

No.2ベストアンサー
- 回答日時:
分配操作で必ずしも「同量」にしなければいけないわけではありません。
目的物が有機溶媒に溶けにくいときには有機溶媒を増やしてもかまいません。そうしないと充分な抽出ができないことがあります。これと、一定量の溶媒を用いるときに、それを何回に分けるか、とは一応別の問題です。
簡単のために分配比を1.0にしてみましょう。
使う溶媒を300ml水を100mlとします。
A.水100mLと有機溶媒300mLで分配すると、水に初期量の1/4が有機相に3/4が残ります。
さて、
B.水100mLに対し有機溶媒300mLを100mL3回に分けてみましょう。
1回目水に1/2、有機相に1/2。
2回目水に1/4、有機相に1/4。
3回目水に1/8、有機相に1/8。
有機相には合わせて7/8の物質が移動しています。
水にはA場合の半分しか残らず、効率よく抽出されたことが分かります。
これを一般化して分配比d(org/H2O)として使う液体量を変えて有機相の量/水相の量=rとすると
1回目には有機相中の物質量/水相中の物質量=dr
1回毎に水相の中の物質量は1/drになっていきます。
n回振ると水相には最初の(1/dr)^(n)、残りは等比級数で1-(1/dr)^(n)分が有機相を合した部分に来ています。
ややこしかったでしょうか。^^
同じ事で、容器を水で洗うとき同じ量の水で洗うなら、何回にも分けて洗うのが良いと言うことになります。もちろん全て「完全溶解」「洗い忘れの場所無し」が前提です。(笑)
分配比の意味が理解できました。
有り難う御座います。
数式を示して頂いたのは非常に有り難いです。
器具の洗浄も同じ原理だとは知りませんでした。
有り難う御座いました。

No.1
- 回答日時:
水溶液と有機溶媒が同量である必要はありません。
ただし、用いる有機溶媒の量が同じであれば、一度に全部を用いるよりも、何回かに分けた方が抽出の効率はよくなります。
たとえば、分配比が1:1で、水溶液100ml、有機溶媒300mlとした場合に、有機溶媒300mlを一度で用いれば、抽出されるのは4分の3ということになりますが、3回に分ければ、1回目で2分の1、2回目で残りの2分の1(すなわち1/4)、3回目でさらに残りの2分の1(すなわち1/8)が抽出されることになり、合計すれば8分の7が抽出されることになります。
すなわち、同量の有機溶媒を用いるのであれば、何回かに分けて抽出したほうが、抽出できる割合が高くなるということです。
分配比があるとは聞いていましたが、こう言った感じだったのですね。
勉強になります。
これで実験が上手くいきそうです。
有り難う御座いました。
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