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第二次世界大戦に関する質問です。歴史に「もしも」はないですが、歴史の上で以下のターニングポイントはかなり重要だと思うので。

質問1 イギリス・フランスと戦っていたヒトラーが「ソ連と戦えば負ける」ことが予測できたほど「賢明」であり、独ソ不可侵条約を破らなかった可能性はあったのでしょうか。また、そうなれば戦争の行方はどうなっていたでしょうか。

質問2 ルーズベルト大統領が「日本とドイツも脅威だが、ソ連の社会主義勢力が伸びれば更に脅威となる」ということを予測できたほど「賢明」であり、日独とソ連どちらにも味方せず、したがって戦争に参加しなかった可能性はあったのでしょうか。また、そうなれば戦争の行方はどうなっていたでしょうか。

質問3 質問1と2の可能性が同時に起きた場合(つまり米ソとも大戦に参加しない場合)、枢軸国は戦争に勝っていたでしょうか。そうなればどんな世界になっていたでしょうか。

A 回答 (6件)

可能性はあったか、と問われれば「ない」の一言で


片付く疑問でしょう。
というのはこれらの対決は必然性があるからです。
偶然にこうなったわけでも、
どちらにしようかなと、選択できた問題でもないからです。


1、
ナチス・ドイツには「ゲルマン民族の生存圏」という
絶対目標がありました。
東欧・ウクライナを支配下に置き、
その地をゲルマン民族の楽園にすることが目的な以上、
ソ連と戦うことは不可避です。
むしろヒトラーの日ごろの言動に反する
独ソ不可侵条約は世界を驚かせたわけで、
いずれにしろ猜疑心の強い二人の独裁者が並び立つはずはなく
ヒトラーが開戦しなかったら、
スターリンが開戦に踏み切ったでしょうから
ドイツが二正面作戦を嫌っただけでは戦争の回避は不可能です。

だからヒトラーが独ソ不可侵条約を破棄しなかったとしても
英米軍のD-Dayに前後して、ソ連軍が国境を越えるだろうことは明らか。
所詮、ドイツとロシアは地理学的に潜在的敵国なのですから
むしろ第二次大戦のゆくえはドイツに不利に働く可能性もあります。
ま、そこから先は空想の域にはいりますが。


2、
アメリカは第一次世界大戦以来、
イギリスに大きな投資・負債を負わせており
両者の経済・外交関係は不可分でした。
たとえば、ドイツがフランスにもイギリスにも侵攻しなければ
アメリカが中立を貫くという可能性も出てきますが
ドイツが欧州を完全制圧するのを指をくわえて
見ていることはアメリカの国益を大きく損ねます。
だからそれは不可能です。
日本に関しても同様に、日本がアジア諸国を
急速に侵犯して領土拡張をしなければ、
アメリカは経済封鎖程度で満足できたかもしれませんが
直接、利害対立するようなところまで拡張してきた
日本を黙視することは不可能でしょう。

だから質問2の状況が起こりうるのは
ドイツも日本も攻撃的ではないという条件のときだけで
もしそういう状況下ならばそもそも戦争は起こらなかったでしょうから
質問は矛盾してます。


3、
1と2が同時に起こったとすると、世界大戦になりませんね。

19世紀的な貴族的戦争とは、もはや状況が違うわけで
チャーチルが指摘したように、総力戦は
民族・国家の存亡をかけた絶滅戦争であるわけで、
また集団的安全保障の同盟の環があることを考えても
ドイツの一人勝ちを黙認するような米ソではありません。
それはパワーバランスの原則を無視したもので
非論理的です。

米ソがドイツに世界征服をさせようと地球を差し出すつもりでもなければ
質問3の状況は起こりませんから、要するにありえません。
俗に言う、月が地球に落ちることはあっても、そんことは起こりえないというレベルですね。
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質問1


