SSDはなぜHDDより短命か？

機械的な要素を含むHDDの方が短命のように思えますが、実際はそうでないとのことです。なぜですか？

質問者からの補足コメント

• ありがとうございました。寿命の長短をどのように調整しているのですか？

  No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時：2017/11/26 08:40

No.3 ベストアンサー 回答者： air_supply 回答日時： 2017/11/26 09:02

SSD は、フラッシュメモリを使っている関係で、同じセルに書き込む回数に制限があり、それ故に寿命があると言われています。

詳しくは下記をお読み下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9 …

半導体を使って電子を閉じ込める形で記憶するため、書き込みをする度に劣化して行き、やがて書き込めなくなるわけです。この回数が、SLC では 10 万回、MLC では 1 万回、TLC では 1~3 千回とも言われています。
http://kaworu.jpn.org/pc/SSD%E3%81%AESLC%E3%81%A …

ただ、これはウェアレベリングと言った手法で同じセルに連続して書き込まないような技術を使って回避しているので、現在の SSD では普通の使い方では寿命を感じられないように工夫されています。
http://www.logitec.co.jp/data_recovery/column/vo …

また SSD は、データの書き込みでセルにデータが存在する場合、それを一旦消去してからでないと書き込めません。直接的な上書きができないのです。構造上ブロック単位での消去(単純化するため)しかできないので、既に消去してある場所に書き込み、上書きする予定だったところは後から消去すると言うような、かなり面倒な処理を行わなくてはなりません。

その為、書き込みには時間が掛かります。並列化を進めて高速に書き込みを行えるようにはしていますが、容量の小さな SSD ではそれ程並列化が行えないため、顕著に遅くなる場合があります。それも、電子の速度で動作していますので、機械式の HDD に比べたら、数多くのペナルティをは払っても十分高速になります。

フラッシュメモリは、記憶に電子を使っていると書きましたが、それを閉じ込めておく状態も半導体なので限界があります。セルからは徐々に電子が漏れて行き、最終的にはデータが消滅します。この時間が約 10 年と言われています。これは、書き込み回数の制限とは別のデータの保持時間に関する寿命です。これは、書き直すことで回避可能です。

とまあ、SSD に関しては色々欠点があるのですが、速度的には機械式の HDD では到底追いつけない性能を持っていますので、現在は良く使われています。製品も、3 年や 10 年と言った保証期間を設けているので、直ぐに駄目になるようなことはありません。ただし、HDD も同様ですが、コントロータ等の電気的な部分での故障やセルの不良などが発生して、いきなり使えなくなることもありますので、その時を考えてバックアップは必要ですね。

HDD の利点は機械式の記憶装置なので、磁気が消滅するまでは記録が保持されていると言うところです。SSD のバックアップに HDD を使うのが普通なので、両者の利点をうまく活用している感じがします(笑)。

最後に、SSD は過渡的なものです。不揮発性のメモリとしては低速で中途半端です。将来的には、高速の不揮発メモリが開発されれば、SSD や HDD と言った補助記憶装置は不要になるでしょう。

この回答へのお礼

回答を下さいました３人の方、ありがとうございました。SSDの寿命は、ミクロレベルの一種の磨耗のようなものかと、納得しました。

お礼日時：2017/11/26 09:43

No.2 回答者： sasaki-ken62 回答日時： 2017/11/26 08:57

今の技術では、SSDのフラッシュメモリ（半導体メモリ）は、書き込み・消去（内部動作）のたびに素子が劣化するという特性がある。

HDDは、1950年代に誕生し、以後、50年以上にわたって、小型化、耐容量化、省電力化のほか耐衝撃・耐振動性能の向上を続けており、高度な動作安定性を持つようになっている。

＞機械的な要素を含むHDDの方が短命のように思えますが、
それは、アナタの根拠に乏しい思い込みなので・・・

＞寿命の長短をどのように調整しているのですか？
ある程度成熟したHDD技術とまだまだ発展途上のSSD技術の進化の度合いの違いであって、調整する／しないの問題ではない。

No.1 回答者： lv4u 回答日時： 2017/11/26 08:25

ＳＳＤの動作原理が、元々、短寿命な仕組みを使って作られているからです。

ＵＳＢメモリが、長期のデータ保存目的で使ってはいけないのと同じ理由ですね。

使っていたら、どんどん劣化する、悲しい機器です。