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戦後民主主義って、社会主義に近いのですか?
どんな階級だった人の民主主義なのですか?

A 回答 (3件)

>戦後民主主義って、社会主義に近いのですか?



はい、かなり近くなっています。

>どんな階級だった人の民主主義なのですか?

庶民平民レベルの民主主義です。

民主主義の根幹は「王族貴族などの特権階級だけが国家運営の関わる方法をやめ、広く国民が国家運営に関わること」です。

だからフランス革命で平民が市民権を得て、参政権などを持つようになったのですが、しかし当時の状態では農民は読み書きができないし「国家」という概念もないし、毎日の労働でそんなことを考えたりする余裕もないので、最初は平民でも裕福な人たちが国家運営に関わる形を取っていました。

日本でも明治の参政権が「○円以上の納税者に限る」とされたのはそういう経緯があったからです。

しかし、時代が下ると国民は近代教育を受けられるようになり、また徴兵されて国軍兵として国家の命運を左右するようになったので、参政権はどんどん広がっていきました(ただし徴兵されるのは男だけなので、参政権も男だけ)

19世紀初めぐらいまでは「元貴族を含む金持ちや資本家が国家運営に関わるけど、それを支えているのは徴兵される平民で、しかし平民は参政権と言っても投票権ぐらいしかない」という状態だったわけです。

なので「これじゃダメだ、参政権の平等じゃなくて、財産自体を平等にしよう」という考え方が生まれます。これが共産主義で「金持ちや資本家を無くしてみんな平等になろう」というものでした。

20世紀に入り、1917年にロシアが実際に革命で共産化すると周りの国は慌てます。共産化はしたくないけど、このまま金持ちや資本家が社会を動かしているだけだと革命が起きるかもしれない、と思うようになったのです。

だから「富の再分配機能」を強化して「貧困は救い、平民は税金などを軽くしてみんなが普通に生活できるようにする」方法を取りました。これが社会主義と呼ばれるもので、経済学的には「修正資本主義」と呼ばれます。

特に第2次大戦後になると、日本は財閥解体や農地解放などで強制的な富の再分配が行われ、社会福祉政策などを充実させた社会主義的国家になっています。

他の国も実情に合わせて、国民全体がなるべく同じような生活ができるように再分配機能を強化したので「戦後民主主義はすべての国民が主権者として権利を行使できるように、社会的な再分配を強化した、社会主義的な国家が増えた」といえます。
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民主主義は共産主義とは違うが、民主化のプロセスは共産化へのプロセスになる可能性があります。

例えばロシア。二月革命で帝政を打倒したことが後の十月革命につながりボルシェビキによる権力奪取を助けてしまったのです。日本の戦後民主主義は、農地改革の成功でぎりぎり共産化を防ぐことができたのです。
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民主主義とは、民(国民、個人)を主とする考え、


社会主義とは、社会(国)を主とする考え、
大きく違います。
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