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物理の波についてなんですが、「波の式」と「変位の式」って何が違うんですか?
どっちもy=Asinθみたいな形でこんがらがってるので助けて下さい。

A 回答 (3件)

「波の揺れ」の状態を表すのには、



(a) ある瞬間に「時間よ止まれ!」といったときに、波の揺れ(振幅)が空間にどのように分布しているかを表したグラフ
 (横軸が「変位」(座標)、縦軸が「振幅」の、いわゆる「y-x グラフ」)

(b) 空間のある位置(たとえば防波堤の突端)で、波の揺れ(振幅)が時間的にどんな変化をするかを表したグラフ
 (横軸が「時間」、縦軸が「振幅」の、いわゆる「y-t グラフ」)

の2種類の表し方があるのを知っていますね?

(a) は、波の波長を λ (m) として
 y = Asin[ (2パイ/λ)x ]
のような形になります。変位が x=λ (m) のところで波が1回り(1波長分)、 x=2λ (m) のところで波が2回り(2波長分)、といった波の分布になります。
これを「変位の式」といっているのでしょう。

(b) は、波の周期を T (秒) として
 y = Asin[ (2パイ/T)t ]
のような形になります。時間経過が t=T (秒) のところで波が1回り(1周期分)、 t=2T (秒) のところで波が2回り(2周期分)、といった波の時間変化になります。
これを「波の式」といっているのでしょうかね? 「時間変化の式」とでもいった方が適切な気がします。
通常は、「周期:T」の逆数である「振動数(周波数):f」(f = 1/T)を使って、さらに「角周波数:ω = 2パイf」を使って
 y = Asin(ωt)
と書くことが多いです。


どんな場所、どんな時間にも当てはまる「汎用の式」にすると、(a)(b) を合体させて
 y = Asin[ (2パイ/λ)x - (2パイ/T)t ]
  = Asin[ 2パイ(x/λ - t/T) ]
ということになります。時間項が「マイナス」なのは、「y-x グラフ」では波は左→右に進みますので「x の大きい方(グラフの右の方)の振幅」はかつて原点を通過した「過去の波」だからです。
これはちょっと応用問題なので、まずは上の (a) と (b) を別々の「違うもの」としてきちんと理解してください。
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専門ではないですが,その本では,ひょっとして Euler 型の捉え方を「波の式」と呼び,Lagrange 的な見方を「変位の式」と呼んでいるのかもしれません。

つまり,水槽に水をためて片方の壁から波を起こした現象を眺めるときに,水槽にマーカーでつけた印のところを定点カメラで水槽の外から観察して,そこの現象や流速を y(x,t) とする場合は,x は水槽のそのマーカーの位置座標です。これが一般的な「波の式」と呼ばれていると,その本ではしているのかも。逆に,水の中に発泡スチロールの破片(移動するマーカー)をまいておいて,それを追跡した波動方程式を,その「破片の移動量」を y(x,t) としてあらわしたものを「変位の式」と呼んでいるのではないでしょうか。この x は破片につけた「名前(座標)」です。もちろん,No.1 のご回答のように,どっちも対象としている現象は同じものですけども。流線と流跡線の違いをご存知なら・・・
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違いません。


波を数式で表すときは、位置と時刻における変位の値を表す式で表します。
「波の式」と呼んでも、「変位の式」と呼んでも、同じものです。
波は sin だけとは限らないですけどね。
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