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抜歯後には歯茎の下に骨が成長してきて、硬くなると聞きましたが、本当ですか?
歯周病で骨が少し溶けていても、成長してくるものなのでしょうか?

A 回答 (1件)

通常の抜歯後の治癒過程は、


 ・抜歯窩が血餅で満たされ肉芽に置き換わる
 ・肉芽が繊維化した後、徐々に石灰化(骨化)していく
 ・骨が徐々に密になり、他の部位と同等になる
と言うふうになります。
治癒過程において早期の義歯装着などの刺激がなければ
抜歯窩は埋まり馬の背状のなだらかな曲線になります。
(義歯装着が早いと穴が開いたままになります)
また、この時の歯槽骨頂(骨の一番高いところ)は
臨在歯の歯槽部と比べて低くなります。

重度の歯周病で大規模骨欠損がsる場合、通常より歯槽骨長は
低くなる傾向にありますが、歯槽骨に影響を及ぼす因子
(この場合は歯槽膿漏に罹患した歯)を除去することで
抜歯後は普通の治癒過程をたどります。
(ただし、抜歯時に歯肉炎の影響で出血が多くなる傾向です)

骨の表面は緻密骨(皮質骨)と言われる硬い骨ですが、
内部は海面質といって空洞が多い組織です。
例えるならケーキのザッハトルテみたいに
表面だけ固く中はスカスカです。
抜歯窩の治癒後の表面は緻密骨に覆われるので硬いといえますが、
他の部位より硬いという訳ではありません。

ちなみに、インプラントの場合は表面の緻密骨で支えるのではなく
治癒過程でインプラント周囲の骨密度が密になります。
このため、インプラントは埋入後に定着するまで待ちます。
(即時負荷型は緻密骨の部分だけで維持させます)

また、よく誤解されますが骨隆起は本態が不明な部分が多いので
抜歯すれば骨隆起が発生するという訳ではありません。

自分は歯科の受付のおばさんなので、
詳細は歯医者さんで聞いてみてください。
おだいじに。
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