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機械のスプロケットのイモネジはどれくらいのトルクで締めればいいですか??普通のボルトと同じ感覚でいいですか??

A 回答 (2件)

>普通のボルトと同じ感覚でいいですか??



・・・全く違います。
 何故違うか?というと、ねじに引張でなく圧縮がかかるのと(フツーのねじでは引張がかかります)、ねじサイズより大きい直径の座面が無いからです。(ねじは、ねじ部の引張応力と大径の座面により緩まなくなっていますが、イモネジ=セットスクリューにはそれらが両方ともありません。)

 まず・・・『ねじ設計は熟知している』ということを前提に回答します。(ねじ設計から論じると、とても規定の文字数では足りないので、要するにそこはハショるということです。)

①セットスクリューの締付トルクは、軸とスプロケットの必要フリクションから算出します。
 フリクションは、伝達トルクから求めます。ここは純粋にフリクションだけなので、軸とスプロケの『接触面積』は関係ありません。単に『スプロケを軸に押し付けるチカラ』だけを計算し、それが出せる『締付トルク』を求めます。

②がしかし一方。
 セットスクリューは、軸にスクリュー先端をクイ込ませ、その『歯車効果』でもトルクを伝達しますが、軸の陥没が進むと短期間でセットスクリューが『緩む』ことになるので、セットスクリューによる軸の陥没が発生しない締付トルクで済ませることが理想です。
 ここでは、セットスクリューが軸の材料を『陥没変形』する締付トルクを求めておく必要があります。

③尚、念のため・・・当然ですが。
 ①の締付トルクにしろ②の締付トルクにしろ、『ねじの破壊締付トルク』よりも低い値で使うことがMUSTです。いい気になってねじを締め、ねじ山をツブしてしまっては意味がありません。
 セットスクリューの破壊締付トルクを、計算しておきましょう。

④上記①と②の軸力を比較し、②が大きければ①のトルクで締めればOKですが、①のトルクより②のトルクの方が小さい場合は・・・理論的には、陥没を防ぐ為にセットスクリューの頭部が広いもの(≒太いセットスクリュー)を使うべきですが、レイアウト的にそんなに太いスクリューは使えないでしょう。
 っとすると、『今回のケースでは、セットスクリュー構造を使うことが間違い』となります。(セットスクリューにより軸が陥没することが最初から判っていたら、ワタシならセットスクリューは使わず、他の方法を考えます。)

⑤しかし、現実には。
 世の中のセットスクリューは、ほぼ例外なく(と言ってよいほど)軸にクイ込んでいます。
 クイ込み覚悟でセットスクリューを使う場合、締付トルクは上記②以上、上記③未満で締めればOKです。
 但し、セットスクリューが軸にクイ込んだところはクレーターになるので(クイ込んだ分の体積が、クイ込み穴の周囲に山を作ります)、セットスクリューを緩めても、スプロケットはスルスルとは抜けなくなりますが、それは覚悟しておく必要があります。

⑥セットスクリューは軸力がマイナス=圧縮となり、また時間の経過とともに先端が軸に陥没して圧縮軸力が失われる為、必ず緩みます。
 この『ゆるみ』はねじの逆回転では無く軸力消失なので、ロックタイト等を塗って『戻り回転』を防止しても、せいぜい『ねじの逆回転による脱落』が防止出来る程度で、『ねじのゆるみ防止』にはなりません。(この話は『ねじ設計』の基本ですね。)
 そこで・・・セットスクリューでは、定期的な『増し締め』が不可欠となり、その様な『メンテナンス指示書』を作らなければなりません。

・・・以上ですが、そもそもセットスクリューは、ねじ設計法から見たら『設計ミス』と言えるほどの乱暴な構造です。
 セットスクリュー構造は、せいぜい『手で回す』程度のトルク伝達に留めておいた方が無難です、っとアドバイスしておきましょう。
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この回答へのお礼

ご回答誠にありがとうございます

お礼日時:2021/05/30 18:09

普通のボルトは最低2本で2つの部品を締結しますが、


スプロケットのイモネジはしっくりした軸に取り付け回転を阻止するものだとすると、軸にさらえがあり、キーのようにせん断で使う場合はそんなにトルクはいりません。
摩擦だけで係止させる場合はそのスプロケの必要トルクを十分に上回る推力が必要でしょう。
普通のボルトと同じ感覚というわけにはいかないと思いますよ。
サービスマニュアルはないのですか?
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