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メタクリル酸メチルの塊状重合について聞きたいのですが。
始めてからしばらく経たないと重合が進行しませんよね?
その原因について教えていただけませんか?
また、この重合が進行しない期間の名称があれば、書いていただくと有難いです。

A 回答 (2件)

#1さんがお答えのように、重合初期になかなか反応が開始しない期間のことを「誘導期間」といいます。


ラジカル重合において、光開始でも熱開始でも、その条件になれば(光が当たったり、温度が高くなれば)
開始剤は分解し、ラジカルを発生させます。
よって、重合開始時の「誘導期間」中にラジカル濃度が特に低いということはないと思います。
所定温度になっていたり、光がしっかり当たっていれば、初期状態で開始剤濃度は最も高い(まだ消費されていない。)訳ですから、むしろラジカルは沢山発生していると言えるのではないでしょうか。
それにもかかわらず、重合が開始しないのはなぜか?
一般的には、溶存酸素や不純物(モノマーに添加されていた重合禁止剤)などによって、ラジカルが消費されてしまうためと、考えられます。
そして、それら重合禁止能を有する物質がなくなると、モノマーとの反応(重合反応)が開始するわけです。
よって、しっかりと溶存酸素を除去し、モノマー中の重合禁止剤を精製して除去しておけば、誘導期間は短くなります。
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この回答へのお礼

さらに深いところまで解説して頂いて有難うございました。
溶存酸素や不純物も関係しているんですか。
初めて知りました。

お礼日時:2005/07/12 18:48

ラジカル重合であれば、ラジカル開始剤を使用していると思います。


反応は、そのラジカル開始剤が熱や光で分解してラジカルを生じるところから始まります。
ラジカル開始剤の分解といっても瞬時に起こるわけではありませんので、時間とともに分解が進み、ラジカルの量が増え、それにともなって反応が速く進むようになると考えられます。
また、反応熱による温度上昇があれば、反応はさらに加速されます。
こういった要因によって、はじめは遅かった反応が、ある時点から急に速く進むようになったものと思われます。
ラジカル重合の場合に用いられるかどうかはわかりませんが、初期の反応が進みにくい時間帯を「誘導期」と呼ぶ場合があります。
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この回答へのお礼

誘導期と言うんですか。勉強になりました。
なるほど。
ラジカルが生成されている段階なんですね。
理解することができました。
回答有難うございました。

お礼日時:2005/07/12 18:38

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