
大学でCMOSについて勉強をしました。
ここでひとつ疑問を持ちました。
なぜCMOSゲートはAND、ORではなくNAND、NORを使うのでしょうか?
人間の感覚から言って、AND,ORを使用したほうが自然だと思います。
NANDとNORだけで全ての論理が記述可能だそうですが、きっと実際はNOTも使うでしょう。
またゲートを構成する際に必要な面積は、ANDでもORでも
NMOS2個、PMOS2個で変わらないと思います。
わざわざドモルガンの法則で論理式を変換するのが面倒です。
お解りになられる方がいらっしゃいましたら力を貸してください。
お願いします。

No.5ベストアンサー
- 回答日時:
実は、CMOSの場合は、AND OR の方が作りやすいのです。
ICの内部等値回路をしらべて見てください。1段ではスレッショルドが不安定でファンアウトが不足。で、バッファを入れると論理が反転して、ANDとORに。初期のCMOS-ICはANDとORとNOTが基本でした。現在のNAND-NORは3段構成になっています。わざわざ反転しているのは・・・
CMOSロジックICが登場した頃、デジタルICの主流はDTLからTTLに移ってましたが、どちらもICの構成上NANDが基本でした。最初にの頃のCMOS-ICにはNANDやNORはありませんでしたが、後にNANDやNORも登場しました。設計者としては、応用例の豊富さや馴染みの点でAND-OR型よりもNAND-NOR型を使方が気楽で、ピン接続がTTLと同じ74Cや74HCシリーズが出てからは置き換え等も可能なので、こちらのシリーズ圧倒的にが売れた(4500シリーズなどすぐに消滅した)ようです。つまり、すでに普及していたTTLの74シリーズと動作を揃えるために敢えてNAND-NOR型にしたと言えるでしょう。
DTLやTTLでロジック設計始めた頃は、馴染むまでは何となく違和感がありましたが、性能や価格のためなど(DTLではNAND-NORでの回路構成にはいろいろ技があったし)の理由もあり、「そんな物」と思ってやってました。一度慣れてしまうと、正負どちらの論理(というかどちらとも言い難い)でも組めるようになりますし。
実装やコスト面も考えると、NAND-NORは余りゲートがあればNOTとして使えますが、AND-OR型だと、1ゲートでも反転が必要な時にはICが1個増えてしまいます。回路の中で1個のNOTが必要な場合、遠くにあるICのゲートまで配線するよりも、近いNANDやNORを代用する方が合理的な事が多いです。案外これがいちばんの理由かも。
なるほど。DTLやTTLなど、過去の設計ノウハウを引き継ぐためにNAND・NORを使うという説ですか。
慣れるとちゃんと使えるようになるんですかね。
なんか納得できたような気がします。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
> NANDとNORだけで全ての論理が記述可能だそうですが
重箱の隅をつつくようですが、
1.NANDだけで全ての論理回路を構成
2.NORだけで全ての論理回路を構成
のどちらも可能です。
1種類のゲートだけで済むのでLSIの設計が非常に楽になります。
ちなみに、NOT(NOR(NOT A,NOT B))=NAND(A,B)
NOTは既に回答されている通り、NORまたはNANDから簡単に作れます。
ご指摘ありがとうございます。
たしかにドモルガンの法則を使うと、NANDだけでNORがつくれて、NORだけでNANDがつくれますもんね。
No.3
- 回答日時:
>NANDとNORだけで全ての論理が記述可能だそうですが、きっと実際はNOTも使うでしょう。
その通りです。
しかしインヒビットする場合はNOTが必要です。AND,ORのみでは?
EXORを作る場合は、NANDなら2入力4個で出来ます。AND、ORのみでは?
難しいですよね。
NOTを作るには、NANDでもNORでも入力をショートしておけばNOTになります。
ありがとうございます。
インヒビットというのはinhibit: 抑制する、のことで、使う部品を限定するみたいな意味なのでしょうか?
