江戸時代では商家の婿入りは商売の才能を認められた証であり婿入り出来る事は非常に有難い事だったのに現代では婿入りに悪いイメージが付いているのは何故でしょうか?
まあ使用人出身ゆえに夫の立場は低かったようですが。
格下の出身から豊かな家を継ぐ為男の夢であり婿入りしている男性は人格能力共に優れた男性であると世間に見られていましたけどね。小糠三合あったら婿に行くなとかいうのは
後世の概念でしょうね。江戸時代では別に婿入りに
偏見はなかったようです。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
婿入りが多かった江戸時代は偏見は有りませんでしたが、婿には嫁と同様の苦労があり、婿になるのは「苦労を買ってでもする」という意味は大きかったといえます。
だから次男・三男などの自分の実家を継げない部屋住み(居候)と言うみじめな立場よりは、同じようにみじめでも「少なくとも旦那としての箔がつく」方を選んだわけです。
だから「小糠三合あったら婿に行くな」と言われたわけですし、この言葉の出典は近松門左衛門の浄瑠璃「卯月の紅葉」の中にありますから、江戸中期には「婿入りはあまり良くない」と思われていた、ということです。
なぜ婿入りは良くないとおもわれていたかというと、日本では女性にも財産権・相続権があったからです。
なので名の知れた大店に婿入りして、才覚で商売を大きくしたとしても、婿が扱えるのは「透明性の高い店の会計」だけで、そこから得られる家庭としての収入はすべて義両親と妻(つまり本当の相続者)が管理していたからです。
だから「婿がいびられる」のは昔から普通にあり「認めてもらえるのはありがたいこと」ではありつつも「肩身の狭い立場であり、自分ではどうにもできないことが多い」とされていたのです。
ちなみに、欧米ではこういうことは起きません。いや、正確には欧州ではこういうことは起きませんでした。(近松の時代まだ米国は無いですから)
なぜなら欧州では「女に財産権と相続権を与えなかった」からで、婿として迎えられたとしても、義父が死ねば「全財産が自分のもの」になったからです。
だから舅が婿をいびっても「死ぬまでの我慢」だったし、妻や姑は事実上何の影響力も持たなかったのです。逆をいえばだから欧州では「婿」という言い方はしません。あくまでも相続人なのです。
明治以降に日本の婿がさらに悪いイメージが付いたとすれば、それは西洋的な家父長制の権限の大きさと、日本の婿養子の権限の無さ、が比較されるようになったからだと思います。
No.5
- 回答日時:
オーナーに雇われている使用人といえば、現在はサラリーマンを指しますが、それに置き換えましても雇われ人がオーナー宅に婿にいくことは考えられません。
雇われ脳と申しましょうか、資本家とは価値観が大きく異なるあたりが、オーナー一族から見ると、偏見といいますか、印象が悪いということではないでしょうか。そのあたりは嫁になる女性側でも同じではないかな?No.2
- 回答日時:
商家の婿入りってのは次世代の経営権の確約であって、現代だって親族経営企業の婿入りはよくあることで、
現代のサラリー雇用者は商家ではない。江戸時代だって使用人や下女に婿入りはしない。
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