性格悪い人が優勝

 私は大学の付属高校生です。前置き無しに質問だけ提示します。質問はこうです。「大学の法学部は司法試験対策のための講義などを、取り立てて行わないのでしょうか?」また、「司法試験を受けるなら、法学部の授業だけでは不足ですか?予備校や法科大学院への通学・進学が必要ですか?」そして、「予備校や法科大学院に通わない場合では、どのような資格が取れるでしょうか。」

A 回答 (5件)

1「大学の法学部は司法試験対策のための講義などを、取り立てて行わないのでしょうか?」について


 中央大学の法学部など,司法試験の合格者を伝統的に多数輩出している私立大学では,司法試験向けの講座を開いているところもありますが,基本的に大学では「法学部の講義と司法試験の勉強は別物」と認識されており,通常の講義では司法試験対策のようなことはあまりしてくれません。
 なお,2006年度からは,司法試験は新制度に移行し,原則として法科大学院卒業生しか新司法試験を受けることはできませんので,大学の法学部で司法試験対策の講座が行われることはますます少なくなると思われます。

2「司法試験を受けるなら、法学部の授業だけでは不足ですか?予備校や法科大学院への通学・進学が必要ですか?」
 2006年度以降,司法試験は新制度に移行し,新司法試験と,経過措置として数年間継続する現行司法試験とに分かれます。
 新司法試験を受験するには,法科大学院に進学することは必須です(卒業しないと受験資格すら得られません)。
 現行司法試験を受験する場合は,法科大学院に進学することは必ずしも必要ありませんが,合格者数がかなり絞られてしまうため,現在の司法試験と比べてもかなり狭き門になります。司法試験対策の講座を行ってくれない大学法学部の講義だけでは,とても太刀打ちできないと思われます。

 なお,予備校の講座にどういう意味があるかというと,1つは司法試験に頻繁に出題される論点について重点的に講義してくれるということです。
 逆にいうと,法学部の講義では司法試験対策など基本的に意識していないため,およそ司法試験で出題されるとは思えないような些末な論点や,イレギュラーな学説や,あるいは全く哲学的な話などを,教授の個人的興味に基づいてしゃべっている教授もいますし,単に自分の書いた教科書を棒読みしているような教授もいます。
 もう1つは,実際の司法試験で出題される問題をイメージして行われる答案練習(答練)があることです。予備校では,独自に司法試験で出題されそうな問題をいろいろ予想して,それをなるべく本試験に近い環境で解答させ,それを採点してくれる答練を何度も受け,司法試験合格に必要な実力(法的知識のほか,文章表現力,受験テクニック等も含む)は,講義よりむしろ答練によって培われます。
 中央大学など一部の大学を除き,大学には答練の講座がありませんので,大学の授業中心で司法試験を受験して合格した人も,さすがに予備校の答練は受けていましたね。

3「予備校や法科大学院に通わない場合では、どのような資格が取れるでしょうか。」
 法学部系の資格としては,国家資格として弁理士,税理士,司法書士,社会保険労務士,行政書士,宅建などがあります。どの資格も予備校の講座が開かれていますが,比較的レベルの高い大学の学生であれば,行政書士や宅建くらいなら独学でも取れるかも知れません。
 なお,一般企業への就職を希望し,法律の知識はきちんと身につけたという証明として資格を取りたいのであれば,法学検定試験やビジネス実務法務試験を受験するのも1つの方法です。
 聞いたことのない資格の概要については,それぞれネットで調べて下さい。
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まず、現在の制度の説明が必要なようです。

現在、司法試験の制度は大きな転換期を迎えております。現在の試験では、基本的にどなたでも受験できますが、来年の5月からはじまる新司法試験においては、法科大学院修了者でなければ受験できません。そして、新司法試験開始後数年間は、現行司法試験、新司法試験ともに並存して行われますが、数年後には、現行司法試験は廃止されてしまいます。そして、新司法試験開始後は、現行司法試験の合格者数が大幅に削減されます。確か、来年は、800人くらい、再来年は400人くらいに。よって、今後法曹資格取得を目指す人は原則として法科大学院を修了して新司法試験を受験するというコースを歩むことになります。
次に法科大学院という制度ですが、これにはどこの大学にも3年コースと2年コースというのがあって、一般的に前者を未修コース、後者を既修コースと呼んでいます。基本的には、未修コースは、法学部以外の出身者、既修コースには法学部出身者が入学することになります。
現在、ないし今後の法曹養成のシステムは以上のようになっています。その上で、上記の質問を「法科大学院に入学するためには、法学部の授業だけでは不足ですか・・・」というように解釈しなおすと、やはりみなさんが答えているようなことが、一般的にあてはまり、大学の法学部の授業をうまく使い、かつ、自身で十分に勉強をすれば可能ということになります。
ただ、はじめのうちは法律の勉強の仕方がよく分からず、いたずらに時間を浪費したり、間違った勉強の仕方をしてしまったりすることがありますので、誰かに指導してもらうことが必要です。例えば、予備校の基本講座をとるだとか、法学部の1回生のときに開講されている基礎演習みたいな講座の先生に相談するだとか・・・。加えて、法科大学院が開講されたことにより、学部の授業科目数が減らされているという減少が全国の法学部で起こっています。だから、今後は、大学の講義をうまくつかっただけでは、かならずしも、法科大学院入学に十分な力をつけるのは難しいかもしれません。
もっとも、東大生のように頭のいい人でなくとも、国立であれば、旧帝大プラス三商大(一ツ橋、神大、大阪市大)の法学部に入学するだけの力があれば、勉強のやり方(これをうまく身につけれるかが大問題ですが)、努力、強い意志次第で法科大学院入学の力をつけることは十分に可能です。
ようは、どういう戦略で法科大学院受験をなさるかですよね。上記のような学生は、東大や京大ではかなり少数、私立ではほとんどいないような状況なので、結構孤独感を感じるかもしれません。まわりと同じようにやりたいのであれば、予備校の利用でしょう。予備校に行くための資金は、大学進学後の学生支援機構からの借り入れによってもまかなえます。
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あと気になったので以下のことにもコメントしておきます



