No.5
- 回答日時:
>日本市場で何かと荒稼ぎしていると言う、噂の外資系ヘッジファンドですが、実際の話しどのくらいの利回りなんでしょうか?
ヘッジファンドの利回りを見て単純に運用がうまいとい思うのはナンセンスです。彼らはオプションや先物などのデリバティブを駆使して、通常の投資家であれば100億円の投資は100億円の株式の効果に過ぎないところを、100億円の投資で300億円あるいはそれ以上の価格の振れの効果を与えるような運用を行っています。彼れのファンドマネージャーの運用がうまいかどうかの判断は利回りを当該期間の収益の標準偏差で割り算出し、市場のベンチマーク(株価指数を使用する事が多い)と比較してこの数値が高ければうまい低ければ下手ということになります。
このようにリスクを増加させることをレバレッジと言いますが、レバレッジを大きくしたもので利回りだけを見れば40%以上のものもありました。
>破綻したヘッジファンドなんかもあるのでしょうか?
破綻した会社ということであれば、前述の方の例の通りです。
これ以外にも、利回りが良いということでお金を集めておいて、その後利回りがマイナスになりファンドから資金を引き上げられるということは日常茶飯事です。
人間は自分が損しているとどこかで儲かっている人間がいると考え価値ですが、市場全体が下落している時に儲かっている人は少なく、かつ時価総額の低下を全員で享受しているわけですから 参加者全員のベースではマイナスなのです。外資系ファンドが日本を食い物に儲け続けられるならば、同じ手法を取り続けているでしょうが、そうでないところを見ると極限られた所のレアケースを見るべきだと考えます。
>投資信託はヘッジしないのは何故なのでしょう?
『ヘッジ=儲かる』とお考えならば間違いです。株式に投資して完全にヘッジ(完全なヘッジは無理なのですが)を行った場合の投資収益率は短期金利と同じになります。従って、完全なヘッジを前提とするとMMFなどと変らない利回りしか享受できず、ビジネスとしては成り立たないのです。このため、このような商品は設計しないでしょう。
また、株価の下落方向の売買手法に関してはSECなどが眼を光らせていますし、金融庁あるいは法制上から様々な規制があります。(仮に、下落すると判っていたとしても、ベア型ファンドでない限り売り超にはできないなど)
むしろ、日本国内のヘッジファンドの規制がこのように甘いのかと言う事の方が気になります。米国政治家につながっている有力ファンドもあり、日本政府としては規制をかけ難いということであれば、現在の市場は同ファンドの草刈り場となっていると言えるでしょう。
御参考にしてください
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
>実際の話しどのくらいの利回りなんでしょうか?
No.2の方と同様の意見ですが、投資家が要求しているのは、株や債券の動向に関わらず、15%とかいったかなりの高利回りを概ね安定的に出す事、だと思います。 (といっても、運用手法からして、半年ぐらい▲20%ぐらいの実績になったら、ファンドマネージャー失格だ、ってな事はないと思いますけどね…。)
>破綻したヘッジファンドなんかもあるのでしょうか?
No.1の方が言っているのは、「Long Term Capital Management」ですね。オプションのプライシング理論で有名なノーベル賞受賞経済学者や、元ソロモンの伝説的トレーダーが作ったファンドで、大手銀行も相当そのファンドに貸付けていたので、話題になりました。
これは特別有名になったやつの話で、静かに消え去って行くファンドは他にも無数にあるはずです。「現存するヘッジ・ファンドの利回り実績の平均から、ヘッジファンドそのものの利回りの平均を推測する事はできない」というのは、よく知られた話です。運用に失敗したファンドは、もう消えてしまったからです。(今残っているファンドが、「相対的に上手かったのか」「これから生き残る確率が高いのか」、というのも、実はまた別の問題。)
>ヘッジファンドは、空売りで売り浴びせたり、投機的な事も平気でやるのに、投資信託はヘッジしないのは何故なのでしょう?
