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ここで皆さんに相談した結果、補聴器を購入しようと思いました。耳鼻科に行ったら聴力検査のコピーを貰いました。30~70デジベルと幅があり平均60dbです。チラシなどの値段しか知らなくて補聴器のHPをみてあまりに高額なのでびっくりしました。コルセットなどは保険で払っても補助がありますが、身体障害者対象にならない人には何の補助もないのでしょうか・・。購入した人に教えていただきたいのですが、おいくらぐらいで購入しましたか?チラシの安い補聴器(通販で1万円ぐらいで売ってる)は補聴器専門店のと、どういう違いがあるのでしょうか・・。すぐ壊れるとか・・。
補聴器専門店では高額すぎて購入できない人は、つけられないですよね・・。どうしているのでしょうか・・。高くても両耳で10万ぐらいと考えていた私は考えが甘かったです。

A 回答 (2件)

まず、身体障害者福祉法(身体障害者手帳)でいう「聴覚障害」の定義を説明しておかなければならないと思いますので、そこから始めますね。


身体障害者福祉法では、次の式によって算出された「平均聴力レベル」というもので、聴覚障害と認めるか否かを分けています。
(純音聴力レベル…一般の聴力検査で測定されるものです。ピーッとかポーッという音のきこえを調べる、例の検査です。)

【平均聴力レベル】
平均聴力レベル =(a+2b+c)÷4 [四分法]
a = 周波数 500Hz の音に対する純音聴力レベル値(dB)
b = 周波数1000Hz の音に対する純音聴力レベル値(dB)
c = 周波数2000Hz の音に対する純音聴力レベル値(dB)
d = 周波数4000Hz の音に対する純音聴力レベル値(dB)

この平均聴力レベルを、右耳と左耳のそれぞれについて測定(裸耳(=補聴器をつけていない状態のこと)で測定します)し、両耳の平均聴力レベルが70dB以上であれば、そこで初めて、聴覚障害による身体障害者手帳の交付要件の最低基準を満たします(6級の1)。
あるいは、片方の耳が90dB以上、もう片方の耳が50dB以上であるときも、最低基準を満たします(6級の2)。
dB値がこれよりも大きくなると、手帳の等級が6級→1級へ向かって上がります(=障害が重くなります)。

さて。
身体障害者手帳が取得できれば、「補装具(ほそうぐ)交付制度」の適用対象になるので、補聴器購入費用(電池代、イヤーモールド(雑音などが入りやすくなるのを防ぐために必要な、耳型をとって作る特殊な耳栓)代を含みます)の3分の1~2分の1(人によってはほぼ全額)が補助されます(補助可能額の上限はありますが)。
しかし、補助については、これ以外にはありません。医療保険(健康保険や介護保険など)による補助も全くありません。
したがって、もし身体障害者手帳の交付対象にならなかった場合には、補聴器の購入に際しての費用はバカにできないものになります。
だからこそ、可能なかぎり長い間に亘って貸し出しを受け、十分に試用してから購入するか否かを決めることが非常に重要ですし、そういった貸し出しをOKしてくれるお店でなければ購入してはいけません。

補聴器の値段は非常に幅がありますが、通販などで1万円前後で売られている破格の値段のものは、はっきり言って「おもちゃ」だととらえていただきたいと思います。買っても、お金を捨てるようなものです。
チラシなどには非常に効果があると錯覚させるような謳い文句が載っていますが、細かい音量・音質調整ができなかったり、急に入ってくる衝撃音を抑制する機能が付いていないために耳をいためてしまったり、耳穴の形に合わないために耳が痛くなってしまったり、決してろくなことはありませんよ。
高価な補聴器は、聴こえ方に合わせて非常に細かい調整ができます(最近は、補聴器専門店の方がノートパソコンを補聴器に接続し(そういう端子が補聴器についているのです)、専用のソフトで細かく調整するようになっています。)。また、雑音を最大限抑制して人間の話し声だけをクリアに強調する機能が付いていたり、会話を苦手とする難聴者にとっては、かなりの効果があります。
ただ、壊れやすいか否かについては、高価な補聴器とくらべると大差はありません。
高価な補聴器でも、雨に濡れたり汗が入り込んだりすると、すぐダメになります。水濡れは厳禁。洗い物のあとの濡れた指がつい触れただけでも、壊れる危険性が高くなります。
超高密度の部品の塊なので、修理代はバカになりませんよ(但し、手帳が取得できると、修理代も補助されるのですが)。

