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準粒子の定義がよく分かりません
フォノンの場合は、格子の運動を調和振動子で展開してフーリエ変換を施したら独立な調和振動子として書き換えられるので、励起状態を仮想的に「フォノン」という粒子が基底状態に加わったものと考えることができると理解しています
こちらは、振動をモードで表した時の各モードを述べることとアイデアが似ているのでまだ分かります

ですが、電子準粒子などはよく分かりません
よく相互作用の衣をまとった粒子だとか言われますが、それは式で表すとどのように与えられますか?上のフォノン例みたいに電子準粒子が定義できるストーリーがあると思うのですが、それはどのようなものでしょうか?

また、準粒子について調べていると素励起といった言葉にもたまに当たります
素励起と準粒子の間に関連はどのようなものなのでしょうか?

A 回答 (1件)

コピペ



準粒子
じゅんりゅうし


多粒子の集団における粒子の運動形態の一つで、一粒子的なふるまいを示すものをいう。金属中の伝導電子や液体のような多数の粒子(電子または分子)の集団においては、粒子間に力が働くため、個々の粒子は独立に運動できない。そこに生じる運動は、多数の粒子の絡み合った複雑なものになる。しかし、温度が十分低いときは、粒子系の状態は全体としてもっともエネルギーの低い量子状態(基底状態)に近く、基底状態からの小さな外れは比較的単純な見方で理解できる。すなわち、1個の粒子が基底状態から外れて動きだすと、その影響で周囲の粒子の状態に変化が生じ、中心の粒子が動くと周囲の変化もそれについて移動する。このような運動は一見、1粒子の運動のようにみえるので、準粒子とよばれる。物体が水中を動くとき、周りの水は物体に道をあけるように流れる。準粒子は、周囲に水の流れを伴って動く物体のようなもの、と思えばよい。

 準粒子の運動は、周りに多数の粒子の運動を伴っているため、単純な1粒子の運動とは異なる性質をもつ。たとえば、準粒子の見かけ上の質量や準粒子間に働く力は、元の粒子の質量や力と異なる。低温では、励起される準粒子の数が少ないので、各準粒子は独立に運動するとみてよい。金属電子の場合、電子はクーロン力により互いに強く反発しあう。このため、各電子の周囲には他の電子の入り込めない領域が生じる。周りにこのような領域を伴って運動する電子が、この場合の準粒子である。準粒子は独立に運動するため、金属電子は比熱などの性質について、相互作用のない粒子系に似たふるまいを示す。[長岡洋介]
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