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天文学というものは古くからある学問の一つだと思いますが、なぜそのような学問があるのか
疑問に思っています。例えば、ずっと遠くに新しい星が一つ見つかっただけで多くの研究者が
大騒ぎしたりどうしてなのでしょうか....。

月や火星の観測などは、これから先人間が移住するかも知れないという点で
重要だとは思いますけど、何百万光年先の星を研究してもあまり意味がないと
思うのですが....。

ふと思ったことなので、変な質問だったらすいませんです

A 回答 (10件)

こんにちは。


おっしゃるとおり、現在の天文学は、最も社会や経済への応用のしにくい学問のひとつとは思います。その点、多くの方が同様に感じておられるでしょうし、お持ちの印象は間違いではないと言ってよいでしょう。
 しかし、他の回答者と同じく、少々、天文学への弁護から入りますと、古来からの歴史をみたとき、畏敬や憧れ以外に天文学は極めて重要な応用がされてきた例も多いと思います。

 かなり単純な例をあげさせていただけば、
(1)古代において太陽や星の位置から1年のサイクルとその基準日を発見し、寒暖や雨季等の気候の変動を予測することができるようになり、農業生産性は著しく向上したでしょう。これに到る以前には、星の動きを眺めて物語をする羊飼いは、「何の役にも立たない無駄話をする奴」と言われていたかも知れません。
(2)惑星の、見かけ上の不思議な運行は、しかしそれが「惑っている」のでなく、「何かの単純な規則で動いている」と考えた数少ない者たちにより、多くの数学の発展をもたらしました。数学は現在、良くも悪くも多くの便利な「技術」を生み出している原動力です。
(3)多様な星は、地上では実施困難な大規模・多様な実験が「天然に」行われている場所です。天文学の社会へ応用の可能性でいえば、現在はこれが一番の理由かもしれません。気球を浮かせたり、酸素等に邪魔されずにデリケートな化学反応を行う場を提供したりと応用の広い「ヘリウムガス」は、地球上では発見されにくい性質のため、太陽や星の観測の中で特定の色(スペクトル)を出す物質として発見(予言)され、後に地球上でも抽出できるようになりました。現在では、将来の夢の発電方式と目されている「核融合」関連の現象が、あまりの高温が必要で地上では再現できないため、星々の観測から得られた知見が多く利用されています。

 このように、天文学も、社会・経済への応用の道がありますが、一方、現在では、「新発見でも、地上ではとても応用にはならない」率は格段に高く、応用の道があっても多くが数十年から百年先という気の長い学問であることも事実。さらに、ロケットなど宇宙開発と同様、必要とされる設備が極端に高価で、その意味でも効率が悪いのがご質問の主旨でもあるのでしょう。
 したがって、現代の天文学は、自ずと「国や社会が持つ余力」の範囲に大きく影響を受けるのもやむを得ません。
 しかしながら、そこが踏ん張りどころ。何十億光年先の何の影響も応用もない発見でも、できるだけ大袈裟に「夢」や「ロマン」を演出しましょう。
 もっとも身近な影響では、「読書少年」「虫少年」「模型少年」「アマチュア無線少年」「化石少年」と並んで、科学技術立国日本の技術者への入口であった「天文少年」(少女)もまた極端に減少して、判で押したような「テレビゲーム少年」の大量増殖により、次の世代の我が国技術の国際競争力は、もはや低下の一途をたどっております。
 次の世代を背負う子供たちに、一人でも「こちら(科学)の世界」に来て欲しいと願っています。
ご参考になれば幸いです。
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つい先日、私も宇宙好きの主人に同じこと言いました。

(笑

「天文学なんて、知的好奇心を満たすだけのものでしょっ!Σ( ̄∇ ̄;)」

まぁ、、別名「男のロマン」というものなんでしょうが、(笑
私も fukurou さんと同じで、

> 何百万光年先の星を研究してもあまり意味がないと思うのですが....。
に加えて、

宇宙の始まりを理解してもあまり意味がないと思うのですが。。

ってところですねぇ。(笑

学者に対してそう思うのではなく、
宇宙好きな主人とその友達数人に対する疑問でした。(笑
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もともと天文学と言うのはNo.8の方がおっしゃっているように


当時はまだ「天動説」を使用していましたが、
そこから月日の基準を定めていました。

それによっていつ農作業をはじめればよいかなどを決めるために
始まった学問だと思います。
(ナイル川のほとりでは確かシリウスを基準にしていたと思います)

では、近年ではどうかと言うと
宇宙の始まりはビッグバンであるという説が主流となっていて
天文学者はそれが本当なのかの検証をしたくて仕方ないのです。

宇宙は広がっているわけですから、
遠くにある星は宇宙が出来たころの星である可能性はありますよね?

そこで、宇宙の誕生のときの星を調べることによって
宇宙の真の姿を解明していこうと言うことだと思います。
だから、遠くにある星が見つかると「研究材料が見つかった!!」
と大騒ぎになるわけです。

人が住めるか住めないかだけで星の研究をしているわけではないですよ。
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#6さんもおっしゃっておりますが,ひとつの回答として,


Aさんは天文学者
Bさんは物理理論家
Cさんは電子工学者
Aさんが現象を観察,Bさんが基礎理論を検証,Cさんがその理論で電子素子を
作る,と言う風に,例えAさんが純粋に宇宙が好きで望遠鏡を覗いていただけだと
しても,その結果がまわりまわって,実は我々の家電の中に使われている部品に
結び付く,と言うような「実利的」な結果に至るものでもあります.