ヘッジファンドは、上昇からも下落からも儲けようとしているのに、投資信託はいつも上昇に期待しているだけなのは何故か、という疑問だと思いますが、それは「約束事」が違うからだと思います。
一般的な投資信託の場合、そのファンドが「どうなれば儲かるか(例えば、株が上がれば)」は比較的わかりやすく、だからこそ、株が上がると思った人はその投資信託を買うし、既存の保有者は株が下がりそうだと思ったら売るわけです。
ヘッジファンドのような運用をした場合は、儲かるかどうかはファンドマネージャーの予測が当たるかどうかにかかっています。
つまり、投資信託は、一般論としては、買う側が株式投信なら株式の、債券投信なら債券の、リスクを取りたい、と考えている事を前提に運用している、という事になります。ヘッジは、程度問題ではありますが、かりにフルヘッジなんかされると、株が上がると思って新たに保有者になった人は、全くその目的が達成できなくなります。(日経平均連動のベア型投信は、株が下がる方にかけていますが、常にそうなっているので、「伝統的な投資方法」ではありませんが、それはそれでOKという事です。)小口資金を集めるには、投資信託のように、基本的なリスク(=リターンの源)が何処にあるのかを、はっきりさせておいた方が簡単です。
ですから、逆に言えば、ヘッジファンドは、元来は小口で幅広くお金を集めるような商品ではありません。今では、そういうファンドもたくさんありますが、ソロス等の有名どころでは、普通の個人はおよびじゃありません。
尚、ヘッジファンドの利回りが高いのは、レバレッジが効いている為です。現物株式風に言えば、信用取引きで、手金の何倍もの売りも買いもやる、って事です。(No.2の方は、オフショア・ファンドの一般論とちょっと混同しているような気が…。)
No.3
- 回答日時:
>それから、ヘッジファンドは、空売りで売り浴びせたり、投機的な事も平気でやるのに、投資信託はヘッジしないのは何故なのでしょう?
まず「ヘッジ」という言葉についてですが、これは買い
ポジションと空売りポジションを同時に持ってリスクを
小さくするような手法を意味しています。上がると思った
ときに買い、下がると思ったときに空売りするのはヘッジ
ではなく、両方向への投機とでもいうべきものです。
この意味で、「ヘッジファンド」はヘッジをしている
ファンドのことではありません。語源は確かにヘッジの本来の
意味から来ているのですが、現在では空売り、デリバティプ、
レバレッジなどの手法を自由に使っている私的なファンドの
ことを「ヘッジファンド」と呼んでいるのです。ヘッジを
常時おこなうヘッジファンドもあるようですけどね。
質問の意味は投資信託(ミューチュアルファンド)がなぜ
マーケットが下がっていくときに空売りをしないのか、と
いうことですよね。
ミューチュアルファンドは「伝統的な投資方法」を実践
するために存在しているからだと思います。「伝統的な
投資方法」とは株や債権を長期に渡って保有すると必ず
利益を生み出してくれる、という思想に基づくものです。
これは人間が豊かな生活を目指して努力する存在である
ことを考えると、おおよそ妥当な思想であると思われます。
実際、歴史を振り返ると株を超長期(10年では不足)
に保有すると必ず値上がりしていると言えるでしょう。
マーケットの目先の値動きを予測するは誰にとっても
大変難しいので、この難しさを避けて上記の思想に頼ろう
とするのがミューチュアルファンドが採用する手法なの
です。
法律的にもミューチュアルファンドはこの投資方法を
はずすことが出来ないように厳しい規制が設けられて
いるようです。
No.2
- 回答日時:
あまりにもピンからキリまでありすぎてどのくらいと言われても、-100%~+200%くらいとでも申しましょうか・・・
まあ平均すれば、景気プラス5~10%といったところではないかと思います。 米国の景気華やかなりし頃は+15~40%くらいが主流だったでしょうか。 今は多くのHFがマイナスに落ち込んでいますが。
ヘッジファンドは別に魔法の小槌ではなく、基本的には「規模の有利性」と「節税」の2つの利益を、インフレに上乗せした形で収益にします。 特に節税は大きく、タックスヘイブンにペーパーカンパニーを置き運用することで、年数%の租税負担を免れるのが普通です。 またそうすることで法の支配を免れ、預金保険その他の引当を省略して収益とすることも多いようです。 要するに潰れたらそれまで!担当者が持ち逃げしてもそれまで!です。
そういうわけなので、米国の景気が陰って以来、潰れたHFももちろんあります。
次に後半の質問ですが、意味がわかりません。 投資信託はヘッジしない-とはどう言う意味でしょうか? HFが投信を売り買いしないという意味でしょうか?
もしそうだとすると、それはたぶん誤解です。 HFは儲かるなら投信だろうが神様だろうが何でも売買しますよ。(目論見にある趣旨で縛ってある場合はもちろん別ですが) HFが投信を買わないのならそれは「その投信が儲からないから」です。
投信なんてものは必ず運用者に手数料を取られます。 HFからみればその金は全くの無駄です。 自分でやればよいのですから。 よって原理的にHFが投信を買うのはオカシなことだといえるでしょう。
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