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ASDの自覚または診断が出ている方。
仕事は何をされていますか?

次の仕事をどうするべきか考えているのですが、うまく切欠が掴めません。
支援センターや自助グループなどで相談する事は考えているのですが...

もし宜しければ、仕事を見つけた切欠などを教えてください。
(そのまま真似するつもりはなく、あくまで参考としたいのです)

A 回答 (2件)

成人してから診断を受けたASD当事者です。



ASDと言っても脳特性は一人一人違うため、参考になるかどうかは分かりませんが、
私が自分に合う仕事を見つけたきっかけは、診断を受けてから自分ができそうなことの中からやりたいことを探し、それに関連する資格を取ったり勉強をしたことです。


診断後、
私は視覚化されたほうが分かりやすいので、自分にとって分かりやすいようにまず全部書き出しました。

1、事実を整理する(できることとできないことを把握)
・診断結果から自分の脳特性における凸(グラフの一番高い部分)と凹(低い部分)
・現在、自分が困っていること
ASDが直接の原因である困り事(三つ組や感覚過敏・鈍感の中で特に何が問題か)と、二次障害によるもの(精神の病気)と、それ以外のこと(金銭面など)と分ける

2、自分の興味の対象を知る
・純粋にやりたい仕事、興味のある仕事、得意だと感じる分野などを思い付く限り書き出す
・仕事に希望する条件を書き出す(例えば接客や営業がないこと、騒音がある場所で長時間働くことは難しいなど)

3、1で書き出した凸の部分と2の興味のある仕事で重複するポイントを探す
つまり、障害が問題にならない分野で、かつ、自分の好きな仕事、やりたい仕事を見つける。

4、1で書き出した凹の部分と困っていること(問題点)に対する改善策を考える
一つ一つ見て、一つ一つ策を練る
(障害特性からできないことを避ける、近づかないという方法もこの改善策に含まれる)
当事者のブログなどから自分の症状に近い人で、既に同じ問題を解決している人を見つけられると楽
(例えば私は言語性優位の受動型の女性を探すとかなり似た人を見つけられました)

5、短期と長期の目標を設定する
頑張ればできそうな仕事で、かつ、やりたい仕事が何となく決まれば、
その分野について調査し、その仕事に向けて目標を定める
勉強が必要であれば勉強し、資格が必要であれば資格を取る。

6、雇用形態を考える
一般雇用・障害者雇用、公務員・民間企業、会社員・自営業・フリーランス、正社員・契約社員・派遣、フルタイム・パートタイムなど
自分に合った働き方を考える。
長期的に見て、その働き方で継続できるかどうかがポイント。

7、4の問題が解決すれば、求人に応募する(行政や民間の機関やスクールに紹介してもらったり、仲介してもらったり、応募方法はいろいろ)
就労した後もトライアル&エラー、PDCAサイクルを回す。
自分自身で試行錯誤する。抜けたら追加、転けたら修正

その他
・構造化や論理的思考はASDの脳みそにとても優しい
・受動型ASDであればアサーティブトレーニングが有効
・過集中や聴覚過敏はうまく使えば役立つ特性にもなり得る
・メタ認知能力を上げると冷静な判断ができる、認知の歪みは修正すべき

・定型と同じでなければ甘えという考えは捨てる
・逃げ場は予め用意しておく
・努力を嘲笑する空気は気にしない
・無理解発言は聞き流す
・規則正しい生活習慣を
・必要に応じて一旦ハードルを下げ、様々な手段によって「できる」を増やし育てる
・あまり「ASD、ASD、発達障害、発達障害・・・」と思い過ぎないようにすること
ASDは自分の中の一つの特徴でしかないので、あまりとらわれすぎないことも大事。


焦らずにできることから少しずつでよいと思います。
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この回答へのお礼

お忙しいなかお返事ありがとうございます!

すっっごく分かりやすかったです。
細かく書き出して下さり、とても助かりました。
ノートに移して、自分のケースを書き出してみたいと思います。
少しずつ確実に、を目標にして行動を始めます。

お礼日時:2018/05/26 21:26

補足です。



・4のそれぞれの問題点に対する改善策を考える という部分について

基本的に苦手なことは
方法を変えたり、補助する物を使用したり、時間を短くする等で対応しますが、
どうしてもできないことは避けます。
(「逃げる」ではなく「避ける」です)


凹の部分は脳の特性として苦手なことなので、「避ける・近づかない」と同時に
苦手を補う周辺の能力を鍛えることが大事なのですが、
もう一つ重要なことは「ASDの人は苦手なことが一生できるようにならないから一生避けなければならないとは思わないこと」です。

単にその部分の発達のスピードが遅いだけで、将来的にはできるようになる可能性は十分あります。
また、他の問題が解決してQOL(医療・福祉用語:生活の質)が上がれば、そちらも解決する可能性もあります。

今の時点では苦手を潰すことよりも得意を伸ばすことに注力したほうが効率が良いから
「今」は避けて通るというだけです。
今後、余裕が出たときにゆっくりと挑戦してみればよいと思います。
余裕が生まれれば、恐らくもっとできることを増やしたい、挑戦したいという意欲も湧いてきます。
自分自身でを絶対できないと思い込んでしまうと、将来的にはできるようになることもできなくなってしまう可能性があるため
「苦手な部分も成長する」ということは認識しておいたほうがよいと思います。

知能検査の結果も受けるときの状態によって随分変わります。


・2の自分の興味の対象を知る という部分について

得意なことや好きなことは今から増やしても遅くないと思います。
楽しみながら無理しない程度にいろいろなことを体験して、好きなことややりたいことを増やしておけば、その中で
直接仕事につながるものもあれば
仕事をする上でたまたま役立つこともあれば
仕事から離れてストレス解消するために役立つこともあります。




当事者会で当事者の方と喋ってみたり、SNS等で交流してみると
もっといろいろな改善策を聞けたり、共感するような話が聞けると思いますよ。
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