「工場の端から材料を入れれば反対側の端から船(軍艦? )が出てくると言う事例」を探しています。
もう少し詳細を言えば、歴史物の本の中で、「工場の端から材料を入れれば反対側の端から船(もしくは軍艦)が出てくる」と言う文章を読んだ記憶があるのですが、その出展が見つかりません。
可能であれば、その本の該当箇所を探し当てたいのですが、それよりもそうした事例を直接探せれば目的が果たせることもあって、タイトルの質問に至りました。
かなりニッチな質問なのですが、どなたかおわかりになる方がいらっしゃいましたら教えて頂ければと思います。
尚、私が怪しいと睨んでいた本は下記のものですが、探し当てられていません。
・資本主義の世界史(ミシェル・ボー)
→P58まで読んでいるので、該当記述があるのであればそこまでの範囲にあるはずなのですが、読み返してみても該当箇所は見つかりませんでした。
私が印象として頭の中に残っているポイントは、資本主義の発達により工場も発達し、そうしたことにより資本主義黎明期で、現代より大分前なのにも関わらず、そうした効率的かつ組織的な社会運用と工業生産ができていたという社会事例があったことです。
まるで食品加工工場のような感じで書かれていました。材料を入れたらポンと船ができる、と・・・
工場も適切に設計すれば、そんな形でできてしまうのかとこれに驚いた記憶があり、この時に出展をメモしておけば良かったと後悔しています。
もしかすると、ユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史下巻かもしれません。
あるいはカサブランカ級航空母艦(週刊空母)の記述だったかもしれませんが、私が読んでいる歴史物の本は、比較的近現代における戦闘については限定的な形で書かれていると思っているのでこれも除外しています。
私の中ではギブアップ・・・と行きたいところなのですが、私の方で探索を進めています。
しかしながらも、それと同時に他の方がもし知っていれば、お力を借りれられるのであればと思い質問させていただきました。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
船舶屋ではなく土木屋です。
直接の回答ではありませんが,その記述と同様,現在でも鋼の橋梁製作も同じようにします。長ーーい屋根付きの工場の片方から鋼板を搬入します。少し奥に入れると,CAD から落としたデータか,あるいは人が板にけがいて(自動)切断します。その次へと移動して,クレーンで組み立てながら板同士を溶接します。これも今は自動溶接です。くるくる回しながら(溶接は上向きにしては精度が出ないので)橋の一部を造っていきます。具体的には,橋の端っこから数メートル,次の数メートル(これをパネルと呼んでおきます)・・・といったように分解したものを製造していきます。船舶の場合も橋と同じ構造ですから,ほぼ同様であろうと思われます。そのあと溶接で反ったりした板に熱処理を与えてゆがみを取ります。最終的に,この屋根のある長い工場では,この分解したパネルが完成しますので,次は屋外に出して仮組みします。仮組みというのは,橋を完成時の支持ではなくパネルを個々に仮支持をして,その上に完成したパネルを順番に並べて,ボルト孔には数本を仮りに打ち込んでおきます。この状態で,すべてのボルト孔がきちんとそろっているかどうかを確かめたり,橋全体がゆがんでないかなどなどを調べたところで,国交省からお役人さんが来て検査をします。お役人さんの検査は半日以上はかかります。これが終わったらまた全部パネル毎に分解してトラックや船などに積んで現場に運んで最終的な橋を組み立てます。橋梁は現場での竣工になりますが,船舶の場合は工場横で進水式までするでしょうから,仮組のあとドックに運んで最終的な溶接をするのだろうと推測します。ですから,工場の橋から鋼板を投げ込むと,工場の反対側から船が出てくるという表現になります。なお,艤装などは本体が完成したあとに設置になるようです。不完全な回答ですみません。可能なら,ご近所にある製作所を見学させてもらうと楽しいです。主に鉄鋼会社がやってます。回答ありがとうございました。
この工場の構造は非常に参考になりました。
これは食料加工でも、ソフトウェア製造でも、どのようなものでも同じことだと思いました。
人材育成なども同じようなマニュアル的工程が定まっていると望ましいですね。
No.2
- 回答日時:
回答でなくて申し訳ないのですが、一般に艦船や船舶の建造というのは初めに船体をつくって進水、その後に構造物をつくりつける艤装という形で行われます。
したがって片側から材料を入れると片側から完成品がという形では工場の真ん中に巨大なプール状の施設が必要になり、さすがに現実的にはありえないと思います。第二次大戦中に実用化されたブロック工法でしたら、船舶の「構成部分」だったら可能かもしれませんけれど。あったとしても現実に存在した技術ではなく、カサブランカ級を例にとった比喩的表現なのではないかと思いますが。
コメントありがとうございました。
なるほど・・・しかし私がその書籍の文章を読んだ時には、「その工場は数kmにも及んだ」と言うのにびっくりしたので、そういう巨大な工場だったかと思います。
また、現在の巨大な造船ではなく、資本主義発生後あたりの造船なので、近現代の先頭、ないしはその前あたりかと勝手に見ているという感じです。
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あったー!! 該当箇所が見つかりましたのでご報告です。
回答頂いた方につきましては、回答ありがとうございました。
エドワード・ルトワック 日本4.0 国家戦略の新しいリアル P171
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当時のベネチア(十五~一六世紀)は、世界で最もイノベーションが起こっている場所だった。彼らが近代の製本技術を生み出し、これによって一度に数千冊の本を印刷できるようになっている。近代最初の「工場」が生まれたのもこの地であり、その製造ラインがなんと二キロの長さに達するものまでがあった。この工場では、一週間で完全装備した戦闘艦を作ることができた。一方の端から木材を入れると、反対側から完全武装されて即航行可能な、完成した戦闘艦が出てくるのである。
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