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ご質問させて頂きます。
フリーラジカル重合において、分子量調整剤等の役割でよく連鎖移動剤を用いますが、種類としてチオール(メルカプタン)系を用いますよね?
なぜチオール系なのでしょうか?
末端-SHがラジカルをキャップするのですか?
初歩的なご質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

A 回答 (1件)

まずは連鎖移動のメカニズムを説明します。


   P:ポリマー
R-SH:連鎖移動剤
   ・:ラジカル
とすると、通常のフリーラジカル重合の停止反応は
P・ + P・ → P-P (または2P)
の様になります。

ここに連鎖移動剤が入ると、水素ラジカルを引き抜き
P・ + R-SH → P-H +R-S・
の様に重合が停止します。
(教科書どおりですみません)

ここで、何故チオール系なのか?と言うことですが、反応スキームを見ての通り全てラジカルが活性種となっています。
SHはOHと違いラジカル的に開裂できるから、連鎖移動剤として働きます。
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この回答へのお礼

回答が大変遅れてしまい、大変申し訳ございませんでした。
確かにSHは水素結合を持たない為に開裂できやすいのですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/10/18 21:59

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