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日本の論文数が増えない理由はなんですか?

A 回答 (2件)

米国の大学教員の仕事は,講義(どんなに世界的な研究者でも毎学期一個以上学部と大学院の講義がある)と研究だけと言ってもいいわけ。

毎日大学にいる。しょっちゅう学生がいる研究室に来る。これに対し,日本の大学教員の仕事には,講義・研究以外に,大学運営(教授会とか委員会)や学会活動・社会貢献・入試業務・学生相談対応などなどがあって,講義・研究に充てる時間数は米国の先生たちの半分以下。しかもしょっちゅう出張したり,講義をドタキャンする教授も少なくない。研究費集めの申請書類作成も米国のそれよりたいへんなのに成果も少ない。
 既にご回答にあるように,米国の教育・研究に充てる税金等は日本のそれと比較にならないくらい多い。米国の場合は軍からも基礎研究に研究費が提供されている。国が研究分野を指定したりしない。
 米国の場合,博士課程の学生がまともな教授には複数いて,その学生の学費と生活費も教員が研究費から出してくれて,世界中から優秀な学生が集まる,というより,その大学学部から大学院に進学する学生の方が少ない。日本の(旧帝大レベルであっても)大学の場合の博士課程の学生のほとんどは社会人か留学生。しかも,奨学金がもらえるとは限らない,学位取得後の就職先も少ない。
 理工学部の教員以外が,英語で論文を出さない。否,理工学部の教員もなかなか英語で論文を出さない・出せない。
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この回答へのお礼

簡単に言えば、英語で論文を出さないのと、研究に割く時間が無いというのが原因のようですね。

お礼日時:2022/08/16 12:39

「科学者が消える」(岩本宣明、東洋経済新報社)を読むと、その答えのヒントが見つかります。



ここでは要点だけを言うと、日本の国におカネがなくなってきていて、科学技術を促進する国家予算が増やせていないからです。

基礎研究が評価されず、基礎研究がやりにくくなっています。予算が乏しくなった国は、科学技術予算をどう割り振れば効果的かを考え「選択と集中」をやったんです。
つまり成果が見込めるところに科学技術の予算を集中的に投入するようにしたわけ。これは一見、合理的なことだとは思えますが、逆効果になっています。

研究者たちは評価される論文や研究報告書を作る(つまり書類づくり)のに血まなこになり、基礎研究に打ち込むことを疎かにしてしまったのです。それで世界的に評価される論文が増えなくなりました。
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この回答へのお礼

基礎研究に力を入れろ
とよく言いますね。ノーベル賞受賞者も言っていた気がします。原因が分かりきっているのに何もしないのが実に”日本”って感じです。

お礼日時:2022/08/16 12:40

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