
こんにちは、komo-moと申します。
先日友人の薦めでメル・ギブソン主演の「Brave Heart」を見ました。そこで歴史に疎い私はイギリスとスコットランドが仲が悪いとかは聞いていたんですが、あんなに大変なことがあったとは知らなかったんです。(勉強不足で)
その映画で最後は「スコットランドは独立を勝ち得た」ということになっていたので「え、スコットランドはイギリスとは違う国だったの?」と思い、早速地図帳を見てみましたら、いえいえスコットランドはイギリスの一部スコットランド地方ということになってます。
それではあの映画(確か1280年とか?)の時代より後にまたしても色々なことがあったのでしょうね。すでに映画の中でフランスからやってきた皇太子の嫁は、当時反逆者の罪で処刑されたウィリアム・ウォレス(つまりメル・ギブソン)の子供を身ごもるという話です。これは大変なことです。これも歴史上本当の話なんでしょうか?
そのことも含めてこれまでに一体どんな経緯があって、どんなことになっていって、今はすっかり落ち着いていて何もしこりがないのか、等々イギリスの歴史についてざっと素人に分かりやすく要約、説明していただける方いらっしゃいませんか?
なんだかとても気になってしまいました。
よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
まず、今スコットランド人が、イングランド(人)やU.K.(日本語で言う所のイギリス)をどう思っているか、ですが、全体としてはイングランドを嫌っているのは間違い無いとしても、単純にスコットランド人とイングランド人は、共通意識の無い「不倶戴天の敵」だ、と思うと、そうでもありません。
既に見て頂いたかも知れませんが、参考URLに過去の私の回答で、スコットランド人のIdentity(最初の方のNo.5の回答)と、独立への意識(後の方のNo.5の回答)にふれたものを入れておきます。また、「U.K.におけるスコットランドはなんなのか?」という事ですが、スコットランドはnationといって良いと思いますが、政治的にはスコットランドは一地方と考えて良い、と思います。(その理由も、参考URLの最初の方をご覧下さい。)
さて、スコットランドとイングランドの歴史的関係ですが、それを、このように限られたスペースで要約するのは私の能力を超えています。(もう少し具体的に質問して頂ければ、どうにかなるかも知れませんが。)バラバラにですが、思い付く事をあげると、
1.スコットランドの王が、イングランドに臣従するようになったのは、10世紀初頭からだと思います。しかし、この時点では、封建的な庇護と臣従の関係で、スコットランドがイングランドの属国になったわけではありません。
2.いつもスコットランド側がやられっぱなしだったわけではなく、何回かイングランドに侵攻した事もあります。狙いは、北イングランドに領土を広げる事です。傾向としては、攻め込んで大敗して、王が死んだりあるいは捕虜になったりした(エドワード三世がデヴィッド二世をネヴィルクロス=北イングランドにある=の戦いで捕虜にした)事もあり、スコットランド側が劣勢だったとは言えるかも知れませんが…。
イングランドに内紛があった時は、それなりに領土的野心を満たす結果も手に入れています。
3.ウォレスについては、独立戦争の指導者になる以前の事はほとんどわかっておらず、イングランド兵に「妻」(あるいは愛人)を殺された、という話も、無味乾燥な歴史の本になると、最初から書いていないか、「シェリフとの争いも、本当の理由は別のところにあっただろう」って書いてあるか、どっちかでしょうか?まして、フランス王の娘とはなぁ…。
但し、ウォレスが、(イングランドには忠誠を誓った事が無いのに)「反逆罪」の名目で処刑されたのは事実で、皮肉な事に、これが彼を民族的英雄にした一つの理由かも知れません。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=282675, …
tiuhtiさんありがとうございます。
本当に詳しく教えて下さって感服しました。参考URLも読ませていただきました。とても一言で「イギリス」って言ってしまうことはできないほど大変な歴史や思いがあるんですね。これはもう少し自分で調べてみたらもっとおもしろくなるかもしれません。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
komo-moさん、こんにちは。
私はイギリスの歴史に詳しくないのですが、世界史が好きだったので口を挟ませてもらっています。ブレイブハートは、小説はともかく映画は断片的にしか観たことがありませんが、サー・ウィリアム・ウォレスはグラスゴー出身の実在人物です。些細なことからイングランド兵にいいがかりをつけられ、妻の機転で脱出するも逆恨みしたイングランド兵によって妻を殺害され、反乱の狼煙をあげた…ということになっていますが、実際あったことかどうかはわかりません。そういう逸話が伝わってはいるようですね。が、英雄というのは後世つけ足された尾ひれのほうが多いものですから、どうでしょう。
が、彼がわずか20余歳でイングランドから独立を求めて戦ったカリスマだったことは間違いないようです。彼はファルカークの戦いの後、7年後の1305年に姦計にはまって捕らえられ処刑されたと歴史の本で読みました。
