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留学と言えば、北米や欧州などの英語圏が主流ですが、あえて東南アジアなどの開発途上国で学位を取得する先進国人が少ないのはなぜでしょう?留学費用は欧米諸国と比べ大してかからないはずですし、大学院(博士課程)ともなれば英語さえ出来ればOKだと思うのですが。

途上国では、教育水準が満足なレベルに達していなかったり、施設が整っていない、などということが問題なのでしょうか?またそれは、国立のトップ大学でも言えることなのでしょうか?

開発途上国で学位を取得することの社会的メリットって何なのでしょうか?また、途上国問題(開発学)を学びたい日本人の多くは、なぜ途上国そのものではなくアメリカやイギリスに留学するのですか?

A 回答 (2件)

#1さんの仰るとおり、理系の方で途上国にいくメリットはあまりないでしょう。



ただし、文学、語学、考古学、文化などの研究なら現地にいくメリットは大きいと思います。たとえば、アラビア語やアラビア文化の研究者で、エジプトのアズハル大学の博士号を持っているとか、中国語の先生でしたら、北京大学などに留学経験ありとかとなると、現地の大学で学ぶことは価値があると思います。

それ以外の理由では、途上国で学ぶ価値はないと思います。開発学なども、先進国がいかにサポートできるかという学問ですから、先進国でしかやってないと思いますよ。途上国側としては、開発学っていうよりも、純粋に経済学という感覚でしょうから。
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この回答へのお礼

ご回答どうもありがとうございます。ばっさりとお答えくださり納得がいきました。確かに、途上国側からしたら「開発学」という概念自体定着してなさそうですね。余談ですが、国会議員の小池百合子さんの最終学歴はエジプトのカイロ大学だった気がします。いろいろな人生があるものですね・・。

お礼日時:2006/06/26 22:46

30年くらい前の話ですが、


 インドネシア大学に協同研究に行かれた先生の話では、吸光光度計(日本なら、理系の研究室には2~3台はある)という器械を使うのに、その研究室ではなく、隣の建物に行かねばならなかったとか。
 また、日本語科があるのですが、博士号が出せないとか。これは、審査をする能力のある教授がいないからとか。
 中国に精密機械を据付に行った技術者が、床は地面だったとか。泥が舞い上がるかもしれない場所では、精密機械は「精密が泣きます」
 
>開発途上国で学位を取得することの社会的メリットって何なのでしょうか?
ありません。社会が評価しないからです。個人として素敵な相手が見つかったとか、ボランティアに目覚めたとかなら、別の要素が入りますが。
 
>途上国問題(開発学)を学びたい日本人の多くは、なぜ途上国そのものではなくアメリカやイギリスに留学するのですか?
理系なら、新鋭の機械を利用した、進んだものを学べるから、です。
 医学の世界だと、田舎にいてはCTに触る機会は、皆でしょう。最新の技術が必要な、脳外科手術も困難です。
 野口英世は、黄熱病に倒れましたが、原因のウィルスを見つけることができませんでした。いまなら電子顕微鏡で可能ですが、発展途上国にあるかどうか。あったとしてもメインテナンスに疑問があるので、使える状態かどうか。

 文科系の民俗学ナドナラ、最新の機器は不要で、資金もかからない、といのならメリットがあるかも知れませんが。
 それでも、コピー機は、自由には使えません。パソコンはあってもインターネットがつながるかちどうか、電気さえ停電の可能性も。

 すなわち、研究のレベルというのは、個人の能力も必要ですが、それ以上にその国全体のレベルが重要です。
 研究は、理系では、同一のゴールを目指した競争社会です。先進国なら飛行機で飛びまわれますが、発展途上国では自転車が利用できるレベルでしょう。勝負になりません。
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この回答へのお礼

初歩的な質問に、ご丁寧にお答えくださりどうもありがとうございました。最近、知人が東南アジアの国で留学生活(修士)を始めたので、興味を持ちました。やはり、施設面での問題が大きそうですね。特に理系となると、わざわざストレスを買って苦労しにいくようなものなのかもしれないですね。納得です。

お礼日時:2006/06/26 22:40

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