昭和天皇は、なぜ石橋湛山内閣の外務大臣に岸信介氏が就くと聞いて、その人事に不快感を示したのですか?昭

昭和天皇は、なぜ石橋湛山内閣の外務大臣に岸信介氏が就くと聞いて、その人事に不快感を示したのですか?昭和天皇は、石橋湛山氏に岸信介氏には東條英機氏以上に戦争責任があるとまで語ったという話を聞きましたが本当ですか?

No.9 ベストアンサー 回答者： 0_asuka 回答日時： 2023/07/27 09:41

石橋湛山はそのように読める文書（岸への私信の草稿）を遺しているらしいが、本当に昭和天皇がそのようなことを言ったのかは不明。

---一部引用---
湛山が首相になり、閣僚名簿を「ある一人の人」に見せたのだが、その人は名簿を見て、次のように言ったというのだ。

「自分はこの名簿に対して只一つたずねたいことがある。どうして岸を外務大臣にしたのか、彼は先般の戦争に於いて責任がある。その重大さは東條（英機）以上であると思う」（『自由思想』2016年5月号）

湛山は私信のなかで「天皇」という語は用いていない。「ある一人の人」と書いている。

しかし、一文を読めば分かるのだが、これは天皇以外にありえない。
---引用終了---
出典：https://gendai.media/articles/-/113051?page=3

私信の草稿は石橋が長年社長を務めていた東洋経済新報社の地下倉庫にあったのだが、それが近年になって発見されたのだそうな。
なお、その「ある一人の人」が不快感を示した理由は書かれていない模様。
参考）
https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00866/
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoo … [pdf]

この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。大変勉強になりました。目からウロコが落ちました。

お礼日時：2023/07/31 06:07

No.7 回答者： pandalovelove 回答日時： 2023/07/26 16:02

おそらく後世の創作です。

そもそも昭和天皇は1945年9月27日のマッカーサーとの
第一回会見において
「私（天皇）は全面的に（今回の戦争の）責任を負いたいと思う。
　私の一身上の運命がどうなるか、あなた（マッカーサー）が
　どう判断されようと遠慮せずにやりなさい」と、
ご自身が戦争責任を負うつもりであったとされています。

このことは1945年10月27日にアチソン政治顧問代理から
国務長官に宛てたアメリカの公文書にも記載されています。
ちなみに、マッカーサーはこの発言に感動したと回想録にも
記載するくらいなので、この時の発言は事実と考えます。
なので、部下を犠牲に自分だけ生き延びたという指摘は
的外れだと思います。
そのような考えの陛下が、A級戦犯で逮捕されたとはいえ
不起訴になった岸を（個人的に好き嫌いはあっても）
戦後の人事で反対するとは考えにくいです。

ちなみに岸が不起訴になったのは、連合軍がとりあえず
開戦時の有力者を片っ端から逮捕していったけど
岸は東条内閣に一員ではあっても開戦の最終決定となった
1941年11月27日の大本営政府連絡会議に参加していないし、
開戦時のアメリカグルー特命全権大使からの信任が厚い
（小物扱いされたからではないよ）などの理由から
とされます。

また、東条自身はあまり褒められた政治家とは言えませんが、
南部仏印進駐などで日米戦争が不可避となった時点で
やる気満々だった近衛が事実上政権を放り出して逃げたために、
天皇陛下の戦争回避の意向を汲んで組閣されたとされていて、
ドイツと違って戦争期間中に政府の指導的地位を占めた者が
誰もいないから、とりあえず開戦時を基準に逮捕したもの。
慌てたから、石原莞爾と間違って石原広一郎をA級に選定して
間違いに気づいて慌てて面接しに行ったくらいです。

No.6 回答者： 春閑 回答日時： 2023/07/26 09:10

昭和天皇本人は、具体的には何も語っていない。

可能性としては、周囲の者が、昭和天皇の胸の内を自分勝手に忖度してそういう噂を流したか、安保闘争や日韓基本条約問題で強引に決着を付けに行った岸の行動に恨みを持った連中が憂さ晴らしにバラまいた捏造だろう。特に安保闘争ではヤクザまで動員していましたからね。

岸信介氏はA級戦犯被疑者として勾留されたが、起訴されずに釈放されている。強引な起訴も目立った東京裁判だから、起訴されなかったということは、ほとんど起訴に値するほどの事実も風聞もなく、またマッカーサーの恨みをかうほどの関与もしていなかったのだろう。
まあ米国からは小物扱いされたわけだ。

No.5 回答者： ヨアヒム 回答日時： 2023/07/26 08:51

他の方と同様に自分も昭和天皇を信用していません。

(というより軽蔑しています)
敗戦の将であることは事実であるにも関わらず部下を戦犯として処刑させて自分は天寿を全うしました。
勿論、平成上皇や令和天皇には全く罪はないと思います。

No.1 回答者： satoumasaru 回答日時： 2023/07/26 07:16

昭和天皇は、東条英機をはじめとする戦争を指導した人たちを嫌悪されていたようですね。

そのことは東条英機を靖国神社が合祀したときから、靖国神社への参拝をやめられたことから想像できます。

正確に「岸信介氏には東條英機氏以上に戦争責任がある」とおっしゃったかどうかはわかりません。ただ戦犯容疑者として拘留されながら復帰してアメリカCIAの資金を得ながら政界に進出した彼を良くは思っていらっしゃらなかったと言うことでしょう。