ちなみに、フランス王フィリップ4世の娘イザベルはあの映画の中で重要な役割を果たしていますが、彼女が息子である後のエドワード3世は1312年生まれだそうですから、映画はもちろんお話を膨らませるためのエピソードではないかと思います。というより、ウォレスとイザベルの間に直に話して親しくなれるような接点があったかというのも疑問な気がします。
イギリスは、よく日本と共通項を挙げられる国ですが、ことスコットランド人にとってみればとんでもないって感じかもしれません。
イングランド・スコットランドに焦点を当てると、その起源は9世紀前半ウェセックス諸王エグベルトなんでしょうか?起源はイングランドよりも古いといわれるスコットランドですが、何百年もの間、好戦的でことあるごとに攻め込んでくるイングランドの脅威に常に晒されながらの歴史だったようです。
1707年にスコットランドの議会が廃止され、イングランドの統一議会になって以降、「(独立した)国」っというよりは昔の日本でいう国みたいな意味合いが強いんじゃないでしょうか。県とか州よりちょっと強いぐらいの。
ですから、今何を持ってスコットランド人かというスコットランド人たる所以は「イングランド嫌い」であること、と聞いたことがあります。(血だけでいえばイングランド全体で純アングロ=サクソン人というのは少ないと思いますが、スコットランドは特に混血が多いみたい。歴史の授業で習ったことから判断すれば)
にっくきイングランド、というアイデンティティがスコットランド人を結びつけているみたいです。誰でしたか?イギリスの有名人に、自分はスコットランドで育っておらず血縁も祖父一人のみなんですが、スコットランド大好きでスコットランド人を名乗っている方がいたと思います。
スコットランド出身ではありませんが、ウェールズ出身のC.W.ニコルさん。10代の頃にカナダに長年いたり各国を渡り歩いて今は日本の黒姫に定住してらっしゃる方ですが、彼の名前がなぜ「しー・だぶりゅー・ニコル」であって、本名でないかというと、C.Wの本名がイングランド名だからだそうです。(ご本人談です。)祖国を侵略した国の名前を使うことはできない、ということなんでしょうね。ウェールズが併合されたのはもう500年近く前のことなんですけれど。
長々とした回答になりましたが、歴史研究家というわけではないので、できればご自分で興味を持たれたところだけでも本を紐解き、ご自分の知識に加えていただけたらと思います。
KINGBIRDさんありがとうございます。
そうですか、ウィリアム・ウォレスは実在の人物だけどイザベルとウォレスとの間に子供が・・・というところは脚色でしたか。
でも本当に歴史はとても苦手だったんですが、ちょっとこれを機会に自分で調べてもっと知りたくなりました。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
> 今はうまくいっていて、ソ連のようにそれぞれが独立国家になりたい、とは思ってないってことでしょうか?
アイルランド(エール共和国)は独立してしまいましたね。で、英連邦に一応残った北アイルランドをめぐって
激しい抗争が続いていることはご存知かと思います。
スコットランドにも、それほど激しくはないですが、独立運動はあります。確かショーン・コネリーさんは
独立派スコットランド人だったと思う。
ranxさんありがとうございます。
そうですか、アイルランドのことは何となく知っていたのですがスコットランドもやっぱりなんですね。
しかもショーン・コネリーさんもスコットランド人だったとは知りませんでした。
No.2
- 回答日時:
昨日終わったサッカーでも旗の件で話題になっていましたが、TOPページで「イングランド スコットランド」と入れて検索するといくつかHitしますので参考にして下さい。
ご参考まで。
MiJunさんありがとうございます。
えーっと、もちろん検索して結構読みました。W杯のことを書いてあるのが多かったと思います。
私はもっと、国王がどうなったとか、どうして女王になったとか、そういったなんていえばいいのでしょうか、歴史プラス、今で言う「ワイドショー的」なこととでも言うんでしょうか。
質問の意図分かっていただけたでしょうか?
No.1
- 回答日時:
「イギリス」(日本人が呼んでいるだけ)は「連邦国家」なので、
スコットランドも、イングランドも、ウェールズもいちいう「国」です。W杯には別々に出場。
さらにいえば、カナダやオーストラリアも「英連邦」だけど、こちらは、主権国家として分離独立した形になっている。
ブリテン島の国は連邦議会をつくっているし、首相もいるし、北アイルランドふくめて「UK」ですね。国連にもそれで加盟。
この回答への補足
nozomi500さんありがとうございます。
連邦国家ということは旧ソビエト連邦と同じことですか?
でも「国」だといっても日本から旅行する場合にパスポートチェックやビザはいちいち「スコットランド」、「イングランド」と出入国するわけではないですよね?私はロンドンにしか行ったことはないですけど・・・。
映画の激しい戦いを見ていると連邦ってことでいいのでしょうか?
とにかく今はうまくいっていて、ソ連のようにそれぞれが独立国家になりたい、とは思ってないってことでしょうか?
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