私が買った補聴器は、高度感音性難聴者向けのデジタル補聴器で、シーメンス社のシグニア(耳かけ形)という機種です。
実は、片耳だけで25万円はします(;^_^A。
身体障害者になると、身体の障害をカバーしてゆくためのお金がずいぶんかかってしまうので、びっくりしました。
25万円×2で、そのまま買えば50万円ですが、18万円ほど補装具交付制度で補助が出ましたので、実際に自分が支払ったのは32万円ほど。
でも、高いですよねぇ…。あまりにも高過ぎます(--;)。
ただ、耐用年数が法律で決められていて、その耐用年数を過ぎると、また新たに補助(補装具交付制度)を受けて補聴器を追加購入できます(たとえ壊れなくても)。

片方の耳だけにしか装着しない場合には自然なステレオとして聴こえてこないので、補聴器を付けていなかったときとくらべると、(特に感音性難聴の場合は)かえって聴きづらくなってしまいます。
一方、両方の耳に装着すると、自分でも非常にびっくりするほど、実にクリアに聴こえてきました。
したがって、できるだけ両方の耳に装着することをおすすめしたいですし、最近の耳鼻科医らの研究でも、両耳装用の効用が明らかになっています。

というわけで、価格的にいろいろと困ることが多くなると思いますが、専門店の方ともじっくり相談なさって、比較的安価でも聴こえがクリアな機種を選択なさってみて下さい。
但し、片方で最低7万5~6千円はしてしまいますので、両方の耳に装着したい場合は、20万円近くを見積もっておかないときついと思います(^^;)。
「なんだかなぁ…」と思ってしまいますけれどもねぇ…。

この回答への補足

私は田舎なので東京とかで買うのも、通販みたいになりますよね。もし、も~し、購入するなら、近くの専門店ですか?
耳鼻科の先生に「東京とかでは安く売っている店があるよ」と教えていただいたのですが、遠くの店は点検や修理などに問題がでますか?

補足日時:2005/05/19 23:42
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この回答へのお礼

とても詳しく説明していただきまして、ありがとうございます。

医療保険による補助はあると思っていましたが、ないんですね・・。
身体障害者手帳って大事な制度ですね。つくづく感心しました。
身体障害者手帳のラインが40dbにしようという運動があると見たことがあるので、それまで待とうか悩みますね。
でもあまりに高額なのでびっくりしました。
皆さんどうされているんでしょうか・・。買えないから着けれないのかな・・。

kurikuri_maroonさんの補聴器は片耳25万!!
まじですか・・。
もうため息しか出ませんね。

耳の中に入れて隠れるのが欲しかったのですが、これはかなり高額なので諦めて、通販で購入しようと思っていました。
これもおすすめではないんですね・・。

25,6年前に高校受験の年に、一度補聴器を専門店で買ったことがあって(結局一度も学校にしていかなかった経験があります)私は値段を覚えてませんでしたが、母親に聞いたところ、その当時で片耳15万以上はしたような覚えがあると今、聞きました。


