話題を集めた。

こうやって振り返ると、ドラマや映画をきっかけに不倫がたびたび流行してきたことが分かる。

■もしも…を想像して主人公に自己投影


森先生は「もちろん、ドラマを見ている全員が不倫したいわけではなく、そもそも不倫肯定派はそう多くない」と断った上で、不倫ドラマに夢中になる既婚女性の心理について次のように読み解く。

「もしもこの人を結婚相手に選んでいなかったら、他の人を選んでいたらどうなっていただろう、と考えることは珍しくありません。広い意味では不倫への憧れといえるでしょう」と森先生は言う。“もしかしたら”を想像しながら、主人公に自分を重ね合わせ、安定した家庭では味わえない刺激を受けることで、不倫ドラマにのめり込んでいく様子が伺える。

森先生は「実際に不倫する人は少なくても『もしも……』のレベルで考えたら案外多くの主婦が当てはまるのではないでしょうか」と推測する。そのままドラマを見続けているうちに憧れが強くなり、いずれは不倫相手を見つけてドロ沼にはまってしまうのではと心配になる。

何だかドキドキしてきた。次回はその辺りの話を聞いてみたい。

●専門家プロフィール:森しほ
ゆうメンタルクリニック産業医、皮膚科医。同クリニックグループ(上野院池袋東口院新宿院渋谷院秋葉原院池袋西口院、ゆうスキンクリニック池袋西口院)は、心安らげるクリニックとして評判が高い。

(瀬戸鈴鳴)

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