ソ連と戦えば負けることが予測といいますが、戦略的な判断を誤って破れました
(先にモスクワを攻めておけば、ということろです)が、
はじめから逃げ腰になるほどドイツが不利ではありませんでしたよ。
それに、フィンランドに触手を伸ばしたソ連をなんとかインド洋方面に関心を向けさせたかったらしいですが、それが失敗。
不可侵条約を結んでいても、関係は冷え切っていました。衝突は避けられないでしょう。
それ以上に、独ソ戦争こそが軍事戦略と人種理論の一致したヒトラー本来の構想にもとづく戦争であったとみるべき、だそうです。
この軍事戦略とは、東ヨーロッパにドイツの生存権を確立すること。
人種倫理とは、ユダヤ人の絶滅とスラヴ人の奴隷化です。
ゆえに、ヒトラーにしてみれば独ソ開戦は必定。ifを言うには難しいです。

質問2
このifもつらいですね。
戦後のソ連の社会主義が脅威だというのもアメリカがソ連の発言権を認めたのですし、
賢明であるから日独を放っておけなかったのですし、
それを叩いて戦勝国の仲間入り、戦勝国のトップに来たわけですから、アメリカにとってこれ以上の戦果はなかったと思いますが。
ということで、可能性は皆無です。
アメリカが参戦しなければ、もちろん日本は生き残ったでしょう。
ドイツはソ連にやられた印象が大きいので、ダメですね。
日本は東南アジアから、中国の南部に攻め入り、南方を資源の補給基地とし、圧迫していったと思います。
海軍力も減らないわけですから、陸海との連携が・・・・とここで問題に当たるわけですね。
まあ中国は内乱ということを考えれば、大丈夫でしょう。あまり自信がありませんが。

質問3
ソ連が参戦しないということはありません。あちこち手を出していたでしょう。
独ソが戦わなければ、戦況は枢軸有利で展開し、
最後には東ヨーロッパのドイツと東アジアの日本がソ連を挟撃する形になるでしょう。
ここにいたってもアメリカが傍観者たらんとするほど「賢明」なら、
東ヨーロッパ帝国と、大東亜共栄圏が発足したでしょう。
しかし、ヨーロッパや中国では紛争が絶えず、それに手を焼くのが目に見えます。
で、日本は中国を放棄、そこにソ連が復活するチャンスが巡ってきます。
ヨーロッパでは、ヒトラーの自殺は規定のものだと思います。
ああいった人物が長い治世を保つわけはなく、暗殺が取って代わるかもしれません。
それによる混乱と各国の独立。それに乗じて、アメリカの介入。
そして、戦後30年の世は、日米ソの三大国が成立すると思います。
ヨーロッパの国が独立したてなので、国連が出来たとしても、より単純でより武断的な組織になったでしょう。
核などは今の世の中以上に広まっているでしょうし、第二次大戦中には開発できなかったので、
どこかの紛争で使われていたと思います。
その標的はおそらく中国のどこか・・・

まあ、どこの国が勝とうとも、とっぴな世界は出来ないでしょう。

この回答への補足

回答ありがとうございます。それでは、ドイツは独ソ戦に勝った可能性があったということですね。そうなったら大戦の結果はどうなったでしょうか。

補足日時:2006/05/27 13:32
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アメリカだけですけど・・・



参考URL:http://oshiete.eibi.co.jp/kotaeru.php3?q=2070389
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ドイツは資源として石炭と科学技術は豊富でしたがその他の戦略資源は殆どない国です。


従って資源と人口の確保は国家の悲願であったのです。
人口については純血のゲルマン民族の増加政策では手を打っていましたが、これでは不足ですから奴隷労働の人口を確保する政策を並行して進めたのです。

これらのターゲットがソ連でした。 戦略資源も豊富、人口も多い、しかもソ連軍はスターリンの血の粛正で弱体化しており、ドイツ軍は電撃戦理論で無敵に近い状態、これらを分析すれば開戦に踏み切らねば悔いを招くと「賢明」にも判断したのです。
共産主義、ソ連の膨張政策に対する恐怖もありました。
勝算は十分過ぎるほどあったのです。

