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 こんにちは。 現在、栄養学を勉強しているものですが、炭水化物の項目で、引っかかっている箇所があります。 最近アメリカなどを中心にはやっている穀物なしのダイエットはなぜ体によくないのでしょうか? 調べていたところ、”ケトーシス”というコトバがでてきたのですが、ケトーシスとケトン体は同じ物なのでしょうか? また、これらはなぜ体に良くないのでしょうか?教えてください。

A 回答 (3件)

 


  ケトーシスという言葉で検索すると、色々なページが出てきます。以下の参考ページは、糖尿病との関係で「ケトーシス」が出て来ますが、糖尿病はインシュリンと密接な関係を持ち、また最近のダイエットでは、「低インシュリン・ダイエット」というのが流行しているようです。
 
  低インシュリン・ダイエットとか、GI値などが何かはご存じのことと思います。(GIは、「Glycemic Index =グリセミック・インデックス=血糖値指標」だったと思います)。……GI値の高い食品は、同じカロリーを摂取しても、急速に血糖値を上昇させる作用を持ちます。血糖値を下げるため、膵臓からインスリン・ホルモンが分泌され血糖値を下げますが、急速に血糖値が上がると、インスリン分泌が間に合わず、余った糖(ブドウ糖)が、中性脂肪として身体に蓄積され、これが肥満の原因だというのが、低インシュリン・ダイエットの一つの原理です。
  http://www.kenko.com/kenko/contents/2001/0905/ke …
 
  穀物のGI値は一般に高く、80から100です。白米は88で、玄米は55なので、玄米を食べて、低インスリン・ダイエットをという人が多いのでしょう。また、穀類のGI値が高いので、低インスリン・ダイエットでは、穀物摂取を控えるのでしょう。
 
  しかし、参考URLは、糖尿病とインスリンについての話ですが、インスリン依存型糖尿病の人がインスリン注射をやめると、血糖値が上昇し、それだけでなく、血糖値上昇の暴走が起こり、こうなると、「正常な糖代謝」が行われなくなり、血中には糖があるのに、この糖をエネルギーに変えることができないので、蓄積脂肪を分解してエネルギーを取り出します。しかし、脂肪を分解して利用すると、ケトン体(ketone body……アセト酢酸、βオキシ酪酸、アセトンの三種類)が生み出され、これは有害な作用を及ぼします。
 
  このように、血液中にケトン体が大量にある「状態」を、ケトーシス(ketosis……ケトン症、糖尿病・酸中毒などにおけるケトン体の増加)と言います。ケトーシスは、糖尿病でなくとも、飢餓状態とか、極端なダイエットをした場合、起こるとされます。ケトン体は、酸性物質で、ケトーシスは、ケトン体が血中に多数ある状態です。ケトーシスが発生すると、血糖コントロールがさらに悪化して悪循環がおこり、 その結果ケトン体の量がさらに増え、血液のpHが酸性に傾いていきます。この状態を「ケトアシドーシス(keto-acidosis……ケトン酸血症……ケトン体の血液の酸性状態)」と言い、この状態が続くと、意識不明になり、やがて死亡します。
 
  低インスリン・ダイエットの原理は、急速な血糖値の上昇をなくし、血糖の脂肪化を防ぐという意味と、もう一つ、余った血糖を脂肪化させるのはインスリンであるので、インスリンそのものの分泌をGI値の低い食物の摂取で、低く押さえて、その結果、血糖の中性脂肪化蓄積を下げるという目的があります。
  http://www.cafeglobe.com/special/01_oct/diet/
 
  しかし、わたしの思うに、穀類摂取をやめたダイエットは、或る意味、過激なダイエットであり、インスリン分泌は減るかも知れませんが、血糖値コントロール機構が乱れ、上に述べたケトーシスを発生させます。ケトーシスが維持されると、やがて、ケトアシドーシスに移行し、昏睡状態に陥ります。血液は、アルカリ性状態に維持されており、これが酸性に変わることは、生命の危機を招くのです。ケトアシドーシスとは、ケトン体による、酸血症です。
 
  ケノーシス状態とケトン体は、インスリン・コントロール、血糖値コントロールを乱し、血液を正常のアルカリ性から、酸性へと向かわせ、急性糖尿病症状と同じ状態を身体にもたらすので、身体によくないのでしょう。インスリン分泌をコンロールしようとすることが、血糖値コントールの乱れに通じ、特に、過激なダイエットと併用すると、余計に血糖値コントロールが乱れるということなのでしょう。 
 
  ケトン体は、毒性が少ないという主張(以下:ただし、これはスリムになろうというページらしく、ケトンの毒性を低く説明している可能性があります)
  http://www2.plala.or.jp/eddie/SlimForever/SF201. …

  もう一つ毒性が高いという説明があります(以下。長いURLなので、途中で切ります。再現するには、/ の位置でつないでください(長い文章で「ケトン体」で検索すると出てきます)。
  http://www.jaccnet.zennoh.or.jp/i21.nsf/8aca368c …
0d9ce5ad3c7f16184925670900366417?OpenDocument

  脂質の分解によるケトン体は、以下のURLで次のように毒性が述べられています……「脂肪の分解でできたケトン体は優先的に腎臓から排せつされ、尿酸の排せつが遅れて高尿酸血症が悪化する」……ここでは、極端なダイエットは逆効果であると述べられています:
  http://www.kobe-u.ac.jp/medicalc/med32.html
  
  参照英文URL
  The Glycemic Index
  http://www.mendosa.com/gi.htm
 

参考URL:http://metab.kuhp.kyoto-u.ac.jp/EDU/a005.html
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この回答へのお礼

すばらしい解答をありがとうございました。噛み砕いての説明、(感動!)  とてもわかりやすく理解できました。 そして、ずうずうしく御願いがあるのですが、「糖代謝」の流れもご説明していただけないでしょうか?    (「G1トラック」とは糖代謝のことですよね?)

お礼日時:2002/01/25 23:50

 


  返答が遅くなって済みません。また、返答になっていないのではと思うのですが。質問の途上、回答がよく分からない場合や、回答では問題が解決しない場合、追加質問・補足質問があるのだと思います。質問と関連があり、それほど困難でない問いは、これも教えてください、と追加質問で出されるのもよいと思いますが、しかし、「糖代謝の流れ」というのは、「ケトーシスは何か」よりも、もっと難しい質問です。
 
  この質問について、納得の行く回答が得られたのでしたら、この回答は閉められて、新しく、「糖代謝の流れ」についての質問を出されてはどうでしょうか。教育の生物か、化学にすれば、よいのではないかと思います。また、この質問を踏まえての質問なら、この質問番号を質問に記し、こういう理由で、糖代謝の流れについて、質問します、という風になされるのが、よいのではないでしょうか。
 
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この回答へのお礼

 たびたびありがとうございます。 実はこれを利用するのは初めてで・・・、よくルールを理解していなかったのです。 詳細なアドバイスありがとうございました。

お礼日時:2002/01/28 05:26

>ケトーシス


多分.ケトン尿症かケトン血症の話しだと思います。
医学系辞書で引くと英単語がわかるでしょうから.読み上げてみてください。同じような発音になるはずです。(私は外国語の発音がまったくわかりません)

ケトン体の毒性は腎臓関係の内容を読めば見当つくでしょう。
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