やっと補聴器をつけようと思ったのに、こんなに高いとは思わなかったので、買えません。
私の選択肢は、このままつけないでおくかおもちゃをつけるかのどちらかです。

一気に気持ちも落ち込みました。

あっ愚痴になってしまいごめんなさい。

でも、現実がわかってとてもよかったです。
今回の件では色々教えていただいて、とても感謝しております。ありがとうございました。

お礼日時:2005/05/19 23:40

最近の補聴器は、いわば超小型のパソコンみたいなもので、あの大きさに部品がびっしり詰まっています。


で、デスクトップPCと小型ノートパソコンを比較してもらうとわかると思うんですけど、小型ノートパソコンのほうが高価ですよね?ノートパソコンも、A4→B5と小さくなるにしたがって、実は高くなってゆきます(大きさに反比例する、とでも言いましょうか)。
これは、部品をぐんと小さくしなければならないためにコストがかかるため。
これと全く同じことが補聴器でも言えます。
耳掛け式よりも耳穴挿入式のほうがかなり高くなりますよ。

耳穴挿入式の補聴器は、一般に軽度~中度難聴者向けで、高度難聴者向けではありません(60db以上の難聴にはおすすめできるものではありません。)。
自分の耳の穴の形に合わせて完全オーダーメイドで作るため、世界にたった1つしかありません。そのため、いったん故障したりすると、修理代等がバカ高いものについてしまいます(小さいため、それだけ故障しやすい傾向があります。)。
さまざまな点で取り扱いにも難がありますよ。小さいのも良し悪しです。
耳穴挿入式を装着するくらいなら、私は耳掛け式をすすめます。

通販での購入は、決しておすすめしたくありません。
補聴器は購入してからが勝負で、せめて半年は、月に1~2回通って、まめに調整(アフターフォロー)してもらう必要があります。そうやって耳に慣らしてゆくのです。
最近の補聴器は、昔の補聴器とは違って実に細かい調整ができるようになっていますが、残念ながら、補聴器についているツマミなどで調整できるようなものではなくなっています。専門の機械やパソコンを使って、補聴器専門店が特殊な技術で調整します。
アフターフォローそのものはタダでやってくれるお店が大半ですから、とにかく、自分の家から通いきれる範囲内のお店で購入することが条件になると思います。

「それでも…」という場合には、東京・中野にある(株)ワールドパイオニア(聴覚障害者専門の商品を扱う会社/社長および社員の半数が聴覚障害者)の補聴器部である「にっこり補聴器屋さん」(担当者:荻 幸司さん)をすすめたいと思います。
私がたいへんお世話になっているお店ですが、調整技術は大したものですし、根気強く要望に応じて下さいます。
但し、実際に通販に応じて下さるかどうかは何とも言えませんので、一度問い合わせてみるとよいかと思います。比較的安価で能力の高い補聴器(最大音響利得が高い補聴器、と言います。dBであらわしますが、この数字が大きいほど重い難聴者向けです。)を紹介して下さったり、お近くのお店を紹介して下さるかもしれませんよ。
(メールでも相談に応じています。下記のホームページをごらん下さい。)

○ 株式会社ワールドパイオニア
http://www.wp1.co.jp/

そのほか、同じく上記のホームページから「書籍」→「聴覚障害・補聴器・法律」のリンクをたどって、「耳の不自由な人の生活を知る本」を入手しておくことをおすすめします。
自分の聴こえと、補聴器以外に活用できうる商品等の情報を知っておくことも大事ですよ。補聴器に頼ることがむずかしい場合の方法を知るためにも。

もちろん、将来的には補聴器を装着したほうがよいのですが、まずは、聴覚障害を持つ者として、暮らしの見直しから始めてみるとよいでしょう。
何かありましたら、また質問なさってみて下さいね。

参考URL:http://www.wp1.co.jp/
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

またメニエールになっており、めまいがしています。
補聴器については担当の先生には勧められましたがどこがいいとは言えないとの事でした。

耳穴挿入式の補聴器は、故障しやすいのですか・・。
小さいため仕方がないのでしょうが装着になれてしまうと故障が多いのは困りますよね・・。隠すつもりでいたので耳穴挿入式を装着することを考えていましたがkurikuri_maroonのお話をお聞きして耳掛け式も考えてみます。
今すぐ購入するには資金がないので、年末までに購入資金をためようと思います。

何度も相談に乗っていただきましてありがとうございました。

お礼日時:2005/06/05 16:23

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