1.ソ連と戦わなければ?どうなったか。
当時残っていたのは英国だけでしたから無制限潜水艦戦で時間はかかったでしょうが英国本土は占領できたでしょうが英国政府はカナダかオーストラリアに待避し抵抗は続いたでしょう。 しかもすでに戦線拡大と損害でドイツ軍の限界に達してくる前兆がありました。  資源と兵力の不足が効きだしてきていました。

2.ルーズベルトは既に同じ資本主義の英国を支援する為参戦の決意を固めていました。
共産主義の脅威も念頭にあったでしょうが当面の急務は英国の救援でした。
日本との開戦は避け得ない事でしたがその戦力は低く評価していました。
従ってやや長期になるだろうが、その資源力と人口を活かして勝利する事を「賢明」にも読み切って開戦に誘導したのです。 
既に日本の南方進出計画は察知しており、いずれは叩かずには居られないと覚悟していました。
従ってこれもあり得ない質問です。

3.米ソとも自分以外の国が強大になる事は許せない国ですから共に参戦しなかったとしても、いずれは戦争を開始したでしょう。  第三次世界大戦が勃発し地球は荒廃してしまったかも。

この回答への補足

回答ありがとうございます。独ソ戦はドイツにとって日本がアメリカと戦うのと同じくらい無謀な戦争だと思っていたのですが違うのですね。そのヒトラーの勝算が的中しドイツがソ連に勝利していた可能性があったということですか?そうなればどうなっていたでしょうか。

もう一つ、米ソとも自分以外の国が強大になることが許せないとしたら、第二次大戦で米ソ戦が起きた可能性はあったのでしょうか?そうなればどうなっていたでしょうか。

補足日時:2006/05/27 13:34
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A1 ヒトラーもスターリンも似たもの同士の上、ヒトラーが「ソ連と戦えば負ける」ことが予測できたほど「賢明」ならばポーランド侵攻自体しなかったと思います。

英・仏と同盟を結ぶ道を模索したでしょう。

A2 ルーズベルトは、ドイツと戦争をする口実と、日本の国力を消耗させるための二つの目的で日本を挑発しています。
アメリカの最終通告は、当時の常識で言えば「宣戦布告」に次ぐものであり、また宣戦布告こそしていないですが、イギリスを支えるため輸送艦隊の護衛までしていたアメリカの行動は、実質戦争行為でした。
したがって、戦争に参加しなかった可能性は、ルーズベルトがいた限り、皆無に近いです。

A3 日本が大東亜戦争に勝利するためには、中国大陸に展開していた兵力を撤収することが必要不可欠でした。
兵力を撤収することによる経済的負担の軽減及び労働力の増加、それらによる国力の増強を図れば装備の充実も図れたはずです。
こんな根本的な国策を図れないようでは、日本はいずれ破綻していたと思います。
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補足です。



独ソ戦ではヒトラーの読みどうり、当初各地で勝利しました。
しかし当時のソ連の道路事情は劣悪で、しかも鉄道の軌道幅が特殊で標準のドイツ鉄道の幅と異なり、一々レール幅を修正しなければ列車を進めることが出来ませんでした。
これらの事情が機動戦を妨げ補給を困難にしたのです。
その上、誰も予想出来ない程の寒気(ー45度以下)がこの年ソ連をおそいました。
戦車や車両の不凍液まで凍り、補給は馬匹や人力によるしかない状態でした。 その軍馬も少し停止すると凍死したと言う程でした。

その上、日本軍の方針変更でシベリアのソ連精鋭部隊をヨーロッパに振り向ける事が可能になり、悪路でも行動可能なソ連戦車がモスクワ防衛に間にあいました。

このような予想外の出来事がヒトラーの予想を覆したのです。 長期戦になると国力的にドイツの勝利は遠のきました。
ドイツが短期決戦で勝利したとしても、ソ連の国土は広く持久の長期戦になったでしょうから南ソ連の資源地帯を確保し戦争は長引いたでしょう。


第2次世界大戦においてソ連は米英の援助がなければ勝利できないほど消耗していましたから米ソ戦の起こる可能性は想像の域をこえます。
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