>>+αの勉強が必要だと思います。その+αの部分が、必ず
>>それらで習わなくてはならないのものなのか、非常に知り
>>たいところです。

 あなたの能力・レベルによります。

 この問いに真正面から答えれば「あなたの頭がよければ
特に必要ない」ということなのではないでしょうか。

 普通の人であれば、学ぶことが多いです。
 
 ただ(ここがいいたかったのですが)予備校に行ったとこ
ろで、そのプラスアルファとやらを、学べる保証はありませ
ん。予備校は確かに試験に実践的なことを教えてくれますが、
それが正しいという保証はまったくないのです。司法試験の
論文式試験は、採点基準すら公開されていないのです。です
ので予備校も、ある程度あてずっぽうで対策しているにすぎ
ないのが事実です。ですので、東大・早稲田・慶応など一流
大学のひとが、10年近くも予備校のお世話になるのです。
そこにプラスアルファがあると思って。

 実際、予備校にプラスアルファがあるのか、などという質
問は、非常に難しい質問です。
 
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 この手の質問は、原則と例外をきちんととらえていただきた


いというのがわたしの考えです。

 分かりやすく言うと、地方の名もない全く無名の高校から東
大生が出ます。世間はこぞっていうでしょう。「地方の高校か
らも東大に行ける!」。「彼は学校の勉強しかしてなかったそ
うだ。だから学校の勉強だけで東大へいける!」と。
 しかしあなたのような立場からすれば、それがいかに例外的
なことであり、そらぞらしいことなのか、分かるのではありま
せんか?

 大学と司法試験の関係もまったく同じです。

>>「大学の法学部は司法試験対策のための講義などを、取り立
>>てて行わないのでしょうか?」

 学校としては学校の主観としてしているつもりのところもあ
ります。また東大など一部の頭の良い一流校では、学校のレベ
ルの授業でも、生徒側が対応して、司法試験対策として授業を
利用しているところもあります。ですので、こういう話をする
ひと、きくひとのレベル・能力によって受けとめかたがちがう
のです。
 前述の地方の高校出身の東大生はいうでしょう。「学校の勉
強だけで東大に行けるよ」と。

 司法試験も同じです。一部の頭のいい人は「大学の勉強だけ
で司法試験に受かりました」と言っています。

 問題はあなたの受け止め方・能力しだいなのです。

 ただ司法試験の場合、文系では日本の最高峰の試験ですので、
なまはんかな頭の良さでは乗り切れないと思って下さい。東大
・早稲田・慶応など一流大学を卒業したひとたちの平均合格年
齢が30歳弱です。つまり大学卒業後8年間、大学時代を含め
ると10年間以上、勉強して(平均的には)合格できる試験で
す。


>>また、「司法試験を受けるなら、法学部の授業だけでは不足
>>ですか?予備校や法科大学院への通学・進学が必要ですか?」

 この点も同様な答え方になります。

 ただ一般論から言いますと、これからは法科大学院に行かれ
たほうが、司法試験にすこしだけ通りやすくなります。

>>「予備校や法科大学院に通わない場合では、どのような資格
>>が取れるでしょうか。」

 べつにいろいろとあるのではないかと。
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大学の法学部は司法試験対策のための講義などを、取り立てて行わないことはないですが、多くの大学では十分ではないでしょう。

授業でできることなんてたかがしれてありますから。学生が積極的にならないと司法試験は厳しいです。
司法試験を本当にただ受けるだけなら、法学部の授業だけでは不足でないですが「司法試験に合格する」ためには、かなりのことをする必要があります。法律研究会などのサークルがあれば入るのもいいでしょうし、大学講義とは別枠の司法試験対策講座が生協などであるのなら積極的に参加しましょう。
予備校や法科大学院への通学・進学は必要かもしれませんが、現状では、それに入れば司法試験に受かる確率が上がる程度のものです。
それらに通わなくても司法試験に通る他学部出身者もまれにいます。
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この回答へのお礼

 ご回答ありがとうございます。
 実際に予備校や法科大学院のパンフレットを見たり、見学したりしたことがないので、そこでどのような講義が行われているか正確にわからないのが今の状態です。

 おっしゃるとおり、授業時間は限られているので、+αの勉強が必要だと思います。その+αの部分が、必ずそれらで習わなくてはならないのものなのか、非常に知りたいところです。

お礼日時:2005/10/12 19:56

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