例えば,大マゼラン雲であった超新星爆発では,ニュートリノの観測などを
通して,ある物理理論の検証に役立ちました.その理論がすぐに「実利的」に
私自身の,あなた自身の役に立つ,と言うものではありませんが,
物理現象について深い理解がなされれば応用の幅が広くなって,上記に述べた
ような「実利的」な応用が電気屋に並ぶかも知れません.

哲学的な回答なら,
「我々は何?いつどこで生まれた?」
と言う問いに対して,ひとつの解釈を与えるような思想(多分科学的思想
でしょうけど)を生み出し,ある人の「不安」を解消するかも知れません.

など,沢山の「○○学の必要性」の回答はあることと思います.

逆に私は昔,
「文学の研究なんてなぜ必要なのか?
 なぜ誰かの解釈を普遍的に受け入れねばならないのか?
 各自読みたいように読めば良いではないか」
と思っておりました.しかし今ではそれも懐かしい話です.
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どんな分野でもいいですが、大学で専攻分野についてある程度の研究をしたことがある人であればそういう疑問は出てきません。

#4の後半部分にもありますが、全ての学問・研究はどこかでつながっているのです。例えば天文学を初めてとして自然科学は多くが物理学につながっていきますね。物理学というのは自然現象を数学的に分析しようとするものですが、様々な現象を法則化して理解していきます。それだけとってみれば空論で終わるようにも聞こえますが、工学分野への応用も多くあります。例えば我々が使っているパソコンのCPUにしても現在は0.13~0.18ミクロンというごく微少な単位で製造されています。つきつめていくと原子数個分の単位でトランジスタを作っていくわけですが、そうしたことができるのは物理学の理論が基礎にあるからです。

前に挙がっている古典文学にしても、単純に考えていきますが、それは言語学あたりにも通じていくでしょうし、言語学の考え方から影響を受けてレヴィ-ストロースが民族学分野で構造主義をうち立たのも有名な話です。構造主義が哲学や社会学に影響を与えたのも事実です。

ここに挙げたリンクを風が吹いたら桶屋が儲かる式の直接つながっているという話にとられると困りますが、結局のところ個々の積み重ねがどこかでクロスして発展していくということについて言いたいわけです。
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学問というのは人間の純粋な知的欲求から生まれるものです。


そして、人間の知性がどこまで到達できるかという限りない挑戦だと私は思います。
必ずしも「役に立つ(役に立たせる)」ものではないんですよ。

想像もできないくらい遠くにある星の状態を知ることができるなんてすばらしいじゃありませんか。
意味がないなんて言わずに、ただ素直に「すげー!」と感動しましょうよ(^^;
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「すごく遠く」の「めちゃくちゃでっかいもの」(宇宙や星)のことを知りたい!というのは、学術的意味を横においても「ロマン」の最たるものだと思います。


天文学を研究している学者さんは、そういうものにとりつかれた方が多いのでしょう。そしてアマチュアの方も‥(四六時中望遠鏡をのぞき、星の写真をつきあわせて新しい星を発見しようとするあの無償の情熱は、やはりひたすらジャングルに分け入ってしまう探検家と同じものを感じる‥)

昔の人が星の研究をしていたのは「天の動きが未来の運命を示す」と思っていたのと、あと星のかたちを見定めることで方向がはっきり測れるためです。運命を測ることと方向を測ることは、どちらもかつて深刻で真剣な問題でした。非常に実用的な学問だったんですね、今より。

さておき。現在の学術問題で言えば、遠くの星を観測しつづけ、そこになんらかの異常や特殊な問題をさがしだして解析することで、たとえば「アインシュタインの相対性理論を裏付ける」(または反証する)というような物理学の証明・反証・新規理論の掘り起こし・という意味と目的もあります。それがなんなのか?と言えば、空間と時間のなりたちをきちんと解明できれば、タイムマシンやどこでもドアがつくれるかもしれないという話です(^^;)。ほんとに。
「新しく見つかったひとつの星」が、その奇矯な振る舞いで現在の物理学理論を崩壊させる可能性だってある。というわけで、必死になって宇宙の彼方に目を凝らしつづけるわけです。
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なぜ学問があるか、といわれたら、そりゃ、しらべていたら面白いから。



「古典文学」なんか、もっと役に立たないと思うけど、研究者はいますね。
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よその太陽を研究することで、ソル(私たちの太陽)のこともわかるようになるかもしれません(ひとつしかないソルで実験はできないもんね)



遠くから来る光はうんと時間がかかるので、見えているのは大昔の姿です
大昔の宇宙の姿を研究することで宇宙の基本法則が分かるようになるかもしれないし、未来の予想も立つようになるかもしれません

とにかく、センス・オブ・ワンダーが掻き立てられるじゃん
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遠い星=地球や人類、宇宙の始まりについて、すべてを解明できるとされているからです。



参考URL:http://quasar.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/intro/tenmon …
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