そうするとたしかにANDとORのみでは
y=not(x)
という回路すら作れないですよね。
NAND、NORの方が使いやすいってことですかね。
No.2
- 回答日時:
> NANDとNORだけで全ての論理が記述可能だそうですが
と、お書きですが、これ自体が大きな理由です。
つまり、NANDとNORがあればANDとORが作れますが、ANDとORしか無い場合 NANDやNORは
作れません。つまり別の設計への流用性(使い回し)が高く、不意の設計変更が生じた際には
柔軟に対応できます。
ありがとうございます。
NANDとNORのペアの方が使い勝手がいいってことですね。
今気が付いたんですが、NAND・NORを使うのは、べつにCMOSの特性とは関係なかったりするんですかね?
No.1
- 回答日時:
NOTは、NANDまたはNORの入力に同じものを使えば実装できます。
というか、この方式でされているものがほとんどです。NANDやNORの方が、一つの素子でできたと思います。ANDやORは、実際はNANDやNORの出力に上記のNOTをはさんでいるので、単純に複雑になるとか。
参考URL:http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/intercom …
回答ありがとうございます。
>NOTは、NANDまたはNORの入力に同じものを使えば実装できます。
そうなんですか?NOTはNMOS1個とPMOS1個で作れるみたいですが、それを使わずにNANDやNORを使うのはどんな意味があるのでしょうか?
ANDやORはCMOSで作りにくかったりするんですかねえ。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
このQ&Aを見た人はこんなQ&Aも見ています
-
エミッタ接地回路のバイパスコンデンサについて
物理学
-
立ち上がり電圧について。たとえばダイオードですが、グラフでは0.5Vま
物理学
-
以下の実測データ(ダイオードのIV特性)からn値を求める方法なのですが,どのように求めればいいのです
工学
-
-
4
フーリエの積分定理がわかりません
数学
-
5
誘電体のある同心円筒導体について
物理学
-
6
オペアンプ反転増幅回路で+入力に繋がれた抵抗は何?
その他(趣味・アウトドア・車)
-
7
電位係数を写真のようにおくと、容量係数及び誘導係数は下の写真のようになるみたいなのですが、どうやって
物理学
-
8
ラプラス変換の「指数位数の定義」について
数学
-
9
可動コイル形電流計に交流電流を加えたら
物理学
-
10
矩形波duty比を変えた場合のフーリエ展開
物理学
-
11
ダイオードの立ち上がり電圧について
物理学
-
12
オペアンプのGB積
その他(教育・科学・学問)
-
13
電磁波の実験
物理学
-
14
LTSPICE IVでのANDのシミュレーション
その他(自然科学)
-
15
LEDの発光色が違うことによってI-V特性の立ち上がり電圧が違うのがなぜかわかりません教えてください
その他(教育・科学・学問)
おすすめ情報
このQ&Aを見た人がよく見るQ&A
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
T型等価回路とπ型等価回路について
-
オペアンプ/反転増幅器/頭打ち
-
直流負荷線ってなんですかね、 ...
-
トランジスタ出力のひずみについて
-
パリティチェッカ47180の回路図...
-
近接スイッチの2線式と3線式...
-
LM384(アンプIC)について
-
400V 3相4線式について...
-
WORDに論理回路図を書く
-
反転増幅器のカットオフ周波数...
-
電圧利得の求め方について
-
電気回路のπ型回路の2端子対回...
-
少女たちのひろしまという本の ...
-
マルチバイブレーターについて
-
ACアダプタの出力電圧が表示...
-
非同期式カウンター と 同期式...
-
パルスとレベルについて
-
トランジスタ増幅回路の入出力...
-
電圧パルスとは。
-
全波整流回路では順方向電圧降...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
オペアンプ/反転増幅器/頭打ち
-
400V 3相4線式について...
-
電気設備で使われるGCの意味...
-
パルスとレベルについて
-
近接スイッチの2線式と3線式...
-
[LT Spice] オペアンプのシミュ...
-
EVT(GPT)の電圧比について
-
クランプ回路
-
流量計のパルス出力について
-
トランジスタによるシュミット...
-
WORDに論理回路図を書く
-
同一電圧値、異なる電源供給源...
-
電気回路のπ型回路の2端子対回...
-
電流値(AC・DC)
-
ハイパスフイルタが微分回路に...
-
直流負荷線ってなんですかね、 ...
-
8ビット電文出力とはどんな信号?
-
車の12vから5vの電源を取り出す...
-
電気について ループ回路とはど...
-
オペアンプの故障
おすすめ情報