性格悪い人が優勝

財政学を勉強しています。マクロ経済学では政府支出の増加は、1/1-c倍だけ、GDP成長に寄与しますが、財務省の一般会計予算や、主要経済指標などを見ると実質GDP成長率に対する寄与度が0.0%とありました。財政支出はGDPに寄与しないということなのでしょうか?

詳しく知りたいのでよろしくお願いします。

https://www.mof.go.jp/pri/publication/zaikin_gep …

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A 回答 (2件)

No1の追記です。

ΔY=ΔG[1/(1-c)]となるという、政府支出増加の「乗数」倍だけGDPは増えるという結果は単純化されたケインズ・マクロモデルから出てくる結果で、別に一般的に認められている結果ではありません。同じケインズ・マクロモデルでも、たとえば、ISーLM型の、より複雑なモデルでは、増えたGDPの通貨市場への影響を考えるので、GDPの増加は(通貨供給一定のもとでは利子率が上昇し、それが民間投資を減少させるという「クラウディング・アウト効果」を考慮にいれるので)(1/(1-c))ΔGよりは小さくなる。さらにいえば、「単純化された」マクロモデルでは消費関数は
C=Co+cY
のような「単純化された」前提に基づいているが、より複雑な消費関数、たとえば、恒常所得仮説のもとでは財政支出の乗数効果は疑問視されているし、あってもごく小さい。No1で示した「寄与度」は理論的前提とは無関係である統計的事実のみに基づいている。
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GDPをYと書くと、定義(支出面アプローチ)より


Y=C+I+G+X-M
が成り立つことはいいですか?ただし、C=消費、I=投資、G=政府支出、X=輸出、M=輸入をあらわす。よって両辺の増分をとると
ΔY=ΔC+ΔI+ΔG+ΔX-ΔM                                             (*)
となる。両辺をΔYで割ると
1= ΔC/ΔY+ΔI/ΔY+ΔG/ΔY+ΔX/ΔY-ΔM/ΔY
が成り立つ。財政支出のGDP成長(あるいは増加)への寄与度というのは右辺の3項目目のΔG/ΔYのこと。当期のGDPの増加のうち財政出項目の増加がいくらGDP増加に寄与しているかを(統計的に、つまり何の理論的前提なしに)測るもの。政府支出の伸び(前期から当期にかけて)がゼロであれば、ゼロとなる。(減少するなら、寄与度はマイナスとなる。)
あるいは財政支出のGDPの成長率への寄与度というなら、(*)の両辺をYで割ってさらに右辺を整理すると
ΔY/Y =(ΔC/C)(C/Y)+(ΔI/I)(I/Y)+(ΔG/G)(G/Y)+(ΔX/X)(X/Y)-(ΔM/M)(M/Y) 
を得る(この式が成り立つことを確かめてください)。右辺の(ΔG/G)(G/Y)が政府支出GのGDP成長率への寄与度だ。Gの成長率ΔG/Gが大きく、かつGがGDPに占める割合が大きいほど、政府支出のGDP成長率への寄与が大きいということになる。Gの伸びΔGがほぼゼロならば、GDP増加への寄与度、あるいはGDP成長率への寄与度はどちらもゼロに近くなるでしょう。
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