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金利スワップとキャップは、実務においてどのように
使い分けるのでしょうか?
どのような場合にはスワップ、どのような場合にはキャップを
使うかを教えてください。

A 回答 (1件)

ちょっと偉そうな言い方をさせて頂ければ、とても良い質問です。

財務関係の仕事についている人でも、頭の固いオッサンらは、ちゃんとわかってない人が結構います。

大雑把に言えば、「金利がほぼ底だ」と思うなら、スワップで固定すべき、「上がるか下がるかどっちかだ」と思うならキャップ、「まだ下がる、あるいは当分今のまま」と思うのなら、何もしない方がいい、って事になります。

実際にキャップを超えるような金利が続くような局面では、実は「キャップではなくてスワップで固定していた方が得」になります。これは、キャップがオプションの一種であり、常に何某かの時間価値が含まれている事から来ます。

株の例で言えば、日経平均株価が17千円の時に、17千円で先物を売ってしまう(厳密に言えば、現物と先物の価格差は少しあるが)のと、17千円のプット・オプションを数百円で買うのとでは、実際に株価が16千円に下がった場合は、プットオプションの時間価値(=この場合は、数百円のオプション価格のすべて)の分だけ、プットオプションの購入の方が損ですよね。
キャップも、本質的にはそれと同じ事です。

ただ、金利の場合、「金利がほぼ底だ」といっても、それが短期金利なのか長期金利なのか、とか言った点が、若干話を複雑にしますが、基本は上に書いたような事になります。

これは、実際にキャップの見積もりとスワップの見積もりを同時にとって、短期金利の上昇をシュミレーションしてみると、よくわかります。
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