A 回答 (4件)
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No.4
- 回答日時:
18世紀中頃から、イギリスでは産業革命が始まっていました。
機械による生産技術が飛躍的に発展し、綿製品などの工業製品を
大量に生産できるようになります。
イギリスは、それらの製品を売るために、
市場の拡大を海外に求めるようになっていきます。
さらにイギリスは、どうしても手に入れたいものがありました。
貴族から労働者まで、人気が高かった紅茶です。
その紅茶を作っていたのが、中国でした。
イギリスは、中国から大量の紅茶を買い入れ、貿易赤字になっていました。
その赤字を解消するため、綿製品などを売り込もうとします。
イギリス政府から清に派遣されたのが、外交官のジョージ・マカートニーでした。
マカートニーは、皇帝乾隆帝と会見し、対等な国交と自由な貿易を求めます。
しかし、乾隆帝は「朝貢(ちょうこう)」という関係しか認めませんでした。
朝貢は、周辺諸国の君主が中国皇帝の徳に敬意を表して貢ぎ物をする見返りとして、
中国皇帝が返礼品を与えるという関係です。
しかし、この後、中国清朝の社会を大きく変動させる出来事が起きます。
まず一つは、貧富の差の拡大から農民の不満が強まって起きた、
「白蓮(びゃくれん)教徒の乱」と呼ばれる反乱です。
そして二つ目が、イギリスが持ち込んだアヘンでした。
当時イギリスは、インドで栽培された麻薬のアヘンを清に密輸し、
そこで得た銀で紅茶を買っていました。
この結果、中国ではアヘン中毒者が激増し、
清はその対策に迫られることになります。
当時、イギリスの貿易が唯一許されていたのが、広州の港でした。
清は、アヘンの密輸を取り締まるため、広州で強硬策を取りました。
アヘンを見つけると没収して廃棄し、さらに、
イギリスとの貿易を禁止しました。
これに対し、イギリスは武力で対抗します。
1840年にアヘン戦争が勃発すると、イギリスの近代的な武器と兵力を前に、
清は大敗を喫しました。
イギリスに敗れた清は、不平等条約を結びます。
香港を植民地として譲り渡したほか、
5つの港を開いてイギリス人が自由に取引できることや、
賠償金の支払いなどを認めさせられました。
No.2
- 回答日時:
一言で言うと、中国への進出は販路拡大の一環です。
もともと、清(中国)は一部の港(広東)でしか
欧米との交易を認めていませんでした。
清の主な輸出がお茶・陶磁器・絹などで、
輸入が時計など高級品なので、清の輸出超過でした。
産業革命で商品があふれ、輸出先を開拓するため、
アヘンに目をつけたイギリスはインドで生産したアヘンを
清に持ち込みました。
アヘンで国内が乱れたため、清はこれを禁止しますが、
取り締まりのいさかいを口実に、イギリスが戦争を仕掛けます。
これがアヘン戦争です。
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