
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
変数分離系のシュレディンガー方程式を解くとそうなるからです。
ih(1/T)dT/dt=(1/X)HX(x)=Eを、tについて解いてみてください。
(1/T)dT/dt=-iE/h⇒dT/T=-iEdt/h⇒logT=-iEt/h
⇒T(t)=e^-iEt/h≡e^-iωt (E=hω)
これは、ハミルトニアンが時間に依存しない限り
調和振動子だろうが、自由粒子だろうが、何でも
このtの部分の関数は変わりません。
もう一つの式、(1/X)HX(x)=Eを解きます。
解くと言っても、Hが具体的に指定されないと
解けませんが、ご質問のような波動関数が得られるのは、自由粒子:H=p^2/2mの場合なので、それを解きます。HX=EX⇒-(h^2/2m)d^2X/dx^2=EX
⇒X=e^i(√2mE)x/h≡e^ikx (k=(√2mE)/h
よって、ψ=XT=e^ikx・e^-iωt=e^i(kx-ωt)
というのが自由粒子の波動関数です。
e^ikxとしかあらわさない場合があるのは、
e^-iωtの部分を省略しているだけです。時間に依存する部分は、独立に解けていてe^-iωtと分かっている
からです。
今は一次元の場合で考えましたけど、3次元になっても
それぞれの成分について変数分離でとくだけで、結局
e^ik1x,e^ik2y,e^ik3zの積になるから
波動関数はe^i(k1x+k2y+k3z)=e^ik・rとなります。
それにやはり時間因子e^-iωtがかかります。
なぜ、波動関数が波の式になるかというと、
シュレディンガー方程式という『波動方程式』
を満たす関数だからです。
以下も参考になるかと思います。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2152885
No.1
- 回答日時:
シュレディンガー方程式の結果だからです。
(以下、hはhバーです。)ih∂ψ/∂t=Hψ の解が、ψ=Ae^i(kr-ωt)です。
ご質問の場合、ハミルトニアンHとしてポテンシャルのない自由粒子を想定してます。
ψの固有解を、X(x)T(t)のように変数分離のようになっていることを仮定し、X(x)T(t)を式に代入すると、
ih(dT/dt)X(x)=THX(x)
右辺のようになるのは、HはX(x)にしか演算しないからです。
上の式の両辺を、X(x)T(t)で割ると
ih(1/T)dT/dt=(1/X)HX(x)
この式は、左辺と右辺で変数が異なるのに、等しいとなっているので、この両辺は定数(Eとします)でなければならず
結局、ih(1/T)dT/dt=E,HX(x)=EX(x)という二つの式
が得られます。tに関する式の解は
T(t)=e^-iEt/h≡e^-iωt (E=hω
xについては自由粒子のハミルトニアン;H=p^2/2m
=-(h^2/2m)d^2/dx^2を代入し、解を求めると
X(x)=e^ikxとなります [(hk)^2/2m≡E]
各次元について全く同じことが成り立つから、それらの積をとれば3次元の場合は、e^ik・rとなります。
kとrが何故位相をあらわすかというと
指数関数のかたに乗っているからです。
オイラーの公式よりe^ix=cosx+isinxですよね。
ですからかたのxは角度(位相)ということです。
k・rというのは、ある原点からrの位置に引いたベクトルの、波の進行方向への射影です。波数ベクトルというのは、大きさは2π/λですけど、この量は何をあらわしているかというと、空間の単位長さ当たりに含まれる波の数:1/λに、2πをかけたものです。これは、
つまり空間を単位長さ進む時に、位相がどれだけ
回転するか(進むか)をあらわします。
k・r=(2π/λ)rcosθという量は、原点からrのところ
までに、位相がどれだけ進んでいるかをあらわします。詳しくは、以下を参照してください